5月22日以来これを書いてないのは、前立腺癌や孫の病児保育などでばたばたしていて、あまり走れなかったから。でも、この前日21日の後から今日まで8日走ったから、3日に1度近くはやっていることになる。それも鶴舞公園のグランドを走ってくることが案外多かった。あまり時間が取れないからだ。外走りはスピードも距離も分からないが、気分がよい。特に、軽く砂が乗ったグランドの地面が気持ちいー。既に薬が始まっている癌の治療に向かっても走ることなどは普通に許可されているから、今後もこんな風に続けられるだろう。
さて、どこにも転移が見られず、器外浸潤もない僕の前立腺癌は、ドーソン・スコアーという数字で表す「悪性度」の軽重についても、最も多い中位のものということだし、放射線治療だけで行くことにした。全摘手術とほぼ同じ効果ということである。放射線の中でも、名古屋に唯一存在する陽子線治療センターの陽子線を受けることに決めた。薬を飲み続けた上で、6か月後から照射を受け始めて、1日1回20分(そのうち、照射自身は2分)を21日続けることになる。週5日だから約1か月の通院になる。高額な特別医療費が掛かるが、連れ合いの旧職場関連共済保険で先進医療の適応ありとしてあったので、この高額医療費がここから全額出ることも分かった。ちなみに、この1か月も走って良いと言われた。なんの痛みもないのだそうだし、通勤しながらやる人もいるというから、多分走れるのだろう。ただし、ワインを禁じられたのは、ちょっと残念。
陽子線と普通のX線と何が違うかというと、患部以外を痛める程度が違う。特に、照射方向から見て、患部の後ろ側にも突き抜けるX線とちがって、陽子線は突き抜けない。そこの火傷が圧倒的に少ないようだ。
ちなみに、放射線治療の理屈はこういうことらしい。放射線は人間の細胞を焼くのだが、翌日に回復する正常細胞にくらべて癌細胞は回復しないのだそうだ。毎日少しずつこれを重ねて繰り返して行くことによって、がん細胞を殺していくというやり方なのである。癌につきものの再発があったら薬物療法だけになるが、前立腺癌は進行が遅いから寿命は十分に全うできるはずと言うわれた。