5年前に起きたジャーナリスト誘拐・殺害事件の映画化。
夫がフランスのラジオ局の記者、妻が身重のウォール・ストリート
・ジャーナルの記者。
夫が取材先のカラチで行方不明となり、必死の捜索にも拘わらず、
やがてテロリストの手にかかり惨殺。
悲しみの中から強く立ち上がるヒロインの姿を描いた物語。
テンポの速い運びがドキュメント・タッチとなって、引き締まった
映画となった。
よかった役者は、捜査陣のキャプテン役のインドの俳優イルファン・カーン。
初め善悪不明の存在だっただけに、ホッとした。
カラチとイスラマバードの風景が印象に残った。
エピローグの母子のツーショットに、平和を祈らずにはいられない。
原作は潮出版社刊。