太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

一歩進んで二歩さがる

2016-07-17 19:43:08 | 日記
何がシアワセなのかなあと思うことがある。

病気や怪我をすれば、健康な人や、健康だった時の自分は幸せだと思う。

誰かと喧嘩をすれば、仲がいい人達や、喧嘩をする前は幸せだったと思う。

恋人や、お金や、健康や、いい暮らしや、子供を持つことや、

状況や形に幸せを求めれば、際限がない。

たとえ、あったらいいなと思うものがすべて手に入ったとしても、

必ず、今そこにたりないものを探すのだと思う。



昔は幸せになりたい、と思って生きていた。

気がつくと、自分の外側に「なにかいいもの」を探していることがあるけれど、

今は私は、幸せは「なる」ものじゃなく、「感じる」ものだと知っている。




ああ、それなのに今日、私は会う人すべてに対して、

この人はちゃんとした仕事があるんだろうな、と思っている自分に気づいて愕然となった。

友人に刺激されて、潜在意識のクリーニングを始めた矢先だった。

まるでうわっぺらの知識や理屈がはがれてしまったかのようだ。


私がスピリチュアルな理屈に生きようとするとき、

姉が言ったことがある。

「人として自然な感情を無視したらだめだよ」



そう思ったらいけない、と言ったって、思っちゃうんだから仕方がないじゃん。

いいないいなあ、私も欲しい欲しいーー。



私の中にいる小さな私は、そう言って口を尖らせる。

だから今日は仕事をしながら一日中、小さい私を抱きしめて、

そうだね、そうだね、わかるよ、と言いつつ、クリーニングをし続けていた。



進んだかと思えば、うしろに下がる。

それでも振り出しには戻っていないだろうと慰めつつ。

夫の仕事について、わりと私はこたえているようなのである。






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オラクルカード

2016-07-17 16:08:14 | 日記
毎年末、翌年のスケジュール帳を作るとき、

オラクルカードを1月から12月まで1年分引くことにしている。たとえば

「1月のメッセージをください」

と言ってカードをシャッフルし、出てきたカードを1月の右上に書いておく。

もう何年やっているだろうか。

2枚飛び出してきたら、2つ書いておく。

これが意外と言い得ていることが多くて、興味深い。



昨年12月に引いたメッセージは、6月は『好奇心をもって楽しむ』カードで、

今月は『降参』と『手放す』のカードだ。

ギャラリーで絵を売る話が来たのは6月で、7月に入る頃に夫が仕事を辞め、

現実と戦わず、降参して、余計な観念を手放さざるを得ない状況である。

「なるほどねー」

まるでひとごとのように感心する。



ドリーン・バーチュー氏のオラクルカードを買ったのは、もう10年以上も前のことだ。

離婚したあと、さらに失恋して、一人暮らしのアパートのテーブルの上で、

「理想の人はほんとに現れますか」とカードを引いている自分を、今も思い出す。

迷ったとき、心がざわざわしたとき、困ったとき、私はいつもこのカードを引いてきた。

だから、44枚あるカードに何が書いてあるのかわかっているのだけれど、

不思議と引くたびに、気持ちもあらたにそのメッセージを受け取るのである。





天使のようなものはいる。

10年前、もう若くはない私にほんとうに誰かと幸せになるというシナリオがあるのかどうか、

やみくもに自分を信じるしかなかった。

あとから思えば、失恋してから夫に出会うまではたったの2ヶ月足らずの月日だけれど、

出口の見えないトンネルは、とてつもなく長く感じるものだ。


こうみえて素直なのと、失うものがないのが、私の強みだったから

良いといわれることは何でも徹底的に楽しんでやった。

私は毎晩カードを引き、東南の部屋が風水で恋愛に効くと知ってから、

北側の寝室ではなく、東南のリビングに客用布団を敷いて寝ていた。

その夜も、カードを引き、布団に入って、本で読んだばかりの

今自分にある祝福をひとつずつ数える、ということをやっていた。

そうしたら、いきなりものすごくいい香りが香ってきた。

部屋いっぱいに薔薇の花を集めたような、いや、もっと強烈に芳醇な甘い花の香り。

花も香水もないのに、香りだけがする。

天使が近くにいると、甘い香りで知らせてくれると読んだことがあったから、

「天使?いるんだね、そこに」

と声に出して言った。

一瞬、香りが強くなったかと思うと、ふっとかき消えてしまった。




天使はいるかどうかわからない。

だけど、私にとっては、天使はいる。

このオラクルカードは、その頃からずっと私を見てきた。

ここのところ、毎朝カードを引いている。

私は正しい道にいると信じているけれど、

確かな希望とか、これでいいのだという言葉が欲しいと思う。

もう、あんなふうに香りで知らせてくれることはないけれど、

それは私がとっくに知っているからだろう。








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