太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

夕食事情 母と息子

2022-07-08 12:53:26 | 日記
義両親がヨーロッパ旅行に行って留守だった2か月の間、好きなものを自由に食べられる快適さに目覚め、彼らが帰ってきたら、持ち寄りパーティのようにそれぞれが食べたいものを持ち寄って食べることにしよう、
と二人で決めて、それを夫から伝えてもらうことにした。(その辺の記事はコチラ

義両親が戻った翌日。
昼休みに夫と電話で話したら、シュートメから電話があり、ベイクドポテトが食べたいからそれを作る、と言ったので
「僕たちは食べない、昨日の残り物があるし」
と夫が言ったそうだ。
帰宅し、昨日の残りの酢豚を温めて、さつまいもの天ぷらを作った。
夫が帰って来たので、義両親に夕食はどうするか聞いてもらったら、一緒に食べるという。
酢豚と天ぷらを持って義両親の家に行くと、ベイクドポテトはなく、チーズとクラッカー、にんじんとセロリスティックがあるだけ。
彼らはよく、こんなスナックのような夕食で済ませることがある。
たいてい、お昼を食べ過ぎたとか、お昼が遅かったとかだ。

なごやかに食事をし(シュートメは酢豚に手をつけなかった)、翌日の夕食の話はせずに就寝。

翌日、私は休日で家にいた。
義両親とも顔を合わせて、話もした。
昼前に、夫から電話があった。

「ママから電話があって、今夜はポークチョップ作るってさ」

「でもうちはケールとソーセージとかの野菜炒めだよ」

「うん、だからそれも作って向こうに持って行けばいいじゃん」

素朴な疑問。
なぜシュートメは私に会っていながら、私ではなく、仕事中の夫に電話をして夕食の話をするのか。

旅行に行く前は、シュートメが仕事中の夫に電話をすることなどなかった。
そういえば旅行から戻った翌日も、昼間に電話をしている。それも、出先でタイヤがパンクしてディーラーに行ったとか、そういう話。
シュートメの態度からしても、私に一物持っている感じではなし、私も身に覚えはなし。
考えたくないけど、Sweet sonに気分的に依存する、ひとつの老化現象?


義両親と夕食を共にしていると同僚に言うと、

「そりゃ大変だわー。毎日なんて、話すこともないじゃん」
「そりゃそうなんだけどさ。あっちは私じゃなくて息子に会いたいのよ」

その同僚のダンナさんはフィリピン人で、殆どのフィリピン人がそうであるように、大家族で暮らしている。
大きな敷地に、別棟もあり、両親と子供たち家族、またその子供らがみんなそこで生活しているのだ。

「うちも食事はみんな一緒だけど、シュートメはだいたいキッチンにいるし、義妹家族もてんでにスマホ見たり、テレビ見たりしながら勝手に食べてるから、会話らしい会話がなくて楽よ。終わればそれぞれの部屋や家に戻るしさ」

食事は一切をシュートメが切り盛りして、同僚の手出しを許さないから、まるで賄いつきの家に住んでいるようなもの。
娘の躾などで頭にくることもあるけど、「楽っちゃ、楽」と割り切っているようだ。


夫はシュートメに対して、昨年のイースターのことをまだ根にもって怒っている。
5時に食事で、そのタイミングで美味しく食べられるように用意したのに私たちが20分も遅れてきたので、怒り心頭し、「一切食事は作らない」と臍を曲げ、翌朝に二人揃って謝りに行った話。
5時になるから行こう、という私に、夫がのんびりシャワーを浴び出したのが原因だから、私は悪くない。悪くないのに、私まで悪者。
「誰も食事を作ってくれと頼んだわけじゃない、自分から言い出しておいて」

そのあと数日は別々に食べていたけれど、シュートメから歩み寄ってきて、元のように毎日食べるようになった。
できればあのまま別々でいたら、面倒なこともなかったのにと思わないでもない。
さて、夫は猫に鈴をつけたことになるのか。
シュートメが何を料理しようと、私たちは私たちの献立をたてて、それを作って持ち寄る、ということで恐る恐る新しい夕食事情に突入。



痩せなくていいから現状維持、と決める

2022-07-08 08:18:30 | 日記
アメリカ本土に住む人たちの、それも特に内陸部には、力士級のどすこい太りがたくさんいて、テレビのコマーシャルは、車と薬品とダイエット関係でほぼ成り立っていそうなほど。
その中に、送られてくる箱に入っている食品だけを毎日食べて痩せる、というものがあって、
「今まで何をやってもダメだったけど、ほらこの通り、45パウンド(20キロ)痩せちゃったわ(テネシー在住 アリス)」
満面笑顔のアリスは、それでも日本人の感覚から言えば肥満なのだが、ビフォーの写真を見れば、確かにすっきりしている。もとは何キロだったのか。

このダイエットを、同僚の一人が買った。
彼女はサモアの血が混じっていて、子供を産むたびに大きくなって、KETOダイエットをしばらくやっていたが、20パウンド(18キロ)落ちたところで挫折。
「垂れ下がっていたお腹が、垂れ下がらなくなった」と言うのだが、見た目にはわからない。
新たなダイエットがけっこうな出費で、これだけお金をかけたのだから絶対に痩せる、と決意も新たに始めた。
私はコマーシャルを見た時から思っていたのだ。

「どこかに閉じ込められて、出されるものだけを食べていれば痩せるのかもしれないけど、誘惑があふれた中で、ほんとにそれだけ食べて暮らせるのか?」

そしてやっぱり、挫折した。
家族の食事は作らねばならず、子供が残したものを一口だけ、と思って食べたり、ついお菓子に手が出たり。

「言い訳じゃないけど、コマーシャルのような豪華な食べ物なんかぜーんぜん入ってないのよぅ」

コマーシャルでは、肉汁もしたたるステーキや、チーズたっぷりのグラタン風やハンバーガーが映る。
しかし実際には、ふた口で食べ終わりそうなカップグラタンや、ぼそぼそしたパンにはさまった薄いハンバーガーで、「刑務所だってもっとマシなもの出てくるわよ」というものらしい。
だいたい、こういうたぐいのコマーシャルを信じたらいけないのだ。



夫は、4月には229パウンド(104キロ)だったのが、今は190パウンド(86キロ)。
3か月で40パウンド近く落として、それを維持している。
身長が2m近くあるから、104キロでも太っているという感じではないのだが、さすがに86キロになると、顔の幅も狭くなり、服に隙間ができて、膝の痛みがなくなったらしい。

夫のやり方は徹底していて、自分が太る原因になるものを一切食べない。夫の場合、それは1番には小麦であり、あとはナッツ類、とうもろこし、ジャガイモ、ナス、そしてお酒。
私もそこまでできたらどんなにいいか・・・・・

私は若いころは、なにもしなくても体重を維持できていたのが、燃焼できなくなったのか、食べれば太るようになってしまった。
放置していたら、116パウンド(52キロ)で、1番太っていた中3の頃の体重を超えて青くなった。
ジーンズは腿の部分がパンパンで、スラックスはお尻の肉でぱっつぱつ。
身長が153センチしかない私の、今の年齢で心地よい体重は105パウンド(47キロ)で、
それより痩せると、手の甲と腕の血管が目立ってくる。
それより増えると、太ももにまったく隙がなくなる。

私の体質でも小麦は1番よくないのだが、パンやラーメンやケーキが大好きときた。
パンは、エゼキエルブレッドで置き換えているけれど、デニッシュやドーナツはエゼキエルというわけにいかない。
なんとか元の体重に戻したいが、少しは食べたいものを食べたい。
そんな私だから、ダイエットといってもゆるゆるなのだが、これだけは続けているということがある。


それは、毎朝、起きたらすぐに体重を測る。
これは私も夫も同じ。
食べ過ぎた翌日など、測りたくないときも勇気を出して体重計に乗る。
ノートに書き付けておくと、過去数年間の体重の推移が一目でわかり興味深い。
特にパウンド表記は、キログラムの2.2倍なので、0.5キロしか減ってないのに1パウンドという数字を見れば気分が上がるし、
0.5キロしか増えてないのに、1パウンドという数字を見れば気持ちが引き締まり、おやつを控えようと思う。

そんなこんなで、ゆるゆるながらもようやく105パウンドまできた。
若い時とは違って、痩せたってきれいになるどころか老けるだけ、とわかっている私の目標は現状維持である。