ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

イチジクコバチ

2006年01月06日 23時03分59秒 | 食に関して
 今日は、何気なくNHKの大自然の番組を見ていて、思わず引き込まれてしまいました。私の大好きな無花果の実に入り込む「イチジクコバチ」の話だったのです。ほかにも、無花果の大木にいろんな生物がかかわっている模様が事細かに描かれていましたが、やはりあのイチジクコバチの一生に、びっくりでした。なんと、オスは最初から羽もなく、メスをサポートするためだけの短い生涯なのです。そして、メスもかなり厳しい生涯を送ります。涙が出ないわけないような、なんとも数奇な運命なのです。
 メスはイチジクの実の中で生まれて花粉を胸の特別仕様のポケットにつめてから、オスの力を借りて外に出ます。そしてあらゆる障害を乗り越えた生き残ったメスだけがイチジクの実に入り込み、それも羽も体も千切れるばかりの苦行をして、入るのです。そこで、なんとか中心にたどり着いたらやっと胸のポケットから花粉を取り出して受粉し、自分も産卵をするのですが、そこで命が尽きてしまうのです。
 自然とは、なんとも厳しくも悲しいものなんですね。何気なく、大好きといって食べていたイチジクに、こういう生き物がかかわって初めて実るのだなんて、知りませんでした。このイチジクコバチについては、こちらがわかりやすく説明しています。うーん、自然とは、不思議なことが一杯・・・。神秘ですね。
コメント (2)
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