太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ガイジンに料理をふるまうなら。

2020-10-17 15:20:47 | 食べ物とか
ハワイに住む、日本人以外の人達に受ける味というのがある。
それは、甘い、のが基本。

すき焼きとか。
照り焼きとか。(テリヤキという日本語で通じる)
きんぴら系とか。
ごまあえとか。

これらは、甘い+しょっぱい の味で、

酢豚とか。
南蛮漬けとか。
いなりずしとか。
甘酢の肉団子とか。

これらは、甘い+すっぱい の味。

毛色が変わったところで、オムライス
これも、万人受けする。
みんな、オムライスの存在を知らない。
ケチャップでご飯を炒めたのも、見たことがない人が多数。
同僚たちはこれが好物で、
「今度いつアレ作ってくる?」と聞かれる。


そして意外と良い仕事をするのが、ブルドッグ印などのソース
本土はどうか知らないけど、ハワイにはデミグラスソース文化がない。
私はハンバーグをデミグラスソースで食べるのが好き。
日本だったら、出来合いのデミグラスソースをいくらでも買えるのに、ここにはない。
だから昔ながらの、ソースとみりん、ケチャップを肉汁に混ぜたのをからめて食べる。
これが、誰に出しても絶賛もの。
アメリカ人が食べるミートローフが、この味に近い。
日本人が家庭で作るハンバーグは、つなぎにパン粉や卵なんかが入っていて
口当たりが柔らかいのに比べて
アメリカのハンバーグは、荒く刻んだ玉ねぎだけでワイルド。

ソース系でいえば、焼きそばもいい。
塩焼きそばよりも、ソース焼きそばが好き。


あとは、日本のカレーライスも人気がある。

ガイジンに料理をふるまう機会があったら、
これらのうちのどれかを作れば、喜ばれること間違いなし。




一方、日本人にはおいしいのにウケない味、というのもある。
その筆頭が、おでん だ。
これはさすがの親日家の夫も、食べられなくはないが、すすんで食べたくはない。
日本にいたとき、夫の同僚たちも、おでんだけはダメだという人が殆どだった。
夫がおでんが嫌いな理由は、

みーんな同じ味

だからそうである。
そりゃ煮物なんか、同じ煮汁で煮るんだからそうなるさ。


私が解せないのは、おでんは苦手な人々が、筑前煮は好きだということ。
筑前煮は、NISHIME(煮しめ)と呼ばれていて、和食系のテイクアウトで人気もの。
おでんも筑前煮も同じようなものじゃないか?
筑前煮だって、みーんな同じ味だし。
大きな違いは、筑前煮には魚のすり身系が入ってないことか。
ということは、彼らは魚のすり身が苦手なのかもしれない。




すき焼きにしろ、テリヤキにしろ、お醤油と砂糖のゴールデンコンビは敵知らずなのである。