太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

肉じゃが、昭和の伝説

2020-10-28 12:17:26 | 食べ物とか
ダイエット道をひた走っている夫は、すでに4キロ減量した。
便乗している私も、2キロ減でようやく48キロまで来た。
まだ、着れない服を試すのは時期尚早だ。
47の声を聞いたら、あの、ムチムチでモリモリだった白いパンツを履いてみようと思う。

先日、五目豆を煮たら(その記事はコチラ)、夫がハマった。
どうやら私は夫と結婚してから、豆を煮たことがなかったらしい。
朝食に少しと、お弁当に毎日、五目豆を入れていくので、あっという間になくなって、
既に2回目の豆を煮た。
具に入れた ひじき もお気に入り。
どうやら私は夫にひじきも煮たことがなかったようだ。
海藻はダイエットにもいいし、ひじきの煮物を作ろうと乾燥ひじきを水で戻したら、
「え・・・・・」
というぐらいに増えてしまった。
乾物が、戻すとどのぐらいの量になるのかという感覚を、すっかり失っている。

母が作っていたように、油揚げとニンジンを入れてひじきを煮た。

油揚げも多い・・・



話は変わるが、
肉じゃがが上手にできる女性は男性にモテる、というのは昭和の伝説だろうか。
その昔、竹下景子さんがお嫁さんにしたい女優ナンバーワン、なんていわれたけれど
今じゃそもそも、お嫁さんにしたい、なんていうフレーズは魅力でもなんでもないだろう。


私の経験でしかないが、肉じゃがが好物、という日本人の男にあまり出会ったことはない。
カボチャの煮物好きはさらに少なく、酢のものに至っては皆無だ。


日本では、まだ女性は手料理を期待されているように思う。
しばらく前に、日本で「ポテトサラダ事件」というのがあったと、友人から聞いて知った。
日本の主婦は厳しい環境の中にいるのだな。
ハワイで、出来合いのおかずを買う母親に嫌味を言う人はいないと思う。
手料理神話など、ここにはないといっていい。

世界に誇るだけあって、日本の食卓のレベルを維持するのは楽じゃない。
メインのおかずと、小鉢的なもの、さらにもうひとつ、と組み合わせを考え、
中華、イタリアン、和食、と材料をうまく使いこなしながら料理するなんて
私はそれが普通だと思ってやっていたけれど、もうあんなことはできない。


アメリカ人は、ほんとにたいしたものを食べてない。
家から持って行くランチは、ピーナツバターサンドにりんご。
夕飯はナチョス(トルティーヤチップスにチーズをかけてレンチンしたやつ)とか、
チーズとクラッカーに、缶スープ。
肉を焼いたのに、お決まりのマッシュポテトとグリーンビーンズ添えたら、それでおしまいだし、
冷凍のピザに野菜スティックでも、バランスが取れてよろしいという食事になる。

そんなんであれば、料理ができるかできないかはあまり関係ないし、
たいしたことを求められないから、誰でも食事の支度はできて、
同じメニューが続いても平気なので献立に悩むこともないのだ。


料理は、上手じゃないけど苦にならない、ぐらいで気楽に暮らせてしまう国なのである。