太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

従兄弟

2016-07-24 10:21:41 | 人生で出会った人々
夢に、従兄弟が出てきた。

父のすぐ下の弟の息子で、今は父が祖父から受け継いだ会社の代表をしている。

彼は小さい頃、洟垂れのくせに、走っている車の種類を全部知っていて、

すわ神童か!と思ったが、男の子にはよくあることらしい。

長じてみれば、まずまず普通の子供であった。


彼の父、つまり父の弟である、私にとって叔父は徹底的な出不精で、

父とは好対照の人である。

洋服をあつらえるとき、袖の長さ5ミリ、ズボンの丈5ミリが気になる父に対し、

買いに行くのがめんどうで、妻が買ってきたものを何でも着るというこだわりのなさ。

私の病的なめんどくさがりと大雑把さは、この叔父からきているのではと思うことがある。

叔父がどれだけ腰が重いかという逸話に、

叔母が、あるスーパーでトイレットペーパーが安いから車で連れていってくれと頼んだら、

いくら安いんだ?と聞く。

100円ぐらい安いと言うと、じゃあ100円俺が払うから勘弁してくれ、と言ったという話がある。


ここで余談になるが、

この叔父が大学生の頃、東京で下宿をしていたのだが、

帰省するとき、誰でも彼でも連れて来てしまい、下宿の大家さん夫婦やその親戚、

叔父にも誰だかよくわからないような人達がいたという。

この叔父は、ひょうひょうとしていて、どこか違う次元を生きているようなところがある。



そんな家庭だから、家族旅行もなし、夫婦でどこかに行くこともなし。

そして、そうやって育った従兄弟が、みごとな出不精男になったのも無理からぬことだと思う。

前の結婚時代、家の近くのジャスコで従兄弟に会って、私は本当に驚いた。

彼の家からジャスコまでは、車で30分はかかる。

彼は奥さんと一緒で、照れくさいような顔で笑った。

叔父よりは多少進化していて、何回かに1度は折れるのだろうか。



その従兄弟が夢の中で、我が家に居候することになった。

彼はまだ独身で、スーツを着て、ここから仕事に行くのだという。

「ええー、バスを乗り継ぐのかー。めんどくせぇなぁー」

おおげさにほざく彼をみて、なんにも変わってないなあと私は夢の中で思っている。

最後に会ったのは何年前だろう。

今年日本に行ったら、会っておこうと思う。






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