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米国が喰らい尽くされた次には  文科系

2013年12月20日 07時27分30秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 米国が喰らい尽くされた次に  文科系

 堤未果著「貧困大国アメリカ」と「(株)貧困大国アメリカ」(いずれも岩波新書)の部分要約などで、こんなエントリーを書いてきた。
12月18日 今、アメリカの刑務所は
12月11日 凄まじい米医療制度  その4 医療貧困の構造②
12月9日 凄まじい米医療制度 その3  医療貧困の構造①
12月8日 凄まじい米医療制度 その2 凄まじい貧困
12月7日 凄まじい米医療制度(その1、前書き)   
12月3日 アメリカの警察、消防、公教育の消滅   
12月1日 アメリカ、統合養鶏業4大独占形成の手口   
11月30日 アメリカがイラク農業を支配した手口  

 さてそれで、今思い描くことができるアメリカ金融大資本の今後方向を箇条書きしてみたい。
①アメリカは中産階級をしっかり没落させてしまった。医療保険未加入者が5000万人(07年で4700万人)だとか、フードスタンプ受給者(公的食料被扶助者)2600万人(2006年)だとか、自立できない国民が凄く多い。
②この数字の後にサブプライムバブルが弾けて、貧困者たちまでがさらにどん底に突き落とされ、自己破産者が急増した。ウオール街の金融資本がこうさせたのである。アメリカ中の金を未来の稼ぎまで含めて彼等が奪いさっていったということだろう。こうして、自立できない人が多すぎて、「財政の崖」に示されるように国家の金も底をついてしまっただけでなく日本よりも酷い借金国家である。
③よって、もうこの国では独占的必需品企業に出資する以外にはうま味のある出資先もほとんど存在しない。石油、穀物、食肉業、医療、医療保険会社、製薬会社などは、どんどん独占化されて、そういう部門だけが良い出資対象であり続けている。
④そんなニューヨーク金融大資本が出資対象として次に狙うのは、国外の企業群、産業部門であろう。そこで自国に次いで消費力、生産力がある日本やBRICKS諸国などが狙われることになる。その相手国においてアメリカを食い尽くしたと同様のやり方に及ぼうとしているのだ。それらの国々で穀物、食肉、医療、医療保険、製薬などで独占会社を育てる取り組みに出資したくてたまらないのである。アメリカに莫大な輸出をしている国々がその交換条件としてこれらの部門で自由化を強制的にでも迫られることになる。

 これでは、貧困と、生産・販売不振との悪循環が極まった世界ではないか。世界は何故こんなことになってしまったのか。新自由主義経済の預言された通りの結末であると愚考する。
コメント (10)
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