
6年前の2月、杏にまつわる気高く尊いエピソードに触れる機会があった。
いにしえの中国では、孔子と弟子たちが杏の花のもとで学んだという逸話や、慈悲深い名医が患者から治療費を受け取らずに、「代わりに杏を植えてください」と頼んだという故事。やがて、壮大な杏の林となり、その実りが人々のために役立てられたという美しい物語であった。ちなみに、医師、医院の別称を「杏林」と言い、杏林大学の由来はここにあると初めて知ったのだった。
冬を越え、春に美しい花を咲かせ、初夏には見事な実りを迎える杏の姿には、「知性」と「慈愛」、「健康」と「長寿」、そして「勇気」と「忍耐」という彩りがあると言う。
その時の感動の記念にと、即刻苗木を植えた。そして今年初めて実がなった。杏の実が2ケ大きく育った。これから毎年、杏の実が感動を甦させてくれる。ブログこの項は、杏の成長の記録。