絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

テヴェレ川沿いの散策

2007-03-31 00:16:33 | 海外旅行
テヴェレ川は清涼とは言えないまでも隅田川よりは濁っていませんしセーヌ川よりも綺麗です。
川幅は狭いですが、観光船とかレストラン船もいて、何より回りの風景が絵にしたいような素敵な雰囲気です。
この石のアーチ橋もバスが通ってもびくともしない堅牢で美しい造型です。
右端にちらっと見えているのがサンピエトロ聖堂のドームです。
この道を歩いていると、ベビーカーを押したお父さんに出会いました。
乗っている子があまり可愛いので頬をちょっと突いてあやすとニコッと笑ってくれました。お父さんも私が赤ちゃんをあやすのを笑って見ていてくれました。

騎士のパフォーマンス

2007-03-30 00:07:13 | 海外旅行
バチカンを出てテヴェレ川沿いをぶらぶら北へ向かって遊歩道を歩いていたら、中世の騎士姿の男達に出会いました。
ふざけて私に斬りかかる仕草をしたりしてくれます。
私にも兜を被せ剣を持たせてくれました。身振りで私とチャンバラをしようと言っています。
ヨーロッパでは金粉を塗り固めて微動だにしないパフォーマンスで投げ銭を求めるのがよく見掛けますが、こちらのは動的で楽しいです。
暫く楽しませて貰いましたが、帰りがけにやはり喜捨を求められました。
1ユーロでOKでした。私の感じでは5ユーロ位払っても良いかな? と言うほど楽しい思いをさせて貰えました。


サンピエトロの巨大ツリー

2007-03-29 00:15:12 | 海外旅行
スペイン広場の可愛いツリーに感激したあくる日、サンピエトロのクリスマス風景を見ようと出掛けました。
なんと広場の中央に巨大なツリーの準備が進んでいました。クレーン車を使って飾り電球などを取り付けています。
隣にはキリスト誕生の舞台が作られています。
どちらも今日がイブだというのにのんびりと作業しています。日本でもアメリカでもフランスでもクリスマスの一ヶ月も前から派手は飾り付けを済ませて、クリスマスムードを盛り上げているのに、イブに未だ飾り終わっていないというのはいかにもイタリア的です。
サンピエトロではクリスマスは明確に宗教行事だから、クリスマス当日に出来上がればいいと言う事なのでしょう。商業的なクリスマスとの違いが歴然でした。
人の命は大事にするクリスチャンが、100年も生きてきていて、こらからもそれ以上の寿命がある木をたった一日の為に切り倒すのはどんなモンなんでしょうね?

キオスク

2007-03-28 00:02:46 | 海外旅行
スペイン広場から少し離れた所にあるキオスクです。ヨーロッパでは何処に行っても道路の端とか広場にこの手の店があります。
一坪位の小振りなものから4坪以上有る堂々としたお店まで色々です。
煙草、新聞、雑誌、土産品、お菓子などを扱っています。
この店も、場所柄から、土産物が多かったですが、クリスマス前とあって花が店先に彩りを添えていました。
携帯電話のカメラは暗いのに弱いから手振れしていてお見苦しい写真で申し訳ありません。
ロバート・キャパが写した戦場の手振れ写真がピューリッツァ賞を取ったことがあります。手振れがかえって戦場の緊迫感を強調していたからです。
私のは単なる手振れですからそんな生々しい雰囲気を伝えてはくれませんが、この状況を文章で表現するには百万言を費やしても出来ませんから、映像の持つ情報量というのは素晴らしい力だと思います。
私のブログも絵や写真に助けられて、拙い文章を補って貰っています。

ランジェリー・ショップ

2007-03-27 00:01:16 | 海外旅行
華やかな下着姿のマネキンさんを見るのはちょっと恥ずかしいけど、デパートの下着売り場なんかには足を踏み入れられないけど、ショウウインドウならちらっと見る位は出来ますよね。
女性がスーツの下にどんな物を付けているのか、私には知るよしもないですから、このランジェリーの上にそのままスーツを羽織るのか、更に何か纏うのか判りませんが、気になるウインドウだったので、写しておきました。
ストラスブールの街には、マタニティー専門のお店があって、お腹の大きいマネキンさんが様々なマタニティードレスを纏って立ち並んでいました。
日本だとマタニティー専門のお店というのは見たことがないですから珍しかったです。
赤ちゃんがお腹にいてもお洒落するというのは素晴らしいです。女性が一番輝いている時ですからね。

バッグ屋さん

2007-03-26 00:05:43 | 海外旅行
バッグ屋さんのショーウインドはクリスマスシーズンの為か、金や銀のパッケージでゴージャスな雰囲気を醸し出しています。
多くの日本人が大好きなグッチなどのブランドではなく、このお店のオリジナルのデザインですが、さすがデザインと革製品はイタリアのお家芸ですから、門外漢の私が見ても良い線を行っているように思えました。
高校時代、国語の担当は中島河太郎という先生で、推理小説なども書いていて、ユニークな授業を展開してくれる私のお気に入りの先生でしたが、彼が言うには、「お前達は物の良否などなかなか見分けられないのだから、高い物を買えば間違いない。」と教えてくれたことを覚えています。
今の若い女性達がこぞってブランド物に飛びつくのも、自分で良いものを見分ける眼力がないから、ブランド物を持っていれば間違いないという考え方なのかも知れません。
見る方の人にも良いものを見分ける力などはないから、ブランド品を持っていると、「凄い!!」なんて思ってしまうのでしょう。
こうゆうお店で自分に似合った良いものを(お値段ではなく)選んで買うという方が、お洒落だと思うんですが、、、

メルヘンティックなツリー

2007-03-25 00:02:36 | 海外旅行
スペイン広場に飾られていたツリーです。
大きな樅の木を切り倒してこれ見よがしに飾り立てたツリーが多い中、小振りでお洒落で独創的なツリーは好感を覚えます。
山で何十年も成長を遂げてきた生きた木を切り倒して街へ運び込むというのは、自然を冒涜していると常々思っていたから、殊更このツリーは愛おしいです。
非クリスチャンである私の家にもツリーを飾りますが、それは大きめの植木鉢に植えられた樅の木で、毎年役目を終えると庭に植え戻されて、翌年には一回り大きなツリーになってクリスマス・シーズンになるとお目見えしてくれています。我が子の成長を見るような楽しみな行事になっています。

靴下屋さん

2007-03-24 00:14:14 | 海外旅行
靴下を専門に扱っているお店があったので入ってみました。片隅には女性のランジェリーも置いてあったのでちょっと恥ずかしい気もしましたが、旅の恥は掻き捨て、とばかりに勇気をふるって店内を見て回りました。靴下の底に滑り止め加工がしてあり、模様も色も可愛い感じのを数点選んで買い求めました。クリスマス用のパッケージをしてくれてリボンまで付けて貰いました。男物も買ったけど、これは超ロングのハイソックスで、不評でした。

ワイン・バー

2007-03-23 00:07:56 | 海外旅行
ほっつき歩くのにも疲れたから、洒落た構えのワイン・バーに入りました。
ここでは好きな銘柄を指定してグラス単位でオーダーできます。
私がバローロのワインを、と産地指定して注文したら、「私の所は南イタリアのものしか扱っていない、バローロは北だから。」とのことでした。
バローロのワインはイタリアワインの王様と言われています。味覚音痴の私でもバローロのワインは美味しいと判る位、良いワインの産地です。
バローロはトリノの近くでかなり高度も高い土地です。絵になる場所も多いから次回のイタリアの旅では又行きたいと思っています。
明治屋でも扱っていますが、現地で買う3倍位の値段が付いていて、原価を知っている私としてはとても手が出ません。
ワイン・バーは南イタリアのワインのアンテナショップの役割もあるみたいで、料金はリーズナブルだし、おつまみは自分で取りに行くのですが、無料です。
私は「南イタリアのワインは銘柄は判らないから何かお薦めのを、」というと、「どんな感じのがいいの?」と聞かれました。「フルーティーで濃厚な味のが良い。」と答えると「それではこれとこれは如何?」と言いつつ3種類ほど推薦されたから、それらを全部戴きました。どれもなかなか美味しいワインでした。
レストランだとハウスワイン以外はボトルで取ることになるから、外れたりすると悲劇です。ここなら外れても次のワインを頼めますから、ワインの知識に乏しい私にとっては良いシステムです。

寒くないの?

2007-03-22 00:27:07 | 海外旅行
教会前の石段に腰掛けているお嬢さん達、お尻が冷えないのか心配です。お尻と石の接地面からの冷えと、外気に曝されている空気との接触面の両面攻撃でさぞや冷たかろうと思うのですが、ご当人達はまるで意に介す気配はなくお喋りに没頭しています。
バターとオリーブ油をたっぷり使った料理で体内の脂肪が守ってくれているのかも知れません。
イタリア人は若い内はスマートでキュートな体型ですが、年を重ねる毎に立派な体格に変貌するというのが残念なことだったのですが、近頃は彼女たちも従来の食生活の誤りに気付いたのか、レストランに入っても出される料理の量がかなり違ってきています。
10年も前のイタリアでの食事は、私などには多すぎて前菜のスパゲティーだけで満腹になってしまったものですが、最近は程良い量になってきています。
それにしても彼女たち、寒くないのかなぁ?

教会前の通り

2007-03-21 11:31:16 | 海外旅行
前掲の「街中の教会」前面の通りです。
通り右奥にある交差点が有名ブランドの店が並ぶメインストリートですが、この通りを左に行った先の広場が、ローマ時代の交通の要所、今で言うバスターミナルで、ここからローマ帝国各地へ馬車隊や軍隊が出発していったのだそうです。
ローマ市内全体が世界遺産の塊ですから、この教会も、昔のバスターミナルも、取り分けて世界遺産に登録するという事は無いのでしょう。
それに引き替え、日本ではどうかと思うようなもの迄、世界遺産に登録するとか立候補するとかの大騒ぎをしているのは何なんでしょうね? 
藤岡の繊維工場跡を登録するという動きなんかは、果たして世界遺産に該当するのか疑問に思います。精々日本国内の文化遺産という位置づけで良いのではないかと思います。藤岡の繊維工場跡が世界遺産に値するというのなら、ヨーロッパのどの国のどの建物も全て世界遺産になってしまいますからね。

街の教会

2007-03-20 11:49:13 | 海外旅行
昼過ぎにローマに戻って、街中の散策に出掛けました。
この華麗な装飾を備えた教会は、スペイン広場から200m程の所にあるごく普通の教会です。街中のこととて、前庭もなく、道路から石段を5段上ると入口の扉です。中に入ったらご覧の通りの豪華な造りの教会でした。
クリスマス前というのに参詣者も疎らです。
私は信仰心は希薄な人間ですが、こうゆう所に入ると、厳かな雰囲気と荘厳な佇まいに自然に帽子を取り、頭を下げたくなるのは神の力と言うよりは人の英知と技術が作り出した偉大さに寄るものでしょう。
入場料・拝観料なんて野暮なものは必要ありませんから、蝋燭を一本求めて供えました。
日本の寺社が観光客・信者の区別無く拝観料と称するものを、がめつく徴収して坊主共の遊興費に化けるのとは大違いです。

大川荘の絵

2007-03-19 07:30:55 | 絵画
大川荘ロビーに飾ってある私の絵です。
今日外して持ち帰ります。 20年程前に描いて飾ってもらって居ました。
大川荘が明後日で閉館してしまうから、持ち帰ることになったのですが、寂しい気持ちです。

座席番号の怪

2007-03-18 00:11:28 | 海外旅行
発車して暫くすると検札の車掌さんが廻ってきました。この人、誰かに似ていると思いませんか? 眼鏡をズリ落として剽軽な雰囲気です。 ヒントはお茶漬け海苔のコマーシャルによく登場していた・・・
正解者にはご褒美? があります。コメント欄にご回答下さい。正解者多数の場合は厳正な抽選の上、一名様に差し上げます。
座席番号の怪・・ですが数字な並べ方がおかしいのです。
窓際が1,その向かい側の席が2,2の隣が3,3の前が4,4の隣は6,6の前が5となっています。つまり続き番号の乗車券を2枚買っても、向かい合わせになる時、並ぶ時、斜向かいの席になる時の3通りの席の取り方になるんです。
メキシコのご婦人も間違えて、イタリア紳士の席に座っていて、一悶着ありました。
こんな事に拘るのは私位だけなのかも知れません。
普通車の場合もおかしな配列でしたが、大らかなイタリア人達は仲間内で並んで座ってしまって居ても、後から来た人は空いている席に何事も無かったように平然と座ってくれて、「ノンプログレム」とニッコッとしてくれたりします。