太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

若作りが、なによ

2022-07-11 08:28:17 | 日記
何日も机の上に放っておいたものを、ふと、これは失くすと困るからしまっておこう、と思う。
いざ、それが必要なときに、どこにしまったのか思い出せなくて焦る。
こんなことなら、常に見える机の上に放ったままのほうがよかった。

たまに、そういうことがある。
そそっかしくて思慮に欠けるのが私であって、今に始まったことではない。
人の名前が覚えられないのも、名前と顔が一致しないのも昔からそうだった。

でも最近、そういうことがあると、ほんの少しだけ不安がよぎる。

(これって、認知症などの初期サイン・・・?)

それを夫に言うと、

「違うよ、やめてよ!前からそうだったし、たいしたことじゃないじゃん!」

と言うが、ムキになって言うところがおかしい、などと思う。



その昔、同年代の友人らと

「私が若作りしてイタイ恰好してたら、言ってね」
「わかった、私こそ、言ってよね」

と言い合っていたものだった。
その時には本当にそう思っていたのだけれども、実際には、たとえ待ち合わせにやってきた友人がイタイ服装であっても、とても言えたものではないし、
私も、指摘されるのは御免で、見逃してほしいと思う。
そう言い合っていた時、私たちはまだ30代後半ぐらいで、ほんとうの若作りの気持ちなどわからないほど若かったのだ。


今、同年代の友人と、

「なんだか記憶にムラがあるんだよね、最近」
「わかるわかる。ちょっと不安になるけど、考えないようにしてる」

なんて話をするが、

「私がおかしな言動や行動してたら、言ってね」
「わかった、私こそ、言ってよね」

という話には絶対にならない。
指摘して治るものでなし、あまりに深刻すぎて、言えるわけがない。

若作りぐらい、なによ。
好きなだけ若作りして楽しめばいいじゃないか。
私がハワイに住んでいるから言えるのかもしれないけど、人の目なんか気にして好きな恰好ができないなんてつまらない。
世間に後ろ指をさされないようにしたとしても、その世間が私を幸せにしてくれるわけじゃなく、私を幸せにできるのは私だけ。


若作りがどうこうと言っている場合ではない場所に、私はすでに立っているのである。




哀悼

2022-07-11 07:54:47 | 日記
元 安倍総理が暗殺されたニュースは、ハワイでも大きく取り上げられた。国旗を半旗にして哀悼を示している。
ヤクザでもない人が、銃を使って犯罪を犯すなど、アメリカはともかく日本で起きたことはショックだ。

背後から狙われたということで、安倍さん自身は何が起きたのかわからないまま、魂は途方に暮れてしまったのではないだろうか。

その朝、家族はどんなふうに安倍さんと言葉をかわしただろう。
最後に安倍さんに会った時、どんなふうに別れただろう。
喧嘩や、不機嫌なまま家族と別れないように気を付けているけれど、たまにツンケンしたまま出かけてしまうときもある。
そんな時は、あとからテキストメッセージを入れておく。

まだ67歳。
どんなに勲章をもらっても、生きられるはずだった時間は戻ってこない。
こんな最期は、安倍さんを人々の記憶に残すけれど、世間の記憶になど残らなくとも、普通の家庭人としての幸せを謳歌できるほうが、どれだけ幸せなことだろう。

心から安倍さんのご冥福をお祈り申し上げます。