先日のヴァン・クライバーン国際音楽コンクールで優勝した辻井伸行の新盤。同コンクールのライブではない。07年1~4月に岐阜のサラマンカホールでの録音。
これまでも彼の天才ぶりは情報番組などで紹介されたのを見聴きはしていたが、こうしてアルバムを聴くと、その才能の素晴らしさに希望と勇気が湧いてくる。
ディスク 1
1.ショパン:子守歌
2. :スケルツォ第2番
3. :英雄ポロネーズ
4. リ ス ト :愛の夢
5. :メフィスト・ワルツ
6. :ハンガリー狂詩曲
7.ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
8. :水の戯れ
ディスク 2
1.ロックフェラーの天使の羽
2.川のささやき
3.花水木の咲く頃
4.セーヌ川のロンド
5.高尾山の風
ディスク2は彼が作曲したオリジナル作品集。これが素晴らしい。
彼の人生がどれほど幸せなのか。家族の愛情を一身に受けて、才能を開花させることによって、その喜びで家族を満たす。そのあたたかな家族愛と喜びが、楽曲から伝わってくる。なんとハッピーな曲たちだろう。
受賞式の短かなニュース報道の、彼が、授賞者のクライバーンに両腕を大きく広げてハグするシーンは、彼の半生を表現する印象的な映像だと思う。優勝以前の録音にもかかわらず、彼の幸せが表されていることにおいてこの盤と共通している。
残念ながらラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が入っていない!
あれもこれも望むのは無理だと分かってはいるのだが。
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