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独裁間際にいた安倍  文科系

2020年12月18日 10時30分30秒 | Weblog

 昨日のエントリー『三権分立破壊寸前だった安倍』に標記のこと「安倍は、既に独裁者寸前だった」と、書いた。そしてだからこそ、以下に紹介するこういうコメントを付けた。最後に残った抵抗勢力・人文社会系学者の表舞台の世界から、政権に逆らっている者を排除しようとしたのだ、と。すると、このエントリーに、とても面白い反論が来たものだ。そのやり取りを紹介する。日本における右翼ポピュリズムの一論議が、いかに稚拙なものかと分かるからだ。彼らには、三権分立や、「指名」と「任命」との区別、学問の自由などなどの意味だけでなく、「独裁政治」というもの自身も分かっていないのである。

【 『学術会議問題の根っこは・・ (文科系) 2020-12-17 00:35:10
 このエントリー内容と、日本学術会議会員任命拒否問題とは、実は深く繋がっている同根の現象なのだと考える。
 「黒川検事総長」で、三権分立をほぼ無力に出来つつあった。あと怖いのは、そういう独裁体制を正しくも批判する人文社会系学者たちである。これの自立性、批判力を削ごうとし続けてきたのが、数年前から着手してきたとはっきりしたこの課題だ。学者を押さえつければ、マスコミでも反対・政権批判をする人物がいなくなるということなのだろう。
 社会正義の顔、代表たる検察、司法は、この安倍がここまでの独裁国家建設に至った問題をば、よくよく事実経過を残しておかねばならないはずだ。』

Unknown (学術会議問題の根っこは・・) 2020-12-17 17:07:01
日本学術会議会員任命拒否問題が、どんな法律(憲法)に反したのか、何条の何処なのか、サヨ達が言えないまま、イチャモン付けている事でしかない。』

『国会答弁 (文科系) 2020-12-17 17:44:24
 今の日本学術会議規則が決まった時に、国会質問・答弁で当時の内閣がこう答えている。
「ここで言う任命とは、単なる形式的なものである」
 政治法律用語の任命とは、形式的なものであることは普通の学問常識。そのことを日本学術会議にかかわり、国権の最高機関たる国会の答弁で明確に述べたもので、これは準法律に相当する。
 ちなみに、内閣総理大臣は国会で「指名」して、天皇が「任命」するとなっているが、この任命について「この任命解釈は、どの法律でそうなっているのか」などと述べて、天皇が国会の指名を覆してもよいなどと馬鹿なことをいう人はいない。それが、指名と任命との当然の解釈だからだ。』 】

 天皇や総理大臣が「任命する」とされている人事において、気に入らぬ者を全て排除して気に入る者が指名されてくるまで待てば、独裁政治が出来上がるのは自明のことである。安倍はそんなことを始めようとしていたわけだ。ちなみに、国権の最高機関とされた国会で無数の嘘をつき通して来られたのも、既に独裁者になりかかっていたという証明になるだろう。日本は本当に危ない瀬戸際にあったのである。検事総長人事までを自分の意のままに出来る寸前まで来ていたというのは、そういう事実経過を意味するだろう。

 さて、「以上全てを分かった上でこそ、安倍『桜』の機を『公序』の危機と捉えて検察が動いた」と、僕は思いたい。が、そう思っても、安倍がここまで来られた理由が分からないのである。佐川の忖度国会答弁、出世の際に検察が動いていなければならなかったと考えるからだ。独裁者の妻が関わった事件を、官僚総出でもみ消しに懸かっていたのだから。ほとんどの官僚が、安倍の悪辣な「政治主導」に忖度でなびいているという危機が現出していたのである。あの時にもう、一人の公務員の鏡が(こういう国家体制への)抗議自殺を遂げていたのである。

 赤木俊夫さん、彼こそ「炭鉱の危急」を告げていたカナリアではなかったか。

コメント (7)
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