太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

AI関所を抜けても・・

2022-07-12 07:36:58 | 日記
夫がアルバイトで英会話を教えていたときの教え子さんの一人が、日本から小包を送ってくれたという。
ところが、宛先の住所を書き間違えてしまい、迷子になってしまったようなので連絡をとってみてください、というメールが私のところに来た。

メールにあった荷物のトラッキングナンバーを調べてみたところ、日本からアメリカ本土に行った荷物は、ハワイ島のヒロに行き、そのあとオアフ島のどこかに戻っている。
その人が書いた郵便番号がハワイ島のものだったためで、オアフ島に来た荷物が届かないのは、住所番地の数字が間違っていたから。
その人が正しく書いたのは通りの名前と私の名前だけ。(夫の知人なのに、なぜ私の名前?)

ハワイでの配達を請け負っているのはUPSという会社で、その出先が隣町にあるので、そこで調べてもらえるかもと思い、電話した。
すると、そこは荷物の発送や受け取りをするところで、そういう問い合わせは本部に連絡してほしいと言われた。
教えてもらった番号に電話をすると、ああやっぱりAIの声
昨今、こんなんばっかり。
何を希望するのか選んで数字を押せ、という質問を何回か通り抜けないと、人間と話せない。

いつだったか医療保険会社に電話をしたとき、YESかNOで答えるのに、いくら「NO」と言っても
「申し訳ないけど、理解できません」
と無感情に(AIだしね)言われる。
NOが、ノー以外、どう言えばいいと?
「ノー!」「ノーーゥ!」「ノー――ンン!」と叫び続けてようやく人間につながった。

UPSの電話も、AI関所をくぐりぬけ、人と話せるかと思いきや、混んでいるので次の担当者につながるまでお待ちください、ときた。
これがまた、長い。
医療保険会社のときは、1時間以上待たされたこともある。
とにかく人間と話させてくれ、という思いで30分待ってもつながらないので諦めて、後日かけることにしたのだが、仕事の日は休憩時間が短いので電話をかけていられず、次の平日の休日に、ということになる。

それより1週間後、
「あなたの友達なんだから、あなたが電話しなよ」
と夫に言い、夫が電話をかけた。
今度はわりと早くに人間と繋がって、話ができたのだけれど、驚きの内容。
電話上で、間違った郵便番号と住所番地を訂正して、正しい住所に配送してもらうだけ、と思っていたのが、

1回の電話で訂正できるのはひとつだけ

と言うではないの。

WHY??なんで?ねえ、なんで?
郵便番号だけ訂正したら、今度は住所番地を訂正するために、また一から電話をかけ直し、AI関所をくぐらねばならないのか?

うんざりしていたら、電話の向こうで
「あ、その荷物は期限切れで日本に送り返されて、ここにはないワ、あはは」
あはは、じゃないよ。
人間と話せたと思ったら、これだもの。
AIと同じぐらい融通がきかない。

送り主にはその旨を告げて、送料もばかにならないし、お気持ちだけありがたくいただきますので、再度送らなくてもいいですよ、と言った。
それなのに、ヤマト運輸さんに正しい住所を伝えて、送ってくれたらしい。
ありがたいけど、二度も送料使わせてしまい申し訳ない気持ち。