太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

お年を召して・・・

2020-10-19 08:37:36 | 美容とか
ビーチに行こうと、水着を着て車に乗った。
シートベルトを締めようとしたとき、私は恐ろしいものを見てしまった。

シートにくっついている部分の太ももに、セルライトがごっそり固まっていた

いつのまに、私はセルライトをここまで育ててしまったのか。
こんなになるまで、なぜ気づかなかったのか。
ハワイに来てから増えた5キロが原因なのか、年齢が原因なのか。

歩くとき、太ももの内側が擦れ合うのがわかる。
ここ数年、脂肪が蓄えられる場所が変わってきて、下腹と、太ももに真っ先につく。
ジーンズを履くときの、引っ掛かり具合で太ももが育ったのがわかる。
胸から上に肉が付くときには、私はかなり太ったということだろう。


本気でダイエットを始めた夫につきあって出かけた Vitamin Shop で
セルライトを取るという謳い文句のジェルを買った。
その近くにあったコラーゲンに、つい手が伸びた。
サプリメントや化粧品コーナーなどに行くと、
『なにか手を打ったほうがいいのではないか』
という、根拠のない焦りが湧いてきて、つい衝動買いをするようになったのは最近だ。


コラーゲンにはパウダーと錠剤があり、パウダーは何かに溶かさないとならなくて面倒だからと思い、錠剤を買った私はアホだ。

中年のお助けアイテム

帰宅し、すぐにコラーゲンを飲もうと思って蓋を開け、
1日の分量の6粒出してから、ようやく気付く。

自分が錠剤を飲めなかったことに・・・・・・

4年前、私はサプリメントの錠剤を飲もうとして喉に詰まり、
危うく死にかけたことがあったのだ。(「息」の記事はコチラ

アメリカの錠剤は、かなり大きくできている。
けれど、そのとき飲んだ錠剤は7ミリかそこらの、アメリカにしては小さいもので、
どう考えても喉に詰まるようには思えないものだが、
楕円形に近いそれが、真横に喉に詰まったのだと思う。
人間て案外簡単に死ぬんだな、どこかで醒めた自分がそう思っていた。

そのことがあってから錠剤を飲むのが恐ろしくなり、小さな錠剤でも、細かく刻んで飲むようになったのだった。

ああ、それなのに。
そのことを忘れて、錠剤を買った私って・・・・・・
まな板の上に置いた6粒の錠剤を、ナイフで細かく刻む。
なんだか、よからぬドラッグをやっている気分になる。
「パウダーにすればよかったのに」
のぞきこんだ夫が言う。

「そんなこたぁわかってる!それをなぜ、買った時に言わない!」

セルライトの群れ。
学んだことをすぐ忘れる。
決まった場所に付く脂肪。
お年を召すと、なんだか切ないことばかり。

50キロをうろつく体重で、このままお茶を濁すつもりだったけど、
夫も本気でダイエットに取り組んでいることだし、
ゴルゴラインやらマリオネットラインやらの解消に挑戦していることでもあり(「芋づる」の記事はコチラ
年明けの誕生日まで、私も真面目に体重をいくらか戻すことにした。


コラーゲンは、ほんとに効くのかどうだかわからないが
プラシーボ効果でもなんでもいいから藁にもすがる、お年を召した私なのである。