安倍晋三の「桜」関連国会招致について、さすがの自民党執行部も止む無しという結論に達したようだ。ただ、偽証罪に問える証人喚問という野党の要求は、議会多数派の力で押しつぶすつもりらしい。このことは、以下のように、筋が通らず、選挙目当てだけの恥知らずなやり方である。
① 国会で何百回も自ら「嘘」を突き通し、他人にもそうさせてきたのは、国権の最高機関たる日本国議会を侮辱している。言われているように、「嘘とは知らなかった」としても、次の問題が生じる。
② そもそも、自分自身で前夜祭ホテルの見積もり、請求書、領収書などを一度も確認せずに、こんな答弁をしていたのか? それも、数年間にわたるものを一度も確認せずに、こんな答弁を?
『事務所側が補填した事実は全くありません』
このこと自身が国会、国会議員に対して恥知らずな無責任である。
③ このことに関わる、数年間にわたった政治資金収支報告書未記載収入をどう考え、弁明するのか? こんなことを首相自らが数年間も続けられるのなら、政治資金収支報告書など不要に、政党交付金さえ無意味になるはずだ。
これだけ国会を馬鹿にした首相がかっていただろうかとさえ思う。歴代首相にも証人喚問に応じた例は多いのだから、安倍がこれに応じないとしたら「多数自民党の数に物を言わせた(選挙目当ての)横暴」、国権の最高機関冒涜という恥知らずである。