太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

兄と弟

2016-07-08 21:00:08 | 日記
夕飯の片づけをしていたら、家の前に車が入ってくる気配がした。

窓の近くに行くと、夫の兄がニコニコしながら歩いてくる。

義兄はシアトルに住んでいる。

「なんでここにいるの!!!」

明日は、夫の両親の金婚式のパーティがあり、出席できないはずだったが

サプライズで突然やってきたのだった。


夕飯のトンカツが残っていたので、それを義兄に出した。


食事しながら互いの近況の話になる。

「で、仕事はどう?」

「それがさ、辞めたんだよ」

「あ、そうなんだ」


ぜんぜんたいしたことじゃないらしい。

私より夫とつきあいが長いからなのか。

義兄も、何回か転職をしているからなのか。

といっても、世界をまたにかけるスーパービジネスマンといえる義兄は

転職のレベルはかなーーーーり違うけど。

それに義兄が無職になっても、兄嫁は小児科医であるから、

まったく困りはしないというところも我が家とは違うけど。



週の前半は中国にいて、シアトルに戻ってからすぐにサンフランシスコに行き、

シアトルに戻ったその足でハワイに飛んできた。

月曜日までハワイにいて、シアトルに帰ったら翌日はワシントンDCに行くのだという。

夫は、天地がひっくり返っても、そんな仕事はしないだろう。



義兄と夫は、ふたり兄弟だけれど、何もかもが鏡のように正反対で

二人の関係もそれほど近くない。

もっとも、義兄が高校卒業とともにハワイを離れたとき、夫は14歳だったから

大人同士としての互いを、あまり深く知らないのかもしれない。

それでも、ソファに並んで座って大人向けのアニメをみながら

まったく同じ箇所で笑っているのを見ると、兄弟なんだなと思う。




外出していた義両親が帰ってきて、

出迎えに行った義兄をみたときの驚きようといったらなかった。

義両親も、夫の仕事についてはまったく何も言わない。

毎日家にいる夫とランチをしたり、ビーチを歩きに誘ったりしている。

大騒ぎしているのは私だけか。





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