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新聞の片隅に載ったニュースから(124)    大西五郎

2013年12月12日 19時21分29秒 | Weblog
支持率低下「マスコミに問題」磯崎補佐官 (13.12.12 中日新聞)

 磯崎陽輔首相補佐官は十一日の民放ラジオ番組で、特定秘密保護法の成立後、各種世論調査で安倍内閣の支持率が低下していることについて「マスコミの報道に問題がある。非常に不正確なことが伝わったのではないか」と延べ、同法の内容や与党の国会運営への懸念を報じたメディアに責任があるとした。
 同法では、特定秘密の範囲が行政に拡大解釈される恐れが指摘されているが、磯崎氏は「皆さんが勝手な解釈を言っているだけ。悪い役人は出てこない」と持論を展開し、懸念を否定した。一方、情報公開のあり方に関しては、「次の(通常)国会でぜひ情報公開法の議論はしたい」と語った。

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磯崎氏は「マスコミの報道が非常に不正確だ」と云っており、特定秘密保護法で特定秘密の範囲が行政に拡大解釈される恐れが指摘されていることについても「みんなが勝手な解釈を言っているだけだ」と云いましたが、原発に対するテロの捜査情報が秘密情報に当たるかどうかの問題で磯崎氏は自身のブログに「何でもかんでも原発問題に結びつけて批判しようとする勢力があるようです。法律を読む素養がある人ならば、原発の情報がこれに該当しないのは瞬時に理解いただけるはずです」と書きました(インターネットで磯崎陽輔を検索すれば読めます)。
しかし国会での特定秘密保護法案説明担当の森雅子大臣は「原発そのものは特定秘密には該当しないが、警察の(テロに備える)警備実施状況は特定秘密に指定され得る」と語りました。
また法案成立を推進した自民党の石破幹事長はきのう(11日)の日本記者クラブでの記者会見で、特定秘密保護法で指定された秘密を報道機関が報じることについて「何らかの方法で抑制されることになると思う」と述べ、具体的な方法には触れなかったものの、特定秘密に関する報道は規制する必要があるとの考えを示しました。さらに秘密を報道した場合について「最終的には司法の判断だ」と処罰の対象になり得るという見解を示しました。会見後自民党本部に戻ってからの記者の質問に「処罰の対象にはならない」と訂正しましたが、磯崎首相補佐官が云うように「マスコミの報道が不正確」なのではなく、法案そのものが問題を含んでいたのです。
いっぱい疑問のある法案を、国民の疑問にも答えようとせず、衆参両院で強行採決を繰り返したことに対して国民が不信任を突きつけたから、安倍内閣の支持率が大幅に下がったのです。磯崎陽輔という人は自治省(現総務省)に入省、内閣官房内閣参事官(安全保障・有事法制担当)などを経て 自民党参議院議員(二期目)で、昨年12月の第2次安倍内閣誕生と同時に総理大臣補佐官(国家安全保障会議・選挙制度担当)に任命されました。自民党の憲法改正推進本部事務局次長も努めています。神道政治連盟議員懇談会(代表は安倍首相)の会員でもあり、首相に近い人のようですが、首相を補佐する役目の人はそのことを率直に首相に伝えるべきです。

                                     大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(122)    大西五郎

2013年12月12日 09時29分01秒 | 文芸作品
「国の安全損なわず」ガーディアン編集長英議会で証言(13.12.4 朝日新聞)

 米英情報機関による個人情報収集の実態をスクープした英紙ガーディアンのアラン・ラスブ
リッジャー編集長が3日、英議会の内務特別委員会で証言し、報道で国の安全を損なったことはないと強調した。
 ガーディアンは、米中央情報局(CIA)のスノーデン元職員から内部資料の提供をうけ、米国家安全保障局(NSA)と英政府通信本部(GCHQ)による通信傍受の実態を特報。英政府に文書データーの破壊を強要されたが、国外にあるデータを米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)と共有するなどし、報道を続けてきた。
 これに対し、キャメロン英首相は報道差し止めなどの強行措置も示唆。11月にはGCHQなど三つの英情報機関トップが「敵が喜んでいる」「活動を危険にさらした」などと議会委で証言した。
 こうした主張について、ラスブリッジャー氏は、「NYTや米紙ワシントン・ポストなど世界の有力紙が、同じように(米英情報機関の盗聴を報じる)決定をした。あいまいな批判だ」と反論した。(ロンドン=伊東和貴)

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 ガーディアン紙の編集長はジャーナリズムの気概を示しました。ジャーナリズムは「権力の見張り番」と言われます。国家(権力)が国民の目から隠そうとする政権にとって都合の悪い秘密を暴くのはジャーナリズムの使命です。
 同じ日の朝日新聞の紙面には「権力チェック強化 世界の流れ」というマーティン・ファクラーニューヨーク・タイムズ東京支社長の談話も紹介しています。ファクラー氏は「スノーデン元CIA職員による暴露は、秘密主義がNSAに電話やメールの傍受を許してきたことを示しました。米国では国内の反発から、秘密を少なくし、監督を強めるよう見直しています。米国では軍事政策には上下院が大きな役割を持ちます。それでも、テロや戦争が官僚組織に力を与える口実となり、秘密主義の下でほとんどチェックを受けませんでした。日本の法案は、秘密の定義があいまいで広すぎ、チェックもありません。議会がチェックするか、米国の情報保全監察局のような官僚組織から独立した第三者機関が必要ではないでしょうか。」と指摘しています。
 特定秘密保護法の問題では、朝日、毎日、中日など新聞が、放送でもTBSやテレビ朝日などがこの法案は報道の自由を損ない、国民の知る権利を奪うなどと問題点を指摘し、廃案にすべきだと報じています。ただし残念なことに読売と産経は基本的にはこの法案に賛成で、自民党の石破幹事長が自身のブログで国会や首相官邸周辺のデモによる法案反対のアピール行動を「テロ行為と変わらない」と述べて批判を浴びていることについて読売新聞の紙面には載っていません。
各地で行われている法案反対の集会やデモも紹介されていません。読売新聞のジャーナリズムとしての姿勢が問われます。
                                     大西 五郎
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よたよたランナーの手記(28) 嬉しい質的変化   文科系

2013年12月12日 09時18分27秒 | 文芸作品
 人間個人のどんな活動にも、我慢強く努力していると急激に伸びる時期が必ず来る。スポーツでも勉強でも全く同じことだと、人は皆色々と体験してきたはずだ。どうやら僕のランニングにもちょっとこれが起こったようだ。10年の手術以降3年のブランクがあって、医者に走るのを止められたものを、少しずつ努力を重ねてその努力の結果で医者にもランニング許可をもらって1年とちょっとが経った。そして、明らかに急激な前進の時期が来たようだ。四捨五入すれば73歳の身としては、こんな嬉しいことはちょっと久しぶりである。
 先回は、12月1日のジムランニング30分走二回で8・5キロ行けたと書いた。10年以降の1時間走では間違いなく最長である。3年ぶりに去年の秋からおっかなびっくりで少しずつ走り始めてから最も強くなったということ。さてそれ以降、30分走の4.5キロ越えは当たり前になった。3日が4.5キロ。4日にロードレーサーの40キロファストラン。7日には、明らかにファストランの効果が実感できて、30分4.7キロに加えてさらに15分を流した。実験的に2日続きで翌8日も走ってみたが、苦もなく4.6キロを越えた。30分走の場合は最初のウオームアップ低速があるから、最近の後半は10キロ時も多いのである。
 4日のファストランの方は、何回も何回も激しく踏み込んできた。我が愛車はその都度見事に応えてくれた。身体の疲労感の方は100キロをゆっくり回ってくるライディングよりもよほど大きいのだが、ギアを強く踏み込んだ瞬間のレスポンスの感じがますます気持ち良くなっている。強くなってきた僕の五体がマシンにますますフィットしてきたのかその逆なのか、とにかく宝の持ち腐れになっていたこのロードレーサーが今の僕とさらに相性ピッタリになってきた。

 そして10日。市営ジムのランニングマシン制限時間の30分で4.6キロ、空きがあったのですぐにまたマシンに乗って、今度は流して4.2キロ。両方合わせて1時間で8.8キロである。12月1日の記録を300メートル更新。その後半の4.2キロはまったく無理をせずに走ってきたから、体も呼吸も楽なものだった。10キロマラソンに出ても、どうやら1時間で走れそうだという気にさえなってきたものだ。その根拠はこういうこと。
 この日も時速10キロを10分ほどやった。問題の心拍数が150とちょっとであって、めったに155にはならなかったのである。有酸素運動機能、心肺機能が思った以上に手術以前に戻っていると感じた。僕の身体への長い間の体験的知識からすると、心拍150なら1時間は続けられるのである。手術以前は常用心拍数160までは行っていたのだから。10キロマラソンを再び1時間で走れるかも知れないなんて! 健康だった時の一番最近の記録は07年1月の西春マラソン。10キロ部門で54分18秒だったのだが、それに近づけるなんてことはまずないだろうが、それでも、とにかく嬉しい。
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