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人文・社会系学者の社会的抹殺とは  文科系

2020年12月02日 02時48分57秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など

美濃部達吉・天皇機関説と上杉慎吉・天皇主権説の論争(1912年)

 僕がよく読む「つれづれなるままに心痛むあれこれ」というブログの昨日の記事です。1912年に始まったこの論争事件は、後の1935年に美濃部が反撃され、時の政府強権によって「敗北」を強いられることになっていく。この前々年には京都大学・滝川幸辰事件があり、36年には2・26事件。今思えば、大正デモクラシーが破れ去り、戦争に向かってまっしぐらという時代と振り返ることが出来る。ある人文社会系学説に対する攻撃とはこういうものなのだと、教えてくれているのではないか。

 読んでみて下さい。

 ちなみに、自由民主党の多くの国会議員が加わっている日本会議とは、こういう性格の団体です。「日本会議がめざすもの」という文書の冒頭部分を抜粋してみます。

『 皇室を敬愛する国民の心は、千古の昔から変わることはありません。この皇室と国民の強い絆は、幾多の歴史の試練を乗り越え、また豊かな日本文化を生み出してきました。多様な価値の共存を認め、人間と自然との共生を実現してきたわが民族は、一方で伝統文化を尊重しながら海外文明を積極的に吸収、同化して活力ある国を創造してきました。

 125代という悠久の歴史を重ねられる連綿とした皇室のご存在は、世界に類例をみないわが国の誇るべき宝というべきでしょう。私たち日本人は、皇室を中心に同じ民族としての一体感をいだき国づくりにいそしんできました。

 しかし、戦後のわが国では、こうした美しい伝統を軽視する風潮が長くつづいたため、特に若い世代になればなるほど、その価値が認識されなくなっています。私たちは、皇室を中心に、同じ歴史、文化、伝統を共有しているという歴史認識こそが、「同じ日本人だ」という同胞感を育み、社会の安定を導き、ひいては国の力を大きくする原動力になると信じています。』

 この文章の末尾の方にあるような「歴史認識」、「同胞感」がない僕などは、日本国議会の一大勢力によるこんな文章を見させられると、ちょっと途方に暮れてしまいます。日本会議議員懇談会の名簿を見ると、安倍、麻生は特別顧問だし、管、下村、高市らは副会長。石破、岸田も入っているから、自民党諸派閥を超えた大勢力です。『俺は、こういう人々からは疎外されるのだろうな。彼らから見る俺は、「社会の安定」や「国の力を大きくする原動力」にはなり得ない国民なのだ』。そう考えれば、日本学術会議会員任命を拒否された6人の問題は、僕自身の問題とも見えてくるのです。皆さんご自身は、どうでしょうか?? 

 

コメント (3)
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