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テスラ・EVと、豊田の社長が吠えた話  文科系

2020年12月24日 15時42分08秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

  世界が、カーボンニュートラルで沸き返り始めた。
 米のEV自動車会社テスラの株価時価総額が65兆円とかになって、トヨタの2・5倍だとかから、色々調べてみて驚いた。完全な株価先行のつまりバブルなのである。そのバブルぶりも凄まじいもので、2010年に17ドルであった株価がこの8月末には2318・49ドルとあり、とくに近年は500%の上昇などとあった。10年にはパナソニックのリチウム・イオン・電池と提携したり、同じ頃だったかトヨタが5000万ドル出資したが16年には全て売り払ってしまったとか、話題にだけは事欠かない会社である。そして今や、アメリカの花形企業のような顔をしているのだが、一体どれだけの車がアメリカや日本で走っているのか? そもそも一体、1000万円などというロードスターなどがどれだけ売れているのだろう。しかも、中古になっても値が変わらないと宣伝してあったから驚いた。世界の有り余った資金の有望な投資対象なのか、それともサブプライムバブルと同じ「破綻する虚業の稼ぎ方」なのか(などとは思いたくはないが・・)。

 さて、これに比べて、新たに出た中国のミニevは1回の充電で120キロ~170キロ走れて50万円だとか、ホンダが極めて有望なSUVeをこの18、19年に中国で出して、これは500キロ走れる、とか。ホンダは、日本で200万円をちょっと超えるクラスもあるヴェゼルという車を出していて、これとEVとを結びつけて行くようだが、一体、トヨタは大丈夫なのだろうかなどとも考えていた。この愛知県は、トヨタがくしゃみをすると、いろいろ困るのである。

 ところで、この豊田章男社長がこの17日、これらの問題に関わって特別な記者会見(懇談会風記者会見とか?)を持ったようだ。その発言内容を、国沢光宏というライターの要約文章で紹介しよう。

『 多くのメディアはすべて電気自動車にすべきだというけれど、いまの電力状況のままクルマをすべて置き換えようとすれば電力不足になるうえ、そもそも日本は火力発電所がメインのため二酸化炭素の排出量削減にならないという。この件、裏を返せば、日本という国全体のエネルギー問題のほうが大きいということだと考えます。現時点でカーボンフリーの電力をどうやって確保したらいいかという論議はまったく進んでいない。原子力発電所を新設するどころか、既存の施設の再稼働すら出来ない状況。十分な安全性を担保出来なければこのまま廃炉になっていくと思う。
 そもそも、脱ガソリン車で困るのは国民です。地方で移動手段の主力となっている軽自動車もどう対応したらいいかわからず、このままだとユーザーが困る。

 返す刀でメディアもバッサリ切った。電動化車両のなかにハイブリッド(HV)や、プラグインハイブリッド(PHV/PHEV)も含まれているのに、報道を見ると電気自動車しか販売出来ないようなミスリードをしているという。これはもう、報道するメディア側に大きな問題があります。大手メディアの記者は勉強不足のため、電動化車両にハイブリッドやプラグインハイブリッドも含まれることを認識していない。結果、少なからずそうした報道を見た人が、東京都は2030年からすべて電気自動車になると理解している。』

  さて、このカーボンニュートラル問題、この10年の世界現物経済を世界エネルギー問題をも巻き込んで、動かしていくものになりそうだ。テスラに集っているやの短期金転がし金融業自身は人の職業など作れず、豊田の社長も言っているように、時々の世界主流の現物経済が職業を作るのだから(だから、ロボットなどには安易に代えないで欲しい)、この動向は我々の孫たちの生活に直接間接に大事な将来問題そのものにもなっていくのである。ちなみに、僕はこの4月から軽のアルトワークス・マニュアルシフトに乗っているけど、歳で乗れなくなるまでこの車で行くつもりだ。新車でなければ、カーボンも認められていくはずと考えて。

コメント (3)
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