太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

洋食器のセットとシューカツ

2022-07-03 08:03:50 | 日記
止まらない。
物を処分することが、止まらない・・・

週末ごとに大がかりな断捨離をして3週間目。
1度やった場所も、第2ラウンドで見直すと、まだ出てくる。

今週末は、屋根裏に仕舞ったきりのボーンチャイナのセットをどうするか。
それは義両親が結婚したときにいただいたもので、洋食器のセットらしい(私は開けて見たことがない)。
義両親も1度も使ったことがなく、我が家を建てたときに一方的にもらい受けた。
1階がワンルームLDKしかない家に、そういうものを使うお客をよべるのか?
いや、そもそも、骨の髄から日本人の私が、それも料理がちょっとアレな私が、洋食器のセットを使うような料理をすると思う?

「あれはかなり高価なものらしいけど、絶対に使わないんだから処分しよう。きっと欲しい人がいるよ」

と夫は言う。
それはそうなんだけど、義両親が使いもしないそれを55年も引っ越しのたびに持ち続けてきたのは、処分したくなかったからだと思う。
私たちにくれたのは、息子が使ってくれれば安心という気持ちがあるからじゃないだろうか。
何年も私たちを見ていたら、それを使いそうもないことはわかっているだろうが、処分するよりはマシと思ったのではないか。
そしてそれは、捨てても使っても自由、ということではなくて、受け継ぎ頼みましたよということなんじゃないか。

「そんなこと言っても、僕らが死んだら誰も受け継ぐ人いないじゃない?」

そう、なんだけど・・・・


断捨離をしていて思うことは、私たちがどんなに気に入って使っているものでも、私たちが死んだらタダのゴミ。
まして捨てるには忍びないというだけの理由でしまいこんである物はどうだ。
断捨離が止まらないと日本人の友人に話したら、

シューカツだね」

と言った。
就活なら知っていたけど、終活とは・・・・・・・・・・
でも、本当にそうかもしれない。死んだ後のことなど、以前はこれほど考えたことがなかった。

義両親の洋食器のセットは、とりあえず保留のまま、屋根裏の片隅に置くことになった。