ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

ダイヤモンドダスト??

2006年01月23日 17時10分24秒 | 日常
 おとといの雪は、大体は溶けてきたのですが、日陰のところはまだ残っていて、今日、郵便局の本局に行くとき、怖い目にあいました。丘を下る細い道が、完全に凍っていて、まるでボブスレー競技のようだったのです。おそるおそる降りたのですが、もうとても帰りに通れないから、遠回りして帰りました。そんな感じで、庭の雪もまだ残っていたし、せっかくの晴天だから布団を干そうとベランダに持っていったときに、なんと粉雪が風に舞っていたのです。粉雪というか、ダイヤモンドダストのようで、きれいはきれいなんですが、困った・・・。どうも、屋根の雪が強風で舞っているようです。そして、午後、何度もドスンドスンという音を聴き、てっきり2階のエイズ猫が暴れているのかと思ったのでした。このエイズ猫、愛猫ごまこに移らないよう、一部屋で隔離して飼育しているのですが、エイズといっても、ストレスを与えなければ長生きするそうです(そうされても困るけれど)。ただ、運動不足のせいか、たまに、気が狂ったように暴れます。夫はそれを「宇宙から、この家を壊せという指令が来ているんだ」といいます。多分、それだろうと思ったら、どうも違う・・・。窓を開けると、粉々の氷がありました。つまり、2階の屋根に残った雪が凍ったまま、1階の屋根に落ちてきて、ドスンドスン・・・、ということでした。けっこう音がするんですよ。困りました。
 ダイヤモンドダストはきれいだけれど、被害甚大な雪のしわざですものね。そうそう、六本木ヒルズに住んでいる人はとてもきれいな人が多いのでしょうけれど、内実はかなり汚いやばいことしていたんですね。なんとも・・・。だいたい、税理士の資格がある人が、粉飾決算とかやってしまうのは、許せない!税理士にチャレンジして断念した私としては頭に来ますよ。誠実さが売りの私がどうしてなれない!?そうでした、久し振りにセンター試験の問題をやってみたら、頭がさびついていて、半分くらいしか得点できなかったのです、日本史と世界史。あーあ、まいった。でも、頭がよければ、何をしてもいいわけ?それって、オレオレ詐欺と一緒じゃないですか、それが、若者の夢なんて、きいて呆れる。法を犯してまで金儲けに走るなんて、当然罪を償ってもらわなくては。
 買収や吸収合併で大きくなっていったわけですよね、あのライブドア。でも、どうしてゼロからはじめないのかしら。物を作るというのはそういうことです。人のモノを分捕って自分のものにする、まるで子どもみたいよね。
 昨夜は、今日から夫がデータリサーチで残業になるからと、粕汁を作るのを見学して多少手伝いもしました。いっしょに作るのは、けっこう楽しい・・・。彼のこだわりがよくわかりました(にんじん、大根など、ほとんどの野菜は皮付きで食べます)。酒粕は、おいしい八海山のクリーム状のもの。板状よりもよく溶けるので、使いやすいです。さて、今夜は日付が変る前に帰宅してくれるでしょうか。 
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ヴァージナル

2006年01月23日 15時11分00秒 | 音楽

 昨日、夫と八王子のカフェのコンサートに行ってきました。朝倉未来良さんのフラウト・トラヴェルソと彼の奥さんである木村夫美さんのヴァージナルのデュオでした。私はこのカフェでのコンサートは3回くらい聴いています。いつも盛況で、ちょっと窮屈ですが、今回は夫もはじめて同行してもらい、午後3時からのコンサートに、ちゃっかりコーヒーではなく、ワインをチョイスしたら、オードブルがとてもおいしいし、おかみさんが(喫茶店主の女性はなんていうのでしょう・・・)ワインをがばがば注いでくれるのにはびっくり。私のグラスで夫も飲んでしまいました。そういうアットホームな空間で、珍しい楽器演奏を聴くのは楽しいものです。
 ヴァージナルという楽器は、あのエリザベス1世が好んだことから「ヴァージナル」と名づけられたそうです。有名なフェルメールの絵にも何度も登場しています。彼の「音楽のレッスン」という絵の楽器が、まさしくこの日の楽器なんです(もちろん、復元楽器ですが)。お願いして写真をとらせてもらいました。そしてこの日、朝倉さんが手にしていたのは、そのヴァージナルの時代よりちょっと後のフラウト・トラヴェルソのオリジナル、つまり、おばあさんと孫が演奏しているような感じだとのこと。
 時代考証って、けっこう大事だと思うんです。実は、私はあの大ヒットした映画「エリザベス」を見たのですが、最後の最後でずっこけてしまいました。なんと、そう、このヴァージナルで演奏する音楽の時代に、こともあろうに、ずっと後のモーツァルトのレクイエムの音楽が流れてしまって、茫然自失とはこういうことですね。確かに、イメージとして使いたかったのでしょうが、これは時代考証では全くありえないこと。映画の評価もダウンしてしまいました。そういうことにも、もっと注意を払って映画を作るべきです。「リディキュール」「めぐり逢う朝」という映画は、音楽を非常にうまく使っていました。後者の映画はヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のマラン・マレを描いた映画でした。あの映画が、フランスに古楽ブームを引き起こしたのです。サントラ盤のCDはものすごくいいですよ。
 さて、話は戻って、このご夫婦、一応プログラムは造っているのですが、その日の気分で曲目が変ります。それもまた面白いです。夫は古楽に詳しいのですが、私には初めて聞く作曲家の演奏もあったり、楽しいです。ちなみに、昨日はヴァージナルのソロはスヴェーリンクの「涙のパヴァーヌ」とウィリアム・バードの「鐘」でした。教会の鐘の音楽ですが、どこかで聴いたことある、と思ったのは、同じテーマでまさしく前述のマラン・マレも「聖ジェネヴィエーヴ・デュ・モンの鐘」という名曲があるのでした。
 さて、このお二人、デュオ・リュタンのCDが2002年に発売されました。私も持っています。お気に入りです。もしよろしかったら、ぜひ聴いてみてくださいませ。けっこうマイナーレーベルのようです。こちらのサイトで、通販もしているようですが。CDのタイトルは「ル・リュタン いたずら好きの妖精」です。奥さんはチェンバロを弾いています。

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