自遊空間、 ぶらぶら歩き。

日々見たこと、聞いたこと、読んだこと、考えたこと

母になる決断

2004-10-31 | 
トリアングルを読んで以来、俵万智さんの著作の中で、読んでないものが図書館で目に止まると借りてきて読んでいる。

写歌集小さな友だちは1996年、講談社刊。
アジアを旅して詠んだ歌で、写真は管洋志さんだ。

昨年母親になった俵万智さんの今が想像できるような、ほんわかした歌があった。


陽(ひ)のにおいくるんでタオルたたみおり 母となる日が我にもあらん


スコールの後(のち)の緑よそしてまた そのように育ちゆく子どもたち

流暢(りゅうちょう)に英語を話す少女いて 年齢を知らぬ少年がいて

子どもとは何をおいても笑わねば、笑わねばならぬ生き物と知る

ゴミ捨場に 歌を歌える子どもには 歌いたいから歌う歓び

こんなにも嬉しいことであったのだ、そう、学校に行くということは

一度抱きあげしのみにて 「マチ、マチ」と遠くの窓から手を振る少女


取り上げていたらキリがない。
こんな歌を詠む女性が子どもを持てるチャンスを逃すはずないな。








コメント
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