Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてⅢ

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印が趣味です。
生きた証として好き勝手に書いております。(笑)

直指庵(2018年10月6日参拝)

2018年10月21日 | 仏閣
大覚寺は800メートル程離れた直指庵へ。

こちらは初めての参拝となります。

嵯峨野の有りがちな寺院という名の別荘のようなお寺かと思い、
ずっと回避してました。

まぁ、食わず嫌いというのは良く無いので参拝することにした。



所在地:京都府京都市右京区北嵯峨北ノ段町3
宗派:浄土宗
御本尊:阿弥陀如来
創建:正保3年(1646)
開山:独照性円


【縁起】


臨済禅を学んだ独照性円が南禅寺栖雲庵から正保三年(1646)に、
北嵯峨細谷に草庵を結んだのが始まりである。

その際の庵の名は没蹤庵という。

独照が明の高僧隠元隆琦に黄檗禅を学び、隠元を直指庵に請じてからは、
伽藍を建立するなどし直指庵は大寺院となった。

その後、独照は、直指庵に坐して枯松の枝が地に落ちるのを見て大悟し、
庵がすでに大寺院になっているにもかかわらず、
寺号をさけ、直指人心 見性成仏の旨を守って直指庵と号した。

独照の弟子月潭は直指庵の二世となり詩文をよくして高僧の名を高めたが、
その後は法嗣が衰え、独照の墓堂を存するだけとなった。

幕末の頃、近衛家老女津崎村岡局がこの直指庵に入り、
再興、浄土宗の寺とし土地の子女の訓育に尽くし現在に至る。


【石標】



【山門】


大覚寺から直指庵には車で行けますが、
かなり狭い道を通りますので、
普段乗り慣れていない女子は大覚寺の有料駐車場に停めて、
徒歩で行かれることをお勧めします。

山門前に2台分ほど車を無料で停めることは可能です。

他のブログでは直指庵近くの食事処で停めれると書かれていましたが、
現在は潰れていましたので御注意下さい。(^^;


【参道】




これぞ嵯峨野!ですね。

良い雰囲気です。(^^


【竹林】



【中庭】






こちらも良いですね~。

紅葉の時は最高でしょうね。


【本堂】


中庭の上には本堂が見えます。

行ってみましょう。




本堂は小さいながらも茅葺屋根が良い雰囲気を演出している。

やっぱり嵯峨野には茅葺屋根が映えますね~。(^^

靴を脱いで本堂に入ります。


【庭園】


本堂はやっぱり別荘のような建物で、
二部屋と茶室があり、御本尊は二つ目の部屋に祀られていました。

しかしながら堂内は撮影禁止でした。

ここなら別に撮影してもいいと思うのに。








庭園はさすがにいい。

直指庵の本堂には思い出草ノートと呼ばれるモノがあり、
参拝者がそれぞれの思いの丈を書かれていました。

ちょっと読んでみると、
彼が元気になってまた此処に訪れたいとか、
女性の字で結構切実な事が書かれてあった。(^^;

こんなん読んでしまったら、
お気軽に書けんわ。(^^;

そういう訳で何も書かずに本堂を後にし庭園散策。


【愛遭い地蔵】



【茶室】





【待合】



【地蔵堂】




水子地蔵が祀られていました。


【村岡局墓所】






島津斉彬の養女・篤姫が江戸幕府13代将軍徳川家定との婚儀のおり、
養母役を務めた女性です。

安政の大獄で尊王攘夷運動の嫌疑を受け幕府に捉えられ、
余生は直指庵で過ごされたそうです。


【開山堂】




少し登った所にあります。


【墓塔】



【亀石】




何やら文字が刻まれています。

読めん。(^^;


【想い出草観音菩薩】


様々な苦しみや悲しみを取り除く菩薩だそうな。

あのノートの重い内容が書かれていたのを理解しましたよ。


【釈迦涅槃図】



【阿弥陀堂】




大好物の茅葺屋根がたまらない。

見てるだけで癒されます。(^^

しかし、阿弥陀堂の中に入ることは出来ませんでした。


【門】




簡素ながら渋い門です。

こういう門とお庭が我が家にも欲しい。(笑)


【御朱印】


以前は御朱印帳に二体いただけたようですが、
今回は書置き対応で一体のみでした。


今まで参拝を避けてきた直指庵。

予想通り別荘のようで、お寺の香り、雰囲気は少ないですが、
これぞ嵯峨野と感じさせてくれて、また癒してくれるので、
これはこれで存在意義は充分あると思いました。

次回は紅葉の時期に訪れたいですね。(^^