福島県いわき市に親類が居るので災害のお見舞いに行ってきました。
3月29日の朝8時に家を出て日帰りしてきました。
巨大地震と津波による被害は範囲も広く津波の爪痕は悲惨そのものです。
しかし、その後に起こった原発の放射能汚染被害と、災害地の物資欠乏は明らかに人災です。
この常磐高速道路は地震後長い間一般車両は通行できませんでした。
東北道も交通遮断でした。
そのため国道4号と6号の渋滞はひどいもので、被害地に物資を運ぶトラックは
お盆時期にも勝る渋滞の中をのろのろ進むしかなかったのです。
写真でご覧になって分かる通り、通行止めが解除になっても道路はがらすきです。
常磐道はお盆時期以外は渋滞など起きない道路なのです。
ましてやこの時期にレジャーで東北方面に行く車なんてありません。
何故不要な交通遮断をして、救援物資、生活物資を運ぶトラックを通さなかったのでしょう?
国土交通省や警察庁の無能振り(横暴と言うべきか?)に腹が立ちます。
いわき市の親類宅周辺の状況です。ブロック塀が倒れた場所がある程度で被害は軽微です。
お彼岸なので墓参りに行きました。
灯籠が一基倒れて居ましたが墓石は無事でした。
不安定な墓石が殆ど倒れていないのですから、
いわきの地震による被害は軽微であったと思われます。
他所様のお墓も殆どが無事です。
小名浜港に行ってみました。港近くの道路脇には津波で流された家財などが積まれていました。
海岸に建っている建物は流されたりはしていません。
この通りは海岸に一番近い道路ですが、被害はご覧の通りです。
岸壁には船が転覆していました。
私が見た範囲で大きな船で転覆していたのはこの3艘だけでした。
小型の舟は何艘か壊れているのがありました。
海岸に一番近い道路は停電していて信号の柱が曲がっていて、電気は付いていませんが、
一本奥にある道路の信号は点灯していて路面も平坦でした。
地震と津波による被害は小名浜ではこの程度でわりと短期間で立ち直れると思われます。
しかし原発の放射線被害の風評被害は直ぐには払拭出来ないでしょう。
いわきから小名浜まで走ってみて開いていた飲食店はうどんや一軒だけでした。
汚染された水を使った飲食物は誰も食べないので店を開けても客が入らないというのです。
ちなみに私が通ったのは福島第一原発から30kmの避難区域外での事です。
写真を見てお分かりの通り、一般家屋での倒壊とかはありません。
三陸のリアス式海岸とは違い、この辺りの平坦は海岸線では津波は
それほどの被害をもたらさなかったのです。
小名浜から30km程離れた第一原発も同じような立地です。
一般家屋が倒れたりしていないのに、原発が何故あれほどのダメージを受けたのでしょうか?
東電は柏崎原発で付帯施設が簡単に壊れたのを知っています。
それなのに福島原発に何の対策もしていなかったのです。
これも東電の奢りというか怠慢というか、明らかな人災です。
日本の官僚や大会社の危機意識の希薄さには呆れ果てます。