1974年から約10年間、創価学会青年部は『戦争を知らない世代へ』シリーズ全80巻を出版した。これは、文字通り戦争を知らない世代が、父母、祖父母の世代を訪ね、一人ひとりの戦争体験を聞き書きしたもので、その範囲は全都道府県に及んだ。
その作業は、時代の流れとの戦いであったし、重い口を開かせる粘り強い根気の要る作業だったという。まさに昭和の反戦万葉集と呼ぶに相応しい壮大な歴史的事業であったと言える。
あれからさらに40年を経、今ここに上梓されたのは、その男たちの原爆の証言集である。当時12歳から18歳の子供たちが身を置いた地獄の姿が堰を切るごとく語られている。冷静に語られている。その模様は、映像よりもはるかに雄弁かつ衝撃的である。
裏表紙からは、同じ内容が英語で綴られている。日本語と英語が背中合わせに一冊の本を構成しているのが特徴だ。
ヒロシマ、ナガサキ、そしてフクシマ。三度の被爆国日本。原発がなし崩しに稼働されようとしている日本。この本が問う物はとてつもなく深くて大きい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます