絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

パルマハム

2009-02-28 10:19:17 | 海外旅行
パルマはハムの名産地ですからなにを置いても先ずはハムを注文(勿論ワインも)しました。美味しい香りの良いハムでした。
日本に似た名前のハムメーカーがありますが、商標に違反しないのかな?と心配したりしました。ポートワイン(ポルトガルの)がサントリーで出していた赤玉ポートワインという商標にクレームを付けて、サントリーが負けたと言うことがありました。似ていても一字でも違えば良いのでしょうかね?中国が日本の地名を手当たり次第に商標登録しているそうです。何でも有りの傍若無人の振る舞いはお人柄が知れてしまいますね!
本物のプリマハムは誠に結構なお品でした。ミラノからはるばる来た甲斐が有ったというものです。明日はフランスに入る予定なのでお名残に本場のパスタもいただきました。
レストランは変に気取ったりしていないくて良い感じです。




パルマの街とホテル

2009-02-27 09:23:58 | 海外旅行
パルマの街に入った途端に夕方のラッシュにぶつかり、私のパルマに対する印象はぶち壊されてしまいました。奈良のような街を想像していたのに喧噪に包まれた薄汚れた街にしか見えないのです。ちゃんと探せば良い雰囲気の場所も有るに違いないのですが、ローマやナポリ並みの運転マナーに恐れを為してしまい早々に逃げ出すことにしました。
高速を下りたところにホテルがあったのを思い出し、一目散に元の道を引き返しました。君子危うきに近寄らず、の心境でした。
高速インター脇のホテルはモダンな外観で気に入りました。幸い空き部屋間有ったので早速チェックインしました。
カウンターの女性も清楚で感じが良かったです。
ホテル玄関前にある逆三角のテントは喫煙スペースです。




スーパーカー?

2009-02-26 11:01:46 | 海外旅行
ミラノのホテルは高いところばかりだと聞いているから、今夜の宿は古都PARMAに泊まることにした。日本を出る前にテレビでパルマの古い教会などが紹介されていたから、自分で勝手に奈良のような街を頭に描いて是非行ってみたいと想いを募らせていたのだ。ミラノからPIACENZAを経てPARMAに向かうA1で格好いいスーパーカーを見かけた。イタリアだからランボルギーニかマセラッティーかと思ってエンブレムを見たらなんと日本の三菱車だった。三菱がスポーツカーを作っているとは知らなかった。イタリアのスポーツカーに乗っている人は大抵が200km/h以上でぶっ飛ばしているのに、三菱車は150km/h程度でおとなしく走っていた。三菱車では200km/hは出ないのだろうか?それとも運転者が遵法精神旺盛なのか?

ステンドグラス

2009-02-25 12:11:04 | 海外旅行
広場から駐車場に戻る途中に由緒ありそうな教会があったので入らせて貰った。
入らせて貰ったと言っても特別の許可が必要なわけではなく、ドア押して勝手に入っただけ。日本の寺社見たいに拝観料を取ると言うこともないし、これ見よがしの賽銭箱もない。私は帽子を取り、蝋燭を一本取って料金箱に1ユーロ入れた、入場料というか教会の維持費にと思ったからだ。キリスト教に帰依していなくても敬虔な雰囲気に合わせた行動を取ることは信者さんや教会に対する礼儀だと思うからだ。
教会の壁にある窓は見事なステンドグラスで彩られていた。一つ一つ見ていったら半日は掛かりそうな程の数である。
1ユーロでは少なかったかなぁ?と思いつつもそのまま退出してきた。


三連ポスト

2009-02-23 14:17:07 | 海外旅行
ドゥオーモ広場周りの歩道にこのポストがあった。同じものが3個並んで立っている。
一つの箱に投入口が二つある。合計6個の投入口があることになる。
普通郵便と速達郵便と外国宛郵便、等に分けて入れるのかと考えたが、何事にもおおようなイタリア人がそんな分別を行うとは考えにくい。
私は何事にも自分で納得したい質だから暫くポストの前に立って考え込んでしまった。イタリアの他の場所では3連のポストは見かけなかったから、6種類に分別すというのは間違っていることに気付いた。
ポストを利用する人は手前に入れる人も奥のに入れる人も真ん中に入れる人も居た。と言うことで私の出した結論は、箱が小さいのにこのポストに投函する人が多いので一個では溢れてしまい、二個でも間に合わず、ついに3個並べてどれにでも空きのあるところへ投函する事にしたのだろうということです。
大型のポストを一個設置すれば場所も取らず収集の手間も省けるのに、いかにも大らかなイタリア人らしい解決法です。(多分正解だと思うのですが・・・)

ミラノ美人

2009-02-23 11:32:18 | 海外旅行
ドゥオーモ広場のビットリオ・エマヌエレ2世ガレリアの反対側あたりを歩いていた画板を持った美人に行きあったので思わずシャッターを切りました。私が絵を描いているから画板を持った人には関心がありますし、ご覧のように知的な雰囲気のある女性ですから見逃す手はありません。見逃さないと言ってもイタリアの男性のようにいきなりくどくなんて離れ業は持ち合わせていません、ただ写真に撮っただけです。
ミラノは私のようなお上りさんが歩いていても危険を感じる事はありません。北イタリアは南イタリアのような治安の悪さは感じません。
駐車場をやっと探し当てて車を入れたら、係員がキーは車に付けて置いてくれ、と言うのです。荷物はあるし心配でしたが仕方なく指示に従いました。ドゥオーモ広場から駐車場に戻ってきたら係員は居ません。車に乗り込んで走り出しましたが、係の姿は何処にもないのです。下の精算所で料金を払って走り出しましたが、荷物の紛失もないし車に悪戯もされていませんでした。あの状態では私以外の者が車を持ち去ってもなんのチェックもされない状態、つまり盗み放題なのですが、駐車場側でなんの対策もしていないのは、そんなことをするやつは居ないと確信しているからなのでしょう。つまり治安はかなり良いと言うことです。
あるいは私の場合、単に運が良くて車を盗まれたり荷物を持ち去られたりしなかっただけで、駐車場側は安全だから監視をしないのではなくイタリア流の無責任体勢であったと言うことも考えられます。

プリウスのタクシー

2009-02-18 12:22:18 | 海外旅行
ミラノも古い町だから、道路は狭く、車は多いから渋滞も激しいです。アメリカでは知識人の間でプリウスに乗ることがスターティスになっているらしいですが、ミラノではタクシーに使われて居ました。それも何台も走っていますから小型で燃費が良い事がタクシーとしてメリットがあるのでしょう。ヨーロッパの車に比べると日本車は回転半径が大きくハンドルの切れが悪いので、ヨーロッパの細くて曲がった道には向かないかと思ったのですがミラノでは元気に走っていました。東京近郊でプリウスのタクシーはあまり見かけません。燃費だけならプロパンを燃料にした中型車の方が車両価格が高くて室内の狭いプリウスより客の受けも良いタクシー用クラウンの方が良いのかも知れません。

ビットリオ・エマヌエレ2世ガレリア

2009-02-17 09:18:47 | 海外旅行
ビットリオ・エマヌエレ2世ガレリアはミラノの中心ドゥオーモ広場にあるアーケードの王様です。
ガレリアというのはショッピングセンターのはしりですが、その偉容はイオンあたりが日本中に展開しているショッピングモールが束になっても太刀打ちできない品格があります。ドゥオーモ広場にはゴシック建築の傑作と言われる大理石造りのミラノ大聖堂と、世界三大歌劇場の一つであるスカラ座が有りこれらとと並んで建てられているのですから並のショッピングモールではありません。私もこの中にあるブティックで洒落た値頃のハンチングを見つけて買いました。帰国して買った帽子をよく見たら鳩目が一つ取れていたのは、いかにもイタリアという感じでした。
中のお店はそれぞれ風格がありますが、超一流店だぞ!なんて言う高ぶった店はないのも好ましいです。



晴れて退院

2009-02-16 09:41:11 | Weblog
2月2日晴れて退院の運びとなりました。
入院費の支払いも済ませることが出来ました。支払った費用の大半は差額ベット代です。手術料などの純然たる医療費は90%が健康保険でカバーされるし、高額療養費の適用もあるから5万円に満たない金額になります。一日13,600円の個室料金とわずかな食事代で済んでくれたのはありがたいです。
写真は3週間に及んだ入院生活の勲章です。管を固定していた絆創膏でかぶれてしまい痣の様な痕跡が太股その他に刻まれています。腹部などのものは見苦しいからこの写真にしました。かぶれは直ぐに消えてくれるでしょうがオペの縫合部は消えることは無いのでしょう。
あそか病院のスタッフの皆さん、私の病状を気遣って下さった友人知人の皆さん、そして詰まらぬ繰り言に付き合って下さったこのブログを見て下さった方々、どうもありがとうございました。
この後は、暫く休載していた欧州見聞記(と言うほどのものではないですが、)に戻ります。

病院食

2009-02-14 19:59:45 | Weblog
病院での食事は正直のところ辟易した。美味しくないのだ。私の場合まず驚いたのが老人食というジャンルのものが提供された。トマトやキュウリの皮を丁寧に剥いてくれてある。全体に薄味でぐちゃぐちゃした感じのものだった。老人食は勘弁してくれと頼んだが70以上は老人食なのだそうだ。先生が普通食にするけど期待しないで下さいよ。と仰る、が、トマトの皮無しからは解放された。手術の前日は低残渣食つまり食べてもウンチになりにくい食事だった。これは仕方ないから食べることにした。手術に支障があっては困るとおもったからだ。手術当日は絶食、これは当然だろうが、間断なく注ぎ込まれる点滴で栄養と水分補給は十分で空腹も乾きも感じない。
手術の翌日からは重湯、3分粥、5分粥、8分粥とかく二回ずつ供される。
私の場合、消化器系統には何ら支障がないのだから、重湯、粥攻めには参った。
この期間は各種の管が体にまとわりついていたから、おとなしく病院食を食べていたが、管の束縛から解き放たれた後は、反動もあり、殆ど給食は食べずに寿司屋やカレー屋に出向いていた。お陰で退院時には1kgも体重が増加していた。
今振り返ってみると、病院の食事が不味いのは仕方ないのかも知れない。兎に角、私が体験しただけでも老人食、低残渣食、重湯と各段階の粥、がある。このほかにもおそらく高血圧患者、糖尿病患者、そのほか消化器に障害のある患者等々のためにそれぞれ異なった給食が為されているのであろうから味の方にまで気も手も回らないのだと思った。調理員さんご苦労様です。






抜鉤(ばっく)

2009-02-11 17:28:06 | Weblog
手術から一週間で抜鉤、針で傷口を縫ったのなら抜糸だが、ホチキス見たいな金具で綴じてあるのを外すのだから抜鉤(ばっく)と言うらしい。臍の下あたりから20個の金具でとめてあるという。
今日明日の二回に分けて外すと言う。第一日目は半分だけ、見ていたら一個おきに外していく。記念に一個だけ止めてある金具を頂戴した。外すのはピンセット様の器具で抓むと痛みもなく取れていく。あっけないくらい簡単な処置だった。


病室でも画業を

2009-02-10 10:19:12 | Weblog
入院中は医師やナースの言いつけを遵守し治療に専念していたのですが、たまには外出して栄養と鋭気をは補充したりもしましたが、画業を忘れることもありませんでした。油絵は道具立ても大変だし汚す心配もありますから水彩画を描いて居ました。
退院時にはそれらの絵を額装してお礼に差し上げました。
なんとまあ、真面目で勤勉な患者であることかと、周囲から賞賛されました!(そんなことあるわけ無いよね?)







とげ抜き地蔵

2009-02-09 08:32:34 | Weblog
病室でワンセグ見ていたら、下町の玉三郎が巣鴨の案内をしている番組があって、巣鴨のお地蔵さんの近くにスッポン料理の良い店があるという。暇だしとげ抜き地蔵さんに病後の安寧をお願いするのも悪くないな!ついでにスッポンで術後の肥立ちも・・・等とさもしい考えで出掛けてみた。とげ抜き地蔵さんはおばあちゃんの原宿という異名があるくらいで年配のご婦人であふれている。
寒いかと思いインバネスを羽織っていったが写した写真を見るとお相撲さん体型に見える。実際の中身は病院前で写したのでお分かりのように下町の玉三郎並の?スマート?体型です。(ジョークが通じない型が居るといけないので?を2ヶ所付けました。)TVでベタベタ宣伝していたスッポンは仄かにスッポンらしい味もする、と言う程度の代物で病院の玉三郎としてはとてもお奨めできません。








丹前で外出

2009-02-06 11:17:19 | Weblog
手術後はなるべく歩くように言われたが、病院の中だけ歩いていたのでは運動になるほどの距離は歩けない。手術してから3日目には点滴の薬剤を入れた袋を吊り下げた車付きの器具を引き連れて廊下をのし歩いていたが、点滴が終わってからは、排尿管に繋がった貯尿袋を腰に吊して丹前で隠し外出も出来るようになった。
病院食には辟易していたからまず向かったのは病院前に店を構える寿司屋だった。
このほかインド人がコックをしている本格インド料理店、韓国人の若者がやっている韓国料理店、病院から200mの距離にある商店街も私の行動範囲になった。
家人が車で見舞いに来た折りには、このスタイルで錦糸町駅ビルや富岡八幡まで遠出した。富岡八幡境内にある深川飯の店がお目当てだったが、名物に美味いもの無し、の格言を実感した。

手術が済んで

2009-02-05 12:39:16 | Weblog
1月13日朝9時から手術準備に入り9時半手術室に入る。歩けるのに病室からストレッチャーに乗せられる。気恥ずかしいが仕方ない。麻酔を掛けるのに背中を丸めて背骨の辺りをいじられている感覚があったが痛みはまるでない。もう針が入っているという。最初は部分麻酔でそのうち全身麻酔に入ったらしいが、気が付いたら手術は終わっていた。5時間半掛かったという。暫く手術室で様子を見ていたが正常に麻酔から覚めているのが確認出来たとのことでまたストッレチャーで病室に戻った。
顔には酸素マスク、背中に麻酔針(自動的に少しずつ薬が入るらしい)両腕には点滴と輸血の針が刺さっているし、左右の脇腹には腹に溜まる血や体液を抜く管が入り、膀胱には排尿管が入っている。雁字搦めも良いところで身動きが付かないが、医師やナースは体位交換をしても良いという。お尻が痛くなってきたが怖くて横向きになんかなれない。
暫くお尻の痛さは我慢していたが、どうしようもなくなって横に体を動かしてみたら、なんと管を繋げたままでも動くことが出来た。
ベットの脇にはなにやらモニターが設置されている。ナースに尋ねたら、心臓が動いているか脈はどうかの信号をナースステーションに送っているのだという。
大袈裟な感じだが、俎の鯉になった心境である。