オルセー美術館には我々がよく知っている画家の作品が多いのでうれしいです。
ルーブルでもオルセーでも所定の手続きを踏めば複写をすることができます。
ただし同じサイズでの複写はできません。
本物より大きいか小さいかでなければなりません。
駅舎だったオルセーはほどよい広さで全体の雰囲気も分かるから自分のいる位置も
一目瞭然で安心して鑑賞できます。
これは石膏ですから、地獄門の原型なのでしょう。
鋳込まれたブロンズ製の方が緑青が沸いていたリ、重量感もありわたしには好ましく感じます。
この東洋人はこの東洋人はたまたま画面に入ってしまったので私の同行者ではありません。
オルセーが元駅舎だったことがこの屋根などの様子からよくわかります。
両側の壁の部分と今いる場所の上の部分、それに線路やホームだった場所が
展示スペースになています。
ルーブルとは違いさほど広くはないので全館を見て回ることができます。
オルセーも空いていてすぐには入れました。
オルセーは日本人好みの作品が多いので私はルーブルよりこちらの方がじっくり見て回れます。
まずはゴッホの部屋です。
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画集などで見慣れた作品のほかにも、いろいろあります。
オランダのゴッホ美術館やバルセロナの美術館にも行きましたが、オルセーの蒐集品も中々です。
余計なコメントはせずに作品だけ御覧に入れます。
ヨーロッパは今でも船運がかなり利用されています。
パリにもセーヌだけでなくサンマルタン運河なども現存しています。
サンマルタン運河は多くの閘門があって観光船も運行されて居ます。
大きなはしけを二層も引くのではなく押しています。
操船がかなり難しいのではないかと思いました。
私は小型船舶一級の免許を持っていますが、この操船はできません。
オルセー美術館です。
昔は駅舎だったそうですがそう思うとその面影あるように見えてきます。
大時計もその名残でしょう。
ルーブル美術館を出てぶらぶら散策しながらセーヌ対岸にあるオルセー美術館に向かいました。
公園の立木の背後に見えるのはモンマルトルの丘です。
モンマルトルの丘に建つサクレクール寺院とエッフェル塔が見える場所だと
両者の位置関係からおおよその自分がいる位置がわかります。
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観覧車の後ろにはシャンゼリゼ大通りが延びています。
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コンコルド広場の後ろ側に広がるのは私には縁のない超高級ホテルが並んでいます。
ミロのヴィーナスとモナリザに対面すればもう満足です。
ルーブルは広すぎて、とても全館を回る気力も時間も持ち合わせません。
それに宗教画と植民地からの収奪品の多いのが気になってしまうのもゆっくり周る気の起こらない
原因でもあります。
ルーブルの収蔵品が素晴らしい事に異論はありませんが、今後も全館を見ることはないでしょう。
ルーブルの退路はいつも地下にあるローマ時代の遺跡を通ることにしています。
ここはルーブルの改築時に発見された場所でパリの発展の歴史をみられるからです。
今回は幻想的な照明でローマの遺跡を演出していました。
この模型はルーブルの全館を模しています。なんとまあ広大なことでしょう。
この後は頑張ってオルセー美術館に行く予定です。
モナリザの後はミロのヴィーナスに久しぶりの対面です。
私の好みからいえば、ミロのヴィーナスの方が美女だと感じます。
モナリザは少し不気味な雰囲気を漂わせています。
ルーブルでは腕の再現を試みたそうですが、下手に手や腕を再現するより
このままの方がいいという結論になったそうです。 私も同感です。
先ほど逢った子供たちです。
さっき見たときは床に座り込んでいたので気づかなかったのですが、
車椅子の子も居ました。
みんないい子で熱心に見学しています。
私も見物気分ではなく気を引き締めて、見学する態度に改めることにします。
どうしたらこんなに名画が収集できるのでしょう?
王様が集めたものを展示するためにルーブルが開設され、その後は、お金持ちのコレクションが寄
贈されたりして次第にこの規模になってきたのでしょうが、全館をていねいにみて回ったら、幾日
かかるのか見当もつきません。
私には絵を解説する能力はありませんから、写してきたものを只並べてご覧いただきます。
ヴィーナス像に向かう途中でモナリザ展示場所への案内があったのでモナリザへ先に会いに行くこ
とにしました。
館内は空いていて、テロにあった方々には申し訳ないのですが、テロのせいで
ルーブルをゆったりと鑑賞できるのは我々にとってはチャンスでした。
子供たちが先生に説明を受けています、おとなしく座り込んでじっくり聞いています。
私は歩き疲れて暫時休憩です。
写真に他人が入らないこともあるほどに空いています。
この場所にモナリザが鎮座しています、さすがにこの辺りは人が多いです。
モナリザ以外の絵は額に入れたままでじかに鑑賞できます。
柵もないから目を近づけて筆使いの様まで見ることができます。
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いよいよモナリザとの対面です。
モナリザだけは防弾ガラスで覆われ温度湿度の調整された箱に閉じ込められています。
昔はモナリザといえどもほかの絵と同じように展示されていたのですが、
10年くらい前からはこの状態です。
柵が設けられ、順番にみられるよう誘導するロープが設置されていますが、
今日はその必要はありません。
それほど空いているのです。
ルーヴル美術館にある彫刻のほとんどはエジプトなどの外国のものです。
大英博物館でも同様な収蔵傾向です。
列強各国が強欲に植民地や未開発国から優れた歴史遺産を強奪してきた様が窺えます。
現地に置いておけば密輸されたり破壊されたりしていたかもしれませんが、
だからと言って、これで良いのかな? と考えてしまいます。
ボールに前足を置いたラインの表情も思いなしか愁いを含んでいるように見えます。
「俺の居場所はここではない!」とでもいいたそうです。
彼は見世物ではなく、崇められ尊ばれる存在だったのですから。
この会談をヴィーナスは上がればもうすぐです。
ルーブル美術館で必ず見たいものはミロのヴィーナスです。
何回見ても、その度に新しい感動に包まれます。
ミロのヴィーナスに行く途中にある石造群もそれぞれに素晴らしいです。
フラッシュをたかなければ写真撮影もOKです。
美術館ではその展示物が最も引き立つような照明をしているのですから、フラッシュ撮影をするといい結果は得られません。
でも禁止されているフラッシュを発光させる人が多いのです。
日本人のおばさんと各地で悪評高い騒がしい国の人たちです。
段々とヴィーナス像のある場所に近づきます。