Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてⅢ

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印が趣味です。
生きた証として好き勝手に書いております。(笑)

興福寺 中金堂落慶法要(2018年10月7日参拝)

2018年10月27日 | 仏閣


ある日、興福寺からこのような内容の往復ハガキが届いた。

興福寺の中心伽藍となる中金堂落慶法要の参加の有無の連絡。

興福寺は生まれてから毎年参拝してるけど、
関係者に知り合いは居ないし、ビッグマネーを寄進している訳でも無い。

うーん、何でやろ?

デジタルのHDでは無くアナログのフロッピーディスク並みの、
私の記憶力を辿ると、中金堂の瓦を寄進したことを思い出した。

あの瓦は千円と超リーズナブルな値段で瓦を寄進出来たんよね。

その時に名前と住所を寄進帳に書いたわ。

数年前の事だったからすっかり忘れていたよ。(^^;

それにしても、たった千円で法要に参加させてくれるとは、
興福寺も太っ腹ですね。(^^

まぁ、大勢の方に参加してもらった方が華やかだからね。


【中金堂】


そんな訳で受付を済ませ会場入り。

私のような瓦寄進者の他に、茶道、華道の関係者、
その他いろいろな方々が参加されているようです。

10時に始まり導師や式衆が入場。

導師の中に一人だけ白人が居て驚いた。








屋根にある鴟尾の除幕。

外観から判断すると東大寺の大仏殿に該当するのが、
この中金堂なんだろうね。




屋根から散華が撒かれていましたが、
私の席までは届かず。(泣)

大型モニターを見ると五重塔からも撒かれている。




画像はネットで拾ったものですが、
めちゃくちゃ羨ましい。

五重塔に登れるのは大変貴重な経験ですから。






続いて観世流シテ方の浅見真州師による「翁」が舞われました。

「翁」は天下泰平、国土安穏を祈る儀礼曲。

シテ方とは能楽における演者集団とのこと。

現在、能のシテ方には五つの流儀(観世、金春、宝生、金剛、喜多)があり、
喜多流以外の四流は能の大成以前からあった猿楽座の一つである、
大和猿楽四座の名残です。

それぞれ600年以上の歴史があります。


【献華】


次期家元である池坊専好尼による献華。


【献茶】






献華と同時に武者小路千家15代家元後嗣である千宗屋による献茶。

その後、東大寺長老の唄匿、興福寺多川貫首の再建落慶奉告分、
東大寺狭川別当の慶讃文、文化庁の祝辞、舞楽、読経、回向文、
多川貫首のご挨拶と続く。

最後は近鉄の社長やら国会議員の高市早苗等が焼香して終了。

ここまでみっちり2時間かかりましたが、
全く苦痛ではありませんでした。

このような歴史的な法要の初日に参加出来て光栄です。


【中金堂】


法要が終了すると中金堂の中に入れるとのこと。

さすがに今日は無理だろうと思っていたから、
これは嬉しい誤算です。(^^




しかし一斉に中金堂に殺到するもんだから大渋滞。

しかも中金堂に入る手前の階段が結構急だから危なかったよ。


【釈迦如来】




中金堂御本尊の釈迦如来です。

堂内は案外サッパリとした感じで、
薬師寺の金堂のような雰囲気でしたね。


【五重塔・東金堂】



【散華】


お土産でいただきました。


【パンフレット】


写真付きで充実したもので、
こちらも無料でいただきました。


これにて本日の落慶法要全て終了。

301年振りに再建された中金堂は興福寺の中心となる伽藍です。

興福寺は五重塔や阿修羅像は余りにも有名ですが、
中心伽藍は存在していませんでした。

南円堂や東金堂では中心伽藍には成りえて無かったですから。

あとは山門があれば完璧なんですけどね。


御朱印は余りの行列に断念。

次回参拝した時は中金堂の御朱印をいただくことにしよう。