2021年2月2日。今日は「節分」の日となった。国立天文台暦計算室によると、節分が2月2日になるのは、1897年以来124年ぶりとの事である。また、2月3日でなかった年は1984年にもあり、その年の節分は2月4日であった。この1984年からすると37年ぶりとの事である。
ちなみに、この日付の変動は、地球の公転周期が約365.2422日であり、1年を365日としている日常生活から微妙に長いため、それを調整するためとの事である。
さて、この節分には、「恵方」が話題になる。「恵方」とは何か? 古くは、元旦には「年神」を迎えるという風習があった。その年に「年神」が宿る方角は「縁起の良い方角」とされていた。その方角を「恵方」といったのである。今日、「初詣」が盛んであるが、「初詣」はそもそも「恵方参り」に由来するものであり、その年の「恵方」にあたる神仏に参詣して、一年の豊穣と家内安全を祈願するものだったのである。
その「恵方」はどのようにして決められているのだろう。それは「陰陽道」に基づき一定のルールに従って定められているのである。「恵方」には4つの方角(甲、庚、丙、壬)があり、甲は寅卯の間(東北東)、庚は申酉の間(西南西)、丙は巳午の間(南南東)、壬は亥子の間(北北西)とされている。その4つを使い「甲庚丙壬丙」の順の組み合わせをつくり、それを干(甲乙丙丁……)支(子丑寅……)表記の年号(例えば、甲午年)と組み合わせて各西暦年号の「恵方」を決めているのである。つまり、
西暦年号 十干 十二支 恵方 方角
2014年 甲 午 甲 東北東
2015年 乙 未 庚 西南西
2016年 丙 申 丙 南南東
2017年 丁 酉 壬 北北西
2018年 戊 戌 丙 南南東
2019年 己 亥 甲 東北東
2020年 庚 子 庚 西南西
2021年 辛 丑 丙 南南東
2022年 壬 寅 壬 北北西
2023年 癸 卯 丙 南南東
2024年 甲 辰 甲 東北東
2025年 乙 巳 庚 西南西
(2021年2月2日投稿)