太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

北の国からシンドローム

2016-07-26 08:40:41 | 日記
私がやっている潜在意識のクリーニングは ホ・オポノポノ である。

この本を読んだのは日本にいたときだから、6,7年前になるかもしれない。

ホ・オポノポノは、古くからハワイに伝わる問題解決と癒しの方法だ。

平たく言うと、すべてのことは、潜在意識にある記憶が再生されて起きている。

つまり、自分が認識する考えや感情や現実は、すべて自分の潜在意識がつくりだしたもので

それらは100%自分に責任がある、ということだ。

外側で起きているようにみえる問題も、自分の中に問題があるというのである。

だから、自分の潜在意識のひとつひとつに対して祈りと感謝と謝罪をすることで心を洗う。

方法は4つの言葉を言うだけ。


ごめんなさい

許してください

ありがとう

愛しています


声に出さなくてもOK。効果を信じていなくてもOK。心をこめなくてもOK。

コンピューターのデリートボタンを淡々と押すような感じ。

大切なのは、起きている現象や問題にではなく、自分自身の記憶に向けて

「どの記憶が問題を引き起こしているのだろうか」と問いかけたあと、4つの言葉を繰り返すこと。




私はこの方法で、あらゆる場面で沸いてくる感情について、いちいちクリーニングしている。

ネガティブなことでも、ポジティブなことでも関係なくクリーニングしてしまう。

人はほうっておくと、数秒間にとてつもない量の記憶を垂れ流しているらしい。

けしてやめることのない、頭の中のおしゃべりを考えてもわかる。

ひっきりなしに潜在意識は記憶を引っ張り出し、再生させてゆく。

それを、消去してゆくのだ。デリート、デリート、デリート。





やってみると、自分の中の、見たくない部分、

誰もが持っている、恥ずかしくてみっともなくてカッコ悪い感情が、どんどん出てくる。

不思議なことに、そういう感情が出てくるように仕向けてくれる人が現れて、

ズバリとポイントを突いた質問をしてくれる。

そして私は、自分のそういう部分を見せられて、驚き、落ち込みながら

ひたすら消去してゆく。




実はこれは、相当きつい。

できれば見たくないものを見せられるのだから、へこむ。

私はそれを、倉本聡の北の国からシンドロームと呼んでいる。

「北の国から」というドラマを見たことがある人にはわかるだろうが、

あれは、人の、見たくないと思っている部分、知らないふりをしたいと思う部分を

カーペットをはがすようにして、わざと見せてくれるドラマで、いたたまれない。

そういう意味では、向田邦子もそうだ。(向田邦子の作品は好きだ)


一時期流行したトレンディドラマ(この言葉も死語かも)、たとえば舞台は東京で、

会社勤めをし始めたばかりの若造が、毎日おしゃれなスーツを着て、

おしゃれなマンションの、チリひとつ落ちていない趣味のいい部屋に住み、

おしゃれなお店に飲みに行き、思わず、

「んなワケないだろう」と突っ込みたくなるようなドラマの、反対側を行くドラマ。

現実はそういうもんだとわかっているけれど、あえてドラマで見たくはない。





クリーニングしたら、こうなるはずといった期待を持っているのに気づいたら、

それも必ず消去。

いいことも、悪いことも、みんな消去。

期待も、問題と思う気持ちも、なにもかも消去。

残るのは、まっさらな自分という存在と、「今この瞬間」だけ。


クリーニングついでに、

ワイキキのギャラリーで作品を創作しているときも、私はずっとクリーニングしている。

売れる絵を描きたいと思う気持ち、人に認められたいと思う気持ち、

すばらしい作品を創りたいと思う気持ちを消して、消して、ゼロにしてゆく。



まだしばらく、お掃除は続く。




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