私が親友サージさんのささやかなマイホームです。門もフェンスも部材を買ってきての手作りです。
庭木も挿し芽から育てた夾竹桃などが植わっています。家の地下部分は倉庫と彼の工作室になっています。裏手にはこれまた彼が手作りしたプールがあり、コンピューター制御の浄水装置とお掃除ロボットが活躍しています。
愛犬コルトは去年死んだので、私が訪問してもコルトのお出迎えはもうありません。
彼の家は日本人の私から見たら豪邸の部類に入りますが、フランスの標準では、ごく普通の庶民の住宅というレベルです。
日本が豊かだ、なんて言うのは幻想です。狭い家の中に家電製品、合板の家具、衣類、飾り物、調理器具やバリエーションに飛んだ食器類、などの諸々があふれていてそれが豊かさの象徴だと自己満足しているだけの豊かさなんです。
500年前の家、家と同じ歴史を持っている家具、夏には1ヶ月もバカンスを楽しむ余裕・・・そんな暮らしは日本では平安貴族くらいしか味わったことはないのでは無いでしょうか?
日本を逃げ出したくなってきました。