太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

未来都市

2016-08-05 18:48:03 | 日記
新聞を配達する人の姿を見たことがない。

日本では、バイクが止まったり、発進したりを繰り返す音で、それとわかったけれど

ここではどうやって配達しているのかすら、わからない。

しかも、相当早く来る。4時には、もう配達されている。




小学生の頃、『小学四年生』のシリーズの雑誌を読んでいた。



ところで、タイトルは横書きなのに、なぜか数字は漢数字なのはなぜだったろう?



私が読んでいた頃の雑誌とはぜんぜん表紙の雰囲気が違う。

今回調べてみてわかったのだけれど、小学館のこの学年誌は大正時代に創刊されたそうである。

2012年に休刊となったらしい。





その中で、未来はこうなる!という特集があった。

21世紀だったか、西暦2000年だったか忘れたが、

その頃には私達の暮らしはこんなふうになっているという様子がカラーの絵で載っていた。

人々は、からだにぴったりした、ウルトラ隊員のような服を着て(なぜ未来というとこういうコスチュームなのか)

ガラスばりに近い建物に住み、空中を飛ぶ乗り物がそこいらじゅうに飛んでおり、

変な形のビルがそびえていた。

食事はメニューから選ぶと、写真どおりのものがあっというまに出来る。(どういう仕組みかは不明)

そして新聞はもはや人が配達するものではなく、なにかシューターのようなもので各家庭に送られてくる。

「きみたちにはこんな未来がまっている!」




そんな未来的な暮らしをしながら、やはり新聞は読んでいるあたりがおもしろい。

インターネットだってなかった時代であれば仕方がないかもしれない。



21世紀になり、2000年もとうに過ぎたけれど、

あっというまにできる料理は、冷凍食品と電子レンジの普及で当たらずとも遠からずで、

私達はぴっちりした変な服も着ていないし、車も空を飛んでいない。

建物は普通の形をしていて、新聞を配達してくれる人達がいる。


あれから30年とか40年という月日があって、

テクノロジーは当時の大人が思ったのとは違う形で発達した。

コンピューターが各家庭にあって、子供まで自分の電話を持つようになり

世界中の人と繋がれるようになったけれど、

誰かが作ってくれたお米や野菜を食べて、誰かが配線してくれた電線から電気をもらって

私達の生活はどんな時代になっても、人の日々の営みがあってなりたつものなのかなあと、

誰かが配達してくれた新聞を手にしながら思う。





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