太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

クチコミ

2022-07-17 07:45:57 | 日記
私の車は2012年に新車で買った白のSCIONだ。(買った時の記事はコチラ
パンデミックの間に、いきなり車の屋根の塗装がパリパリと剥がれてきて、見るも無残な姿になった。
全国展開の大きなショップに持って行き、屋根を塗り替えてもらったのが、2年ほど前。
塗り替え費用が1100ドル(14万円ぐらい)かかったうえに、車を受け取りに行ったら、持ち込んだ時には剥がれていなかった部分がハゲになっていた。
塗り替えるのにマスキングテープを貼って、それをはがしたときに一緒に塗装も剥がれたのだ。

「どうせここはそのうち剥がれてきちゃうとこだから」

とは向こうの言い分。
それはそうだろうけど、とりあえず今は剥がれていないところがハゲたのはそちらの手落ちだと言ってみても、まったく譲る気配もなし。
その不毛なやり取りを聞いていた、一緒に行ったシュートメが、

「もういいわよ、帰りましょ。たかが車よ」

と言い、私もいい加減頭に来ていたので帰ってきたが、いまだにその店がどれほど対応が悪かったかを会う人に言いふらしている(こういうのが1番始末が悪いんだよね)


マスキングテープと一緒に剥がれた部分から、だんだんと塗装が剥がれてきたのは、それからすぐだ。
その店に車を持ち込んだ時、SCIONは塗装の質が悪いと言われている、と言っていた。
SCIONはトヨタが北米で立ち上げたブランドだが(今はもうない)、腐ってもトヨタ。
まさかそんなお粗末な仕事をするとは。
今まで何台もの車を乗り継いできたが、こんなふうに塗装が剥がれるなんてことは1度もなかった。

剥がれてきたのは車の後部で、後ろ側のウィンドウの上のヘリ。
ほとんど通勤車だし、ヘリの部分だけなら我慢もしようと思っていたところ、数週間前、夫が洗車をしていて、ホースの水を勢いよくかけたら、後部のワイパーがある下の部分の塗装が、けっこうな大きさで剥がれてしまった。

とりあえず、白のスプレーで下地の色をカバーしておいたが、毎日そこを見ると気分が下がる。
あと5年はこの車に乗ろうと思っているのに、5年間も毎日気分が下がることを思うと我慢が尽きた。
私が車を塗装に出すことにしたと言うと、夫が、
「そのうち他の部分だって剥がれてくるんだから、今やっても同じじゃんか」などと言う。

「私には絵を売ってる副収入がある」
「いやいや、お金のことじゃなくてさ」
「じゃ、何なのさ」
「やりたければ、やればいいけどさ・・」

やりますとも。別に夫に意見を聞かなくてもいいけど、一応言ってみただけ。
前に持っていった店にはもちろん行かない。
家の近所で塗装してくれるところをネットで探して、今日、見積もりをしてもらおうと車を持ち込んでみた。
そこは個人でやっている小さなカーリペアショップで、かなり忙しそう。
お店の人が、私の車を見て言った。

「たぶんトヨタでやってもらえると思うよ、メーカーの手落ちだもの。
もしだめならうちでやるけど、まず先に聞いてみな」

お礼を言って、トヨタに電話をしてみたら、2010年以降のSCIONはリコールの対象になっていて、無料で塗り替えるというではないか。
それも、車を買ったホノルルでなく、うちの村にあるトヨタでできるという。
さっそく来週の予約を取った。

大事なことを教えてくれた、リペアショップのオーナーに感謝。
その店がどんなに良心的なところか、会う人に言いふらそうと思う。