太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

プロポーズ

2016-08-28 12:17:31 | 日記
リオのオリンピックで、中国人が表彰台でプロポーズをしたと聞いた。

ひところ、こういう晴れやかな公衆の面前で(ときにはテレビという映像を通して)

プロポーズする人が話題になった。



若い頃、私にはプロポーズの夢があった。

都会の雑踏の中で、歩きながらプロポーズされるというもので、

季節は冬の夜、クリスマスの前のあわただしいが幸せに満ちた雰囲気で、

ざわめきの中で聞き取れなくて聞き返すところがミソだ。

実際はどうかというと、二回結婚したが、プロポーズをされたことはない。

最初の相手とは7年、今の夫とは半年つきあって結婚したけれど、

なんとなく自然と結婚したいという流れになっていったのであって、

プロポーズされて驚く、というシチュエーションはなかった。



そもそも、この「プロポーズされて驚く」というのは、いったいどういう状態であろうか。


1.互いに結婚を意識しているが、まだ形にはなっていない状態。

2.結婚について互いに話したことはなく、相手がどう考えているのか焦れている状態。

3.あるいは、ただ楽しくつきあっている状態。


私に想像がつくのは 1.だけである。

私は過去、誰とつきあっても、まっさきに「結婚」が延長線にあって、

この先どうなるかわからない相手と楽しくつきあうということはなかったからである。

(だからこそ、いつもめんどくさいことになってきたのだったが)



公衆の面前でプロポーズされて驚く人達は、プロポーズそのものよりも、

その場面に驚いているのだろうと思う。

断られる可能性のあるプロポーズを、そんなふうにするとは思えない。

そういう場面でプロポーズされて驚いている人達を見て、

冬の雑踏の中でプロポーズされる私の夢は、

雑踏とか冬とかといった状況ではなく、「意外性に驚く」という点だったかもしれないと、今になって思う。






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