絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

ユキノシタ

2005-05-30 20:33:43 | Weblog
ユキノシタは多分「雪の下」と書くんでしょうね?
雪の下でも枯れずに葉を茂らせるからそういう名前が付いたのでしょうか?
肉厚の葉に、銀色の産毛を生やし、花は茶花にも使われる、可憐で清楚な感じで好ましいです。
解熱、解毒、咳止め、止血等の薬効があると言われていますが、 私は子供の頃、おばちゃんにこの雪の下の葉の薄皮をはがして、傷口に貼って貰った記憶があります。
解毒と血止めが出来るなら、誠に当を得た傷の手当てだと思います。
葉の天ぷらも美味しいですよ。
繁殖力が旺盛で、重宝な草だから、庭の片隅に植えています。
                      30th. MAY. 2005.

沢蟹

2005-05-30 17:50:30 | Weblog
 近くのスーパーの魚介類売り場に沢ガニが居たので買い求めた。
水槽に小石とか貝殻とかを入れて陸地と水の部分を設え、渓流を模した小宇宙を作った。
私が盛んに山歩きをしていた頃は、渓流の石を起こしてやると大抵何匹かの沢ガニが潜んでいたものだが、近頃はかなり深い山に行っても、沢ガニは消えてしまっている。
スーパーで売られているのはおそらく養殖の沢ガニだと思う。
餌で水が汚れないように、かまぼこの板を浮かべてその上に餌を置いてやるのだが、彼らは水中で食事をする方が落ち着くらしく、水の中に運んで食べている。
写真に写っている子は、お行儀良くかまぼこ板の食堂で食べている。
餌は近頃流行りの、一寸高級な高原バナナです。
沢ガニは水の汚れに気を付けてさえいれば、かなり長い間、生きています。繁殖させるのは、家の中では無理だと思いますが、、、、
                          30th. MAY. 2005.


アゲハの羽化

2005-05-25 21:08:46 | Weblog
山椒の木の下にアゲハ蝶の羽化したばかりの赤ちゃんが居た。
正確にはアゲハの赤ちゃんというのは卵からかえった幼虫(毛虫)のことだが、
羽化したばかりと言う意味での赤ちゃんです。
普通なら木の枝に固定した蛹から抜け出して、羽が大きく広がって固まるのを待って飛び立つのだが、この子は慌て者なのか、羽が伸びきらないままコンクリートの上を、せかせかと歩き回っている。
羽を痛めないように注意しながら山椒の枝に乗せてあげたが又飛び降りて地面をかなりの早さで歩き回る。
暫く見守っていたら、お隣との境の塀を登り、向こう側へ姿を隠してしまった。
アゲハの観察のためにお隣へ侵入するのも憚られるから、追跡は諦めた。
無事に羽が伸びて大空に飛び立ち、又、我が家の山椒の木に卵を産んで欲しいものだ。
                          25th. MAY. 2005.

日光霧降・寺尾山荘

2005-05-22 23:25:25 | Weblog
アマチュア無線の先輩で、腰痛でもお世話になっていた、寺尾先生の別荘が日光霧降にある。
寺尾夫人が光陽展に来てくださり、展覧会が終わったら疲れ休めに来ないかと、お誘い下さった。
素直な性格の 私は19日が光陽展の最終日であったから、20日に早速お伺いした。
令夫人は東大看護学校時代の同級生と共にお迎え下さった。
先生が東大医学生で、看護学校時代にの令夫人の美貌と聡明さに惹かれて、熱心にプロポーズしたのだとか言うお話を、もれ承ったが、真偽のほどは 私が後日天国に行ったときに、先生に聞いてみる事にしよう。
でも、温厚な先生のことだから、そうだよ、婦長さんの言うとおりだよ。と仰有るに違いない。
夕方6時から、令夫人とご学友、 別荘を作った頭領兼管理人、東武建設の偉いさん二人、 ご近所の奥さんと私たちの8人で大宴会が始まった。後から東武関係の奥さんも飛び入りして、12時近くまで、呑みかつ食い、歌って、大騒ぎをした。
敷地が広い上に建物がしっかりしているから、騒音の心配も要らないようだ。
翌日、お庭の山つつじがことさら鮮やかに見えたのは、二日酔いのせいではない。
お天道様が高く上がるまでお寝坊したからである。

                    22th. MAY. 2005.

画友・崔さん

2005-05-22 22:59:04 | Weblog
崔さんは日本生まれの慶州育ち、ソウルに現住している。
仏画にかけては韓国でも重鎮であるようだ。
私が所属する光陽会に7年連続入選を果たし、今年目出度く会員に推挙された。
崔さんは日本語がかなり出来る。読み書きもかなりのものだ。
一般の韓国人はハングルでの読み書きが主流で、漢字は自分の名前も書けない人もいる。
国民の識字率をアップしようと、表音文字であるハングルを採用したから、漢字の習得は疎かにされてきた。同音異義語が問題になって、大学での漢字教育が始まったという事を聞いたことがある。
崔さんの漢字能力は、かなりのものである。
彼女は来年ソウルで個展を開く予定だという。
その時は、 私もヨン様詣でのおばさんに混じって、個展を拝見に行くことにしよう。
                          22th. MAY. 2005.

季節のうつろい・エゴの木の花

2005-05-17 09:00:16 | Weblog
梅、椿、桜、藤、と、冬・春の花の女王格の花に続いて、これからは少し控えめな花が咲き始める。
このえごの木も白い釣り鐘のような可憐な花をたわわに咲かせるが、色も香りも控えめなためか、余り人目を引くことも少ない。
この木の実は鳥の好物らしく、鳥の落とし物に混ざっていたのかの 我が家の狭い庭に自然に芽生えて、4mほどに育った。
咲いた花は全部が実るらしく、雨樋に溢れるばかりに詰まってしまう、人間にとってはいささかやっかいな木である。
鳥が好むなら人間が食べても害はないのかも知れない。
何方か試食した方がおられたら、食味の程、お教え頂きたいです。
                             17th. MAY. 2005.

楽しい集まりでした。

2005-05-15 06:35:47 | Weblog
上野の都立美術館へ中学の同期が 私の絵を見に来てくれた。
絵の鑑賞はそこそこに、上野のお山から下界へ舞い降りて、旧交を温めたことは言うまでもない。
未だ陽も高い時間とて、開いている飲み屋は少ない。
探し当てたのはアブアブ並びのビル8階にある飲茶居酒屋の香港亭。
好きなものを頼み、呑み且つ食って、約2時間、割り勘のお勘定が一人2千円でお釣りだという。
飲茶もどれもが美味しかったし、量も程良い。
中国人の店員さんも感じが良かった。
この所、ギクシャクしている日中のゴタゴタも忘れさせてくれる、お奨めの店です。
                       15th. MAY. 2005.

恩師夫人のご来訪

2005-05-13 08:13:39 | Weblog
今、上野の都立美術館で行われている光陽展に、高校の恩師夫人が見に来て下さった。
私の恩師は、和田古左右衛門という厳めしいお名前の持ち主だったが先年他界された。
古左右衛門先生は、水泳の達人で、温厚な、数学の先生であった。
千江様は去年は体調を崩されてお目に掛かれなかったが、元気になられて、おひとりで船橋からお出で下さった。
私が67歳だから、千江様のお年は当然 私よりは多いと思う。
矍鑠(カクシャク)として、時にはお煙草を嗜まれ、ピアノを弾いたりもなさる。
年を取ったらこうありたい、と言う見本みたいな素敵な方である。
                  12th. MAY. 2005.

久伊豆神社の藤

2005-05-02 21:35:37 | Weblog
越谷市にある久伊豆神社の藤は、かなりの老齢のようで、案内板には樹齢200年位と書いてあります。県の天然記念物になっています。
うねって絡まった藤の根元を見ても、数百年の歴史を感じます。
春日部市にある牛島の藤も古いようです。
牛島の藤は、20年ほど前に見たときには、花房が2メートルにもなっていて驚きましたが、
最近は1メートル程度になってしまい、がっかりしています。
久伊豆神社の藤も花房は1メートルくらいです。
久伊豆神社なら駐車も無料、入場料も要りません。
牛島だと民家の庭なのですが、肥料代にとかいわれていくばくかの入場料が必要です。
駐車も日曜日の競馬場みたいに臨時駐車場の呼び込みが賑やかですが、、、
久伊豆神社はクイズとは読まないで下さい。ヒサイズですからね。
                 2th. MAY. 2005.

ドクダミ(斑入り)

2005-05-02 11:05:31 | Weblog
この斑入りのドクダミはフランス生まれです。
私が最初に知り合ったフランス人の友人マダム・コリーンから土産に貰ったものです。
3回目か4回目に彼女のお宅を訪問した折りに、おみやげに持たせてくれました。
ドクダミの匂いは日本では余り歓迎されていないようで、花も好んで観賞するという扱いは受けていません。
我が国でのドクダの地位はもっぱら薬草としての位置に留まっています。
マダム・コリーンは、良い匂いでしょう?と言って、観賞用としドクダミを扱って居ました。
私もドクダミの匂いは嫌いでなかったし、可憐な花も何回か水彩で描いています。
それに、斑入りの葉は始めてお目に掛かったし、ピンクがかった装いも好ましいものでした。
成田の植物検疫のチェックが心配でしたが、根に付いた泥は払い落として、そうっと持ち帰りました。
薬草としてのドクダミには斑入りとかピンクとかのお化粧は要らないわけで、日本にあるものは自然に育ったものだけなのでしょう。
フランスでは香りを楽しみ、葉柄を慈しんで育てたから、斑入りなどの突然変異種は園芸用として大切に栽培され、増殖したんだと思いました。
フランス産と純国産のドクダミが我が家の庭では仲良く隣り合って暮らしています。
                       2th. MAY. 2005.

連休の過ごし方

2005-05-01 06:58:22 | Weblog
私の春の連休は、毎年東京都美術館の地下3階で過ごす。
光陽展の開催準備の仕事で絵の搬入受付から、審査、飾り付けまで、地下室暮らしだ。
上野公園の花見をすることもないし、動物園に向かう親子連れを横目に見ながら、
都美術館の地下3階の作業室へ、10トンの石の彫刻でも運べそうな、大型エレベーターで下りていく。
私の担当はPC処理、終日液晶画面とにらめっこだ。
花粉症で鼻は詰まるし、目は細かい時を見続けて居るから、ショボショボしてくる。
冴えない男の、冴えない連休である。 (冴えない男は画面左の男だけです。)
                       1st. MAY. 2005.