絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

三陸海岸 ③   水彩・F0

2006-11-30 08:46:46 | 絵画
海と岬と灯台、演歌でお馴染みの題材ですが、絵にもなりますし、私の好きなモチーフです。
今まで、いろんな岬と灯台を描いてきました。
銚子の灯台は銚子のはずれ・・・調子はずれ・・・音痴のことなんて思いながら描いたのも楽しい思い出です。
美空ひばりの♪乱れ髪で一躍有名になった塩谷埼の灯台も描きました。
手前にある漁港がうらぶれた感じで、木造船の壊れたのが置いてあったりして風情があったのですが、今は漁港がコンクリートで固められて、船もプラスチックの不細工なものばかりになってしまい、絵心を誘われることもなくなってしまいました。
小樽の郊外に塩谷と言う海岸もあります。遠くに岬が見えます。
屋と谷の違いですが、ここも描きました。冬の荒れた日本海が描きたくて、何回も通いましたが、あの日本海の冬特有の鉛色の海と空にはなかなか出会えず、4回目位にやっと思い通りの天候になり、一枚描くことが出来ました。
吹雪では何も見えないし、晴れていては重々しい感じにはならないし、随分手間暇を掛けて描いたので、この絵への思い入れは一入です。
竜飛崎もわざわざ描きに行きました。
新聞のグラビアで紹介していたのを見て即座に車で飛び出したんです。
これも冬の厳しい光景が描きたくて行ったのですが、竜飛は一度の訪問で思い通りの天候と構図に出会えました。
チャンスの女神には後ろ髪がないと言います。
チャンスの女神に出会ったら、咄嗟に前髪を掴まなくてはならないのですね。
強風で立っていられないほどの荒れた天気が格好のモチーフになりました。


三陸海岸 ②   水彩・F0

2006-11-29 00:29:02 | 絵画

東北高速で三陸方面にでるには、盛岡からだとかなりしんどい山道を延々と走ることになるから、石巻から海岸沿いに北上するか、八戸から南下するのが楽です。
私は八戸から南下して見ましたが、一般道でも空いていて快適なドライブでした。
余り車も走っていないのに、新しいバイパスが出来掛かっていたりして、税金のばらまきを実感したりしながらのドライブでした。
地方を走ると、そうゆう税金ばらまきの実態が良く分かります。
広域農道というのを聞いたこと(走ったことが)がありますか?
コンバインとか田植機とかの農業用車両が走るには立派すぎる道が山の中や田畑の中を延々と貫いて居ます。
見た目も構造も普通の道路ですが、広域農道というのは、農林省がお金を出して作った道路です。
道路は国土省の専売ではないのです。
お役人の縄張り根性がこんな事をやって居るんです。
選挙権も都会の人間は、地方の人の1/5位しか発揮できませんし、一人当たりの税金の配布額などは更に都会への比率が下回ります。
国会議員の政党別構成比も、このような不平等は選挙区割りで成り立っているのですから、日本の民主主義なんて見せかけのお題目なんですね。
一票の価値は全国平等にして欲しいものです。

三陸海岸①   水彩・F0

2006-11-28 09:41:27 | 絵画
三陸海岸は小学校でリアス式海岸と教えられていましたが、海岸線が入り組んでいて、こうゆうのがリアス式というのかと実感しました。
私は海で泳ぐよりは素潜りで水中の魚やイソギンチャクなどを見るのが好きだからあちこちの海でシュノーケルと足びれだけで海中の景色を楽しんでいます。
アクアラングを付けたり防寒スーツを着たりの本格派ではないから、暖かい浅い海底での楽しみです。
この辺りでは水温が低いから寒がりの私には潜れませんが、きっと色んな魚や貝が居ることでしょう。
沖縄の海にも潜りましたが、ウミヘビがニョロニョロ泳いできたり、鬼ヒトデが沢山居たりで、綺麗でしたが、気味の悪い思いがしました。

岩手山の溶岩流   水彩・葉書

2006-11-27 00:15:44 | 絵画
東北には温泉が多いと言うことは、火山地帯なのだろうと思います。
岩手山にも溶岩流の跡が有りますから、過去に噴火したことがあるんだろうと思います。
溶岩流は伊豆大島とか三宅島でも見掛けましたが、真っ黒い岩の塊になっている部分と、ザラザラした粒の粗い砂状の部分とがあります。
硬い岩の塊がどうやって砂になるのか?
風化したり、擦れ合って細かくなるとは思えないから、不思議な現象です。
この砂の上を裸足で歩くと水虫が治るというのですが、理由を聞くと砂が皮膚を削って水虫の部分がなくなって仕舞うから、と言うブラックジョークでした。

朝霧の岩手山   水彩・はがき

2006-11-26 00:44:35 | 絵画
朝霧の発生原因は、大気の気温と地面の温度の差とかだろうと考えますが、荘厳な気持ちにさせてくれる天然現象です。
川靄(かわもや)も川面からゆらゆらと湯気のように水蒸気が立ち上って、幽玄な気持ちにさせられます。
この絵を見て幽玄とか荘厳とかの気持ちになれる方は、感受性の鋭い、素直な良いお人です。
意地悪な気持ちの人では、「なんかモヤモヤしたくだらない絵だ」と思われるに違い有りませんからね・・・
私のブログを見て下さる人は、皆さん感受性の鋭い素直な人だと信じて、ブログを書き続けたいと思っていますので、どうぞご贔屓に・・・・

見返り峠からの岩手山  水彩・葉書

2006-11-25 00:06:31 | 絵画
 
見返り峠から見た岩手山は裏岩手山と呼ばれています。
山に裏と表が有ると言うのも変な話です。
誰がどっちが表でどっちが裏と決めつけたんでしょうね?
以前は表日本・裏日本という言い方もされていましたが、最近は聞かなくなったのは、裏と言われた地域の人から抗議でもあったんでしょうね?
今でも山陰・山陽という呼びかたはしているし、どうしても日向と日陰を区別したがる気持ちが人間にはあるのかも知れません。
紙とか布地とか、人間の作ったものの裏表は良いとして、せめて自分の気持ちには裏表がでないように心掛けたいと思うのですが・・・。

岩手山秋色   水彩・葉書

2006-11-24 00:01:59 | 絵画

岩手山秋色   
釜津田から東へ2時間も走ると太平洋岸に出ます。
宮古辺りに行き着くのですがこの辺りの海岸はリアス式海岸で、風光明媚、魚貝類の宝庫だし、牡蠣などは養殖でも広島牡蠣や、的屋牡蠣に比べると身が小粒で締まっています。
好みもあるでしょうが、私は松島や三陸の牡蠣の方が生で食べたら美味しいと思います。
岩木山の絵で何で牡蠣の話なんだとご不審でしょうが、岩手県・美味しい食べもの・海の幸・牡蠣・と言う食い意地の張った意地汚い私なりの連想です。
岩手には勿論、山の幸も豊富だと思うのですが、山・倒木・茸・位しか思い浮かびません。
今年は何処も茸類が不作だったらしく、首を長くして待っていた天然の茸の到来は有りませんでした。
纏まりのないコメントでご免なさい。

釜津田風景 ②   水彩・F0

2006-11-23 00:35:49 | 絵画
釜津田風景 ② AKIさんのブログには敬服してしまいます。
自分の身の回りに起こったことだけを毎日のように書き綴ると言うことは、とても大変なことだと思うからです。
日常の些細なことも見落とさないで、イラストを描きコメントを付ける。
その記事と絵のどれもが新鮮な感覚で捉えていて、閲覧者を惹き付けている内容になっています。
AKIさんは感受性が豊かで鋭い観察力を持った方だと思います。
その上、イラストもプロ裸足の腕前です。
私なぞ、絵はまあ描けても、コメントには四苦八苦して無い頭脳から絞り出しているのですが、彼女の場合はそんな気配を感じさせないスマートさが有ります。
イラストの末尾にオマケみたいに付いている折々の季節感溢れる写真も私は楽しみにして居るんです。
この絵はそんなAKIさんの写真を参考にして描きました。

釜津田風景①   水彩・F0

2006-11-22 00:01:48 | 絵画
釜津田というのは岩手県の山奥、盛岡から東へ2時間位の辺鄙な場所です。
釜津田が有名?になったのは、「農家の嫁の事件簿」というブログからです。
このブログはご覧になった方も多いと思いますが、まだの方は是非訪問してみて下さい。
AKIさんという埼玉出身で才色兼備の素敵な女性のサイトです。
釜津田について私が解説するのは烏滸がましいので、詳細は
「農家の嫁の事件簿」でご覧下さい。

http://kamatsuta.way-nifty.com/blog/

私は素朴な風景の絵をご覧に入れるのみにしますので、、、、

逗子からの富士山    水彩・葉書

2006-11-21 00:17:26 | 絵画
富士山は絵にするには難しい山だと思います。
大家が色んな富士を描いていますが、赤富士とか極端にデフォルメした富士とか、まともに描いているのは売り絵の掛け軸みたいなのが多いです。
この絵は富士山は入れていますが、近景・中景を多くして富士は遠景、富士山だけをまともに描いていません。
これならのっぺりした変化に乏しい山も、風景の一部になってしまうから何とか誤魔化せるというものです。
やっぱり駄目かなぁ?

カラスウリ ②  水彩・葉書

2006-11-20 00:17:06 | 絵画
カラスウリ②です。
前掲のカラスウリは数が多かったですが、今回のは葉書サイズの紙に3個描きました。
数多きが故に尊からず・・・なんて禅宗の坊主みたいな事を言ってしまいましたが、数の少ない分、一個の瓜の描写が細かくなっていると思います。
だから何なんだ?と突っ込まれると返事に困ってしまうのですが、同じモチーフを何回も描いていると、観察も深くなるし、手慣れて来るから、後から描いた絵の方が良い出来になることが多いです。
以前、私の師匠が(と言っても正式な弟子ではなく、私が勝手に師と仰いだ間柄ですが、)「絵を売り惜しみするな、今最高に良いと思う絵でも、後からもっと良いものが描けるから。」と、教えてくれました。
偶にはマグレで凄く良い絵が出来ることもあります。惜しいから手元に置いておくと、何年か後で取り出して眺めた時、何でこの絵が良いと思ったんだろう?と、言うことがままあります。
同じような絵を繰り返し掲載する言い訳めいてしまいましたが、お聞き流し下さい。

焼酎瓶と秋の果物   水彩・F1

2006-11-19 00:37:21 | 絵画
焼酎瓶に秋の果物達をあしらいました。
柘榴とカラスウリ、それと新顔のアケビが加わりました。
桜の落ち葉もひかえさせました。
賑やかな顔ぶれになって、単品で描くのとは又違った描き分ける楽しみ、コーディネイトさせる楽しみも増えて、描いていて楽しい時間でした。
絵も音楽の合奏と同じで、各パートが自己主張を抑えてハーモニーを醸し出さないと、バラバラな感じになって、纏まりのない絵になってしまいます。
そうかといって主張の乏しい構成では迫力が出ないから、描き手はコンサートの指揮者宜しく、形や色を考慮しながらそれぞれの置き場所を決めていきます。
出来上がったものを見ればなんと言うことのない絵でも、コンダクターたる絵描きは、それなりに工夫や苦労をして居るんです。

柘榴 ④   水彩・F1

2006-11-18 00:47:40 | 絵画
柘榴④です。
臆面もなく柘榴、四度目の登場です。
「仏の顔も三度」と言うことは、温厚な仏様でさえ、同じ過ちをゆるしてくれるのは三度迄で、四度目なんてとんでもない話と言うことです。
何故しつこく描いているんだと言うと、単に柘榴を描くのが好きなんだ、と言うことに尽きます。
三個の柘榴を三角形に納めています。前回の三個の柘榴は逆三角形でした。
中学の図画の授業で、構図は三角形の組み合わせで描くと収まりが良いと教わったのを憶えています。
中学時代、図画と体操と習字は5点法で2の成績を戴いていたから、余り当てにはなりませんが、三角形を一つ、二つ、三つと組み合わせると上手く行くような気がしています。 
音楽の成績は5だったから、絵描きより歌手になった方が良かったのかも知れません。
美貌と美声で菅原洋一の向こうを張ったりしてね?

柿とカラスウリ  水彩・F0

2006-11-17 09:03:14 | 絵画
カラスウリは前に描いたものと同じです。結構長持ちするから今後も登場する予定です。
柿は我が家産です。今年は成り年らしく、150個ほど実を付けました。
ミッシェル(犬)の運動場に生えているから、彼女のおしっことかが良い養分になっているのかも知れません。
15年ほど前に苗木を植えて、翌年一個だけ実を付けて以来、毎年律儀に実ってくれます。
次郎柿という品種で美味しい柿です。
柿には富裕柿とか樽柿とか、色んな品種があるようですが、寒いところは苦手らしく、北海道には柿の木はないようです。
今年は大豊作だったから、北海道の友人とか親戚にも送りました。
多分スーパーで買った方が送料より安いとは思いますが、お礼の電話など貰って嬉しかったです。

柘榴 ③   水彩・F1

2006-11-16 06:10:37 | 絵画
柘榴シリーズは3枚目になりました。
1枚目は柘榴1個、二枚目は2個、三枚目は3個の柘榴を描いています。
この次は4個になるというのが、大方の予想かも知れませんが、さあ?どうなんでしょうね。
4という数字は死に繋がるから嫌がる人も居ますね。
ホテルには13号室のないところが多いですが、これは死刑台の階段が13段だからという話を聞いたことが有ります。
日本の家屋の階段は使い勝手から割り出して13段の家が多いです。貴方の家の階段数えてみて下さい。
13日の金曜日は、キリストが処刑された日だから縁起の悪い日になっています。日本の仏滅とか三隣亡みたいなものですね。
そんな数字に拘る訳ではありませんが、柘榴が4個というのは構図上バランスが悪いから、次回は違うモチーフにします。