絵入り随筆 エッセィ・つぶやき

自作の油絵・水彩画、デジタル写真等を入れて、季節の移ろい、雑感などを書いていきます。

Biellaのホテル    I

2007-11-30 00:00:33 | 海外旅行
昼食後、高速には入らずに下をくぐってS142を更に西へ向かう。雨は止んではいるが相変わらずの曇り空で眺望はまるで効かない。
こんな時は早めに宿を取って休養するのも良いだろうと、S142を走りながらホテルを探すのだが、見あたらない。
Biella郊外で小さなホテルを探し当て、部屋があるか聞いたら満室だという。仕方なく市内に入る。市内に入ると間もなくショッピングセンターがあって、そこにホテルが併設されていた。買い物にも便利だし、駐車場も地下にあったから車上狙いも防げるだろうと考え、部屋を取った。ツインベッドで70ユーロ、パーキングはサービスという。
☆☆☆でこの値段はお値頃といえる。
部屋を見せて貰うと清潔だし広さも程々だから、泊まることにした。フロントに駐車場を監視するテレビ装置が有るのも気に入った。
持参のワインを飲んで宵寝をして英気を養い、そろそろ夕食に出掛けようとしたら、外はバケツをひっくり返したような土砂降りになっている。
ホテルにレストランはなく、隣接するレストランには一端外に出ないと行けない構造になっているから外出は諦め、持っていたお菓子とかスナックを夕食代わりにした。ワインだけは潤沢にあるから、豊かな気分である。
ホテルにはバスはなくシャワーのみだった。ベッドはツインが写っているがその手前にもう一つシングルベッドが備わっていた。







イタリアでは先ずパスタを!   I    

2007-11-29 09:05:53 | 海外旅行
イタリアを旅していて困るのはレストランやホテルがなかなか見あたらない事です。大きな町には有るのですが、私は田舎を彷徨きたいからそうゆう所にはホテルやレストランが無いのです。
これがフランスだと小さな村落にも洒落たレストランやこぢんまりしたホテルが必ずと言って良いほど私を待っていていくれるのですが・・・
ストレーザー湖を西に向かって行く途中、昼になってお腹が空いてきたけど、レストランがありません。1時近くになってやっと高速入口近くでレストランが見つかりました。
イタリアに入ったのだから先ずはパスタで腹ごしらえと、同行者と別々のパスタを頼みました。どちらも美味しくて、ベストチョイスでした。
以前だと昼食でもワインを楽しんだのですが、近頃はご多分に漏れず飲酒運転には欧州でも厳しくなっているし、事故などやったら身の破滅ですから、おとなしくノンガスのミネラルウオーターで我慢です。
ウエイターは気さくな男でさすがイタリアです。楽しい昼飯が食べられました。


ストレーザー湖     I

2007-11-28 06:46:04 | 海外旅行
スイス国境に近い北イタリアにはコモ湖をはじめ多くの湖沼があり、それぞれが避暑地や観光リゾートになっています。
イタリアではバローロで美味しいワインと白トリフェを食べるのが目的ですからストレーザー湖から西に向かうことにしました。
バローロまでの間に途中で一泊するつもりだから、高速には乗らず一般道をのんびり旅です。
何処かで良さそうな宿があったらそこで一泊です。天候は未だ曇り空ですから街並みを楽しむくらいしか展望は利きません。

*Google Earthから衛星写真をお借りしました。私は有料メンバーではありませんが場所によっては車まで判別できる精度があります。カメラマークをクリックすると地上のカメラからの画像が見られたり、ルートの検索が出来たりと優れものです。




トイレの形態    CH

2007-11-27 10:25:30 | 海外旅行
トイレの形にはいろんなバリエーションがあって、面白いです。上の写真のトイレは水洗でなかったら、昔の日本の田舎にあった便所のスタイルです。便壺の上に板を二枚渡してオツリ(跳ね返りの飛沫)に用心しながら用を足す、あの懐かしいヤツです。キンカクシがないからどっちを向いてしゃがめば良いのか迷いますが、どっち向きが正解と言うこともなのかと自分を納得させています。
下の写真はごく普通の形です。私の泊まる中級以下のホテルでは未だ暖房便座とかウォシュレットの装置付きには行き当たりません。
普通の便器の隣にあるのは「ビデ」でご婦人専用らしいですが、私は未だ使用法を会得していません。この装置はかなりの安ホテルにも装備されているから、欧州ではとても大事なものなのでしょう。日本ではあまり見掛けない設備です。


煙草の値段          CH

2007-11-26 16:17:00 | 海外旅行
ヨーロッパは概して煙草が高いです。
600円前後しています。これは禁煙を促す為の政策的価格設定です。
フランスのドゴール空港の免税売店で煙草を買うと日本の街の煙草屋で買うより高いのです。
免税売店なのになんで?と思います。たばこ税の他にペナルティー的な金額を上乗せしているからかも知れません。
北欧は更に高いそうで700円以上しています。
ユーロ圏でも税率は国によって異なりますから、国境にあるたばこ屋さんはたばこ税の安い国にある方の店は大繁盛しています。
煙草には何処の国も高い税金を掛けていますが、何処かの機関でたばこ税の収入と煙草を起因とする疾病に掛かる医療費などの支出を差引計算すると、煙草による収入以上の支出が有るのだそうです。煙草を嗜む人からはもっと高額の税を取る必要があるようです。
それにしてもこの売店では煙草の陳列された棚の上と下にはキャンデーが並んでいます。子供が間違えたかったりはしないのでしょうか?
キャンデーやチョコレートは200円程度ですから日本の値段とあまり変わりません。

ツェルマットは車両進入禁止   CH

2007-11-25 00:01:44 | 海外旅行
ツェルマットへは車は入れないと言うことが道路を跨ぐ形で看板に出ていた。
ツェルマットの手前に大きな駐車場と駅があり、車はそこへ置いて電車に乗り換える仕組みになっていた。
駅も駐車場も出来たばかりの新しいものだから、最近そうゆう事になったのだろう。
駅に着いたときには雨や止んでいたが、雲が低く垂れ込めていて、山は見えない。
ツェルマットの街まで登っても同じ事だから、ツェルマットからのマッターホルンを眺めるのは次回のお楽しみにとっておくことにした。
晴れ男の神通力も自分の周囲1km位までにしか及ばないらしい。




ツェルマットへの道   CH

2007-11-24 00:00:48 | 海外旅行
雨は小降りで降ったり止んだりだが、上空は厚い雲に覆われていて、山は見えない。
こんな天気なのに、車は多く、降ってくる車も引きも切らない。
山は拝めないが道中の景色は楽しめる。
鉄道は単線でツェルマットに向かっている。
こんな山道でも制限速度は60km/h、ヨーロッパでは地方道は制限速度は90km/h
辺りに設定されているから、ここは山道だから60に下げているのだ。
山間の街は瀟洒な建物が建ち並び、窓には必ず花が飾ってある。
道路を跨いで架かる橋は日本の無骨な歩道橋とは趣が違い、木造の思わず渡りたくなるようなお洒落な橋だ。勿論歩道橋ではなく道路の右側を流れている川に架かっている歴とした木造橋です。


ガソリンの値段   CH

2007-11-23 07:15:02 | 海外旅行
ガソリンや軽油の値段は日本より高い。
スイスの物価は全般的に周囲の仏・伊・独より高いが、燃料もタンカーでは運べないから割高なのだろう。
スイスフランは1:100位だから、レギュラーガソリンが172円/L ハイオクタンガソリンが177円、軽油が180円と言うことになる。
この写真を写したのは9月末だから、日本でのレギュラーガソリンの値段は130円前後だったと思う。
この看板を見て、スイスではガソリンより軽油の方が高いと言うこと、ハイオクとレギュラーの差が少ないと言うことにお気づきだと思う。
私はスイスの価格設定の方が合理的だと思っている。
ジーゼルエンジンの方がガソリンエンジンに比べて二倍くらい燃費が良いし、ハイオクガソリンというのは高級なガソリンという訳ではなく、引火点を高くする為の添加剤が入っているだけで、製造原価には殆ど差がない筈だからだ。
(蛇足)
日本で軽油を使うのは主にトラックが多いから、運輸業界の圧力もあって、軽油の税金が政策的に低くなっているのだ。
ガソリンや軽油の税金は道路の改良等に使われる目的税だから、船が使う軽油はもっと安い。船のオーナーは税務署からクーポンを貰って、スタンドに出せば免税の軽油を買うことが出来る。
灯油は道路税はかからないからもっと安いですが、これでもジーゼル車は走れます。軽油は潤滑油の役目もしているから、40:1くらいの割合でマシン油を混ぜると全く軽油と同じ性能になりますが、脱税で摘発される覚悟が必要です。
レギュラーにはシンナーを添加すると引火点が高くなるそうです。
また、暖地で販売している軽油は極寒地では凍る危険があります。対策としては出発前に灯油を入れていくか、現地で耐寒用の軽油を補給するかです。灯油は凍らないし、極寒地のスタンドでは凍りにくい軽油を販売しているからです。

雨中のドライブ    CH

2007-11-22 00:04:16 | 絵画
前夜から天気予報は雨を報じていた。
ヨーロッパでもTVで天気予報をやってくれるが、日本に比べると大雑把な予報で、フランスなら北部・中部・南部に区分した予報だし、スイスの場合はスイスは1区分でスイスに隣接したフランス・ドイツ・イタリアも教えてくれる。
日本のように東京都と埼玉県を更に細分して曇りと雨と晴れなんて教えてはくれない。風神や雷神が都府県の境界を分けて雨を降らしたり、風を吹かしたりはしないと思うから、もっと大雑把な予報で良いのではないかと思ってしまう。
私は自分でも信じられないくらいの「晴れ男」で、たとえドライブ中に雨が降っていても、目的地に着いた途端に雨が上がってしまう、と言う不思議な能力を備えているのだが、スイスも北イタリアも雨マークだから、今日は晴れ男の面目丸つぶれ、と言う感じだった。
今日はツェルマットからアルプスを眺め、近くに泊まる予定にしているが、この天気では眺望は望めないが兎に角ツェルマットへ向かってみることにした。




朝食の同席者    CH

2007-11-21 00:08:33 | 海外旅行
欧州では朝食は大体がコンチネンタルです。
アメリカ系のチェーンホテルではちゃんとした朝食が用意されていますが、田舎には無いですから、パンと牛乳とコヒーで済ますことが多いです。
このシャンブルドットも暖かい物はコーヒーだけでした。ジャムは手作りで4種類もあったのは嬉しいです。
向かいの席にグラマーな方がおいででした。眼がつい胸の辺りに行きたがるのを押さえつけて、色々お話を楽しみました。
平日の宿泊だから観光客かと思ってお仕事聞いたら、教育マネージメントをしていると言うことでした。
校長先生ではなくて、各地の学校を廻って指導しているのだそうです。
前にローザンヌに泊まった時には病院の管理をしている保健婦さんと知り合いになり、後日南仏のCassisの彼女のお宅に伺い、付近を案内して貰ったことがありましたが、スイスでは女性のエクゼクティブとご縁があるようです。

帰りはシモンさんの車で    CH

2007-11-20 00:20:27 | 海外旅行
ダニエル家からの帰りはシモンさんが宿まで送ってくれた。シモンさんもダニエルさんも車を入れ替えていた。
シモンさんはオペルのセダン、ダニエルさんはパサートのレザーシート仕様だ。
シモンさんの運転は慎重で安心して乗っていられる。
ダニエルさんが荒っぽい運転という訳ではないが速度はかなり速い、きびきびした運転振りは、やり手のビジネスマンだった名残なのだろう。
シモンさんは現役時代はイラストレーターだったから、その辺りの違いが運転振りにも現れるのかも知れない。

メインディッシュはハムのトマト煮    CH

2007-11-19 00:17:09 | 海外旅行
晩餐は前菜に小海老のサラダが出た。日本人の魚好きを配慮してくれたのだと思うが、少し匂いがあって私はお義理程度に食べただけ。小海老は頭付きだったから私がちぎり取った海老の頭でダシを取りスープを作った。ダニエル家には「ソイソース(醤油)」があったから塩と醤油で味を付け、サラダ菜をちぎって彩りにして供した。これが好評で「Yoshioは名コックだ!」とお褒めにあずかった。たぶんにお世辞もあったろうが、皆さん残さずに飲んでくれた所を見ると満更でもなかったらしい。
メインディッシュはハムのトマト煮にパスタ添え、下拵えがしてあったようでダニエルの奥さんが席を離れて台所に立ったのはほんの僅かな時間だった。
日本で客を招いて手料理を供するとき、奥さんは台所に詰めきりで、あまり顔を見せない、と言う形になりがちだが、それでは折角の団欒が作る人と食べる人に分かれてしまう。
盛りつけもパットを廻して各自が取り分けるから食べられるだけの量を貰えばいいから、小食の私には好都合だった。
ダニエルの奥さん、ジャクリーンは英語は私程度だが、フランス語は当然だが、イタリア語、スペイン語が話せるという。








ダニエル宅で晩餐    CH

2007-11-18 00:02:57 | 海外旅行
ダニエル宅の廻りには未だ自然が残っていて、雑木林やブドウ畑が点在している。
ガレージは車からの遠隔操作で開閉する。2台分のスペースがあるが奥さんは運転しないから一台分だけ使っている。
居間に入りまず乾杯! ダニエルさんはもう運転しないから安心だが、シモンさんは私を送るお役目もあるし彼の家までの運転もあるから私としてはちょっと心配でもある。食前酒もワイン、6人で3本は、かなりのペースです。
ダニエルさんは南米とか私の行ったことのない地域にも仕事で出掛けているから、家の中にはその折の土産や西洋骨董など、いろんなコレクションが置いてある。前回の旅で私が土産に差し上げた暖簾はタペストリーとして壁に貼ってあったし、私の絵もちゃんと飾ってくれている。


ブドウ運びにヘリ出動    CH

2007-11-17 00:13:37 | 海外旅行
ダニエルさんに一旦宿まで送ってもらい、夕食時間に又、迎えに来て貰うことにした。
宿の窓からおもてを眺めているとヘリコプターが飛来した。
山の斜面で摘み取ったブドウを、車が入れる場所までピストン輸送している。
一つの畑が終わると次の畑に行き、また籠を吊して運んでいる。ヘリは着陸することなくホバリングして忙しそうに行き来していた。
この辺りの斜面は全てブドウ畑しかない。小麦や野菜も作ってはいるのだろうが、フランスでもそうだが、ドライブしていて見掛けるのは90%以上ブドウ畑で、その他の作物の畑には先ずお目にかからない。
日本は水田が多いと言っても違う作物の畑も沢山見掛けるが、こちらのブドウ畑のみという感じなのは不思議です。 葡萄酒以外は全部輸入、なんて事はあり得ないし???






Montreuxの街並み    CH

2007-11-16 08:41:29 | 海外旅行
モントルーの街は賑やかでこじんまりした雰囲気の良い街でした。
スイスには多いのですが、トロリーバスが此処でも活躍しています。
トロリーバスが使う架線は家の壁を電柱代わりに使っていますから、それほど目障りにはなりません。
高速を使えば5分で通過するほどの距離ですが、街中はかなり車が多く、渋滞ぎみで30分ほど掛かりました。
街を見るには好都合の渋滞です。
モントルーの次の街はVebey(ヴェヴェイ)です。此処も渋滞していましたが、ダニエルさんは此処のネッスル本社に勤めていたから、渋滞を避けて裏道に入り、なんと、ネッスル本社の敷地内を通ってくれました。
ネッスル社では敷地を開放しているようで、駐車場も一般人も使えるようにしています。さすが世界企業のネッスルです。治安が良いのと市民が良識を備えているから出来るおおようさです。
何処かの国の老舗がやっていた「せこさ」が思い浮かべられました。