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ロ・ウ戦争、大本営発表に大爆弾   文科系

2023年06月12日 13時13分52秒 | #ウクライナ戦争#マウリポリ陥落#アゾフ大隊
  ウクライナ戦争では、G7側の大本営発表、それも情緒的な報道が多すぎて日本人には何も見えなくなっていると、ここで繰り返してきました。日本ウクライナ関連一般ニュースは「欧米よりも日本的だろう」とさえ見てきたほどです。ニュースを作る人々の多くが、台湾に引きつけたいからなのでしょう。
 例えば、ダム破壊事件でも「ロシアの仕業」と固く信じ、いち早くそう書いている人がいた。アメリカ軍でさえ真相はまだ分からないと繰り返しているのに。一例、クリミア半島はこのダムの水で生きていて、この水位の低さでは大変な窮状に陥るとありました。1年続いたバフムート(要塞都市)の闘いでも、まだ一部固守されて落ちていないと報知し続けてきたのに、いつの間にか「今回の反転攻勢でウクライナがバフムートにも迫っている」と書いている始末。
 さて、こんな時ロシア問題の専門家、佐藤優がとうとう書きましたから、紹介しましょう。以下の記事を真実と総合判断します。そろそろこういうものが出る時期だ。そもそも、アフガン、イラクであれだけのことをやったアメリカが、なんらか善意からこれだけの大量の兵器提供などするわけがないのです。佐藤優は別にこんなことも語っている。
「ノルトストリームが破壊されたのでドイツは米国から石油を輸入している今は、ノルトストリーム経由ロシア産の4倍の値段になった」


『 去年9月「ハルキウの大攻勢」の前線を突破したのは、実は「休暇中のアメリカ・イギリスの特殊部隊」だった…⁉《ロシア専門家・佐藤優がひも解くウクライナ戦争の真相》 6/12(月) 7:04配信  現代ビジネス

 数十年後に2023年を振り返ったとき、今回の「戦争」は歴史家からどのように評価されるだろうか。そしてこれから21世紀の世界史はどうなっていくのか。ロシアの ”プロ” 佐藤優氏が解説する―。

「なぜ戦争が起きたのか」本当の理由

 2022年2月24日にロシアがウクライナを侵攻してから、1年3ヵ月が経過しました。ロシアは「特別軍事作戦」と称していますが、実態は戦争にほかなりません。
 未だ停戦交渉は進まず、両国は交戦を続行しています。ウクライナ侵攻について簡単におさらいしておきましょう。

 初動の段階では、争いはまだ地域紛争の様相を呈していました。ロシアに言わせると、ウクライナ東部で暮らすロシア系少数民族(すなわちロシアの在外国民)が蜂起した、と。ドンバス地域(ルハンスク州とドネツク州)に住むロシア系住民の処遇をめぐる問題が、ロシアとウクライナの二国間係争の争点でした。
 軍事侵攻から1ヵ月余りが経過した昨年3月29日、トルコのイスタンブールで両国の和平交渉が開かれます。ロシアとウクライナの代表団が対面で停戦協議のテーブルにつき、対立はいったん解決しかけました。
 ところが、ロシア軍がウクライナの首都キーウ周辺から軍隊を引き揚げると、キーウ近郊のブチャで民間人を含む大量虐殺を行っていた事件が報じられました。この「ブチャ事件」が停戦の可能性を御破算にしてしまいます。
 ウクライナ側は「こんな蛮行に手を染めるような連中とは交渉できない」と激怒して交渉のテーブルから離れ、以後一度も和平交渉ができなくなってしまいます。

変局する戦争の大義名分

 さらにアメリカをはじめとするNATO(北大西洋条約機構)諸国、西側諸国がウクライナに送る兵器の物量が一気に10倍以上に増えました。ブチャ事件をトリガーとして、西側諸国がこの戦争を ”価値観戦争” に変えたのです。
 「民主主義VS.独裁」の争いに変わった価値観戦争を、どうすれば終わらせることができるのでしょう。相手の政権を殲滅するか、あるいは屈服させるか。相手が自分の価値観を放棄しない限り、戦争は終わらなくなってしまいました。
 西側諸国が兵器をどんどん送りこむ中、昨年4月以降のウクライナとロシアは「地域紛争」という枠組みで戦闘を継続します。この枠組みが9月に変化しました。

 9月上旬(主に6~10日頃)、「ここが手薄だ」と見込んだウクライナ軍はハルキウ州で猛烈な攻勢をかけました。ハルキウ州が手薄だったことには理由があります。ここの住民はロシア語をしゃべる正教徒が多く、ロシアへの共感が強いのです。ロシア軍が入ってきても人道物資の受け取りを拒否せず、ロシア軍から仕事をもらって学校も機能している。統治が比較的うまくいっていたため、ロシア軍は兵力を南に移動させました。

実質的な西側諸国の参戦

 一方で、ハルキウ州が手薄だという情報をつかんだのは、アメリカの軍事衛星です。ペンタゴン(国防総省)はウクライナにその事実を伝え、ウクライナ軍はロシア軍の8倍もの兵力を投入して一気に攻勢をかけました。
 戦争の教科書では、兵力の差が1対3以上になったときには、全滅か捕虜になるかいずれかの選択しかありません。全滅を避けるためにロシア軍は、オスキル川を渡って川の向こうに逃げました。
 その際、ハルキウ州の攻防戦で前線を突破したのは、ウクライナ正規軍ではなくアメリカとイギリスの特殊部隊員です。「休暇中」という名目で、米英の特殊部隊員によって構成された事実上の傭兵部隊が前線に送りこまれてきた。西側諸国が兵器を送りこむのはまだロシアも我慢できるものの、もはやこれは容認の限度を超えています。
 「事実上西側諸国が参戦しているに等しいではないか」とプーチンは激怒しました。

 その頃、黒海沿岸に位置するザポリージャ州とヘルソン州の住民は「ウクライナがハルキウ州と同じように攻勢をかけてきたら大変なことになる」と危機感を抱きます。

 2つめの記事『アメリカはロシアの「南極経由からも来る核・サルマト」を恐れているが、同時に「ウクライナの勝利を望んでいない⁉」《佐藤優がひも解くウクライナ戦争の真相》』につづく。

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佐藤優(さとう・まさる) '60年、東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学神学部卒業後、外務省に入省。ロシア大使館、国際情報分析第一課などで情報活動に従事し、「外務省のラスプーチン」の異名をとる。2002年に背任容疑で逮捕。『自壊する帝国』など著書多数
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 「週刊現代」2023年6月17日号より』

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ストーマ付けた老サイクリストの手記(465) ランナー断念以降  文科系

2023年06月11日 03時13分51秒 | スポーツ
 この手記を続けるかどうか半信半疑のまま、今回は取り敢えず書いている。ストーマ付けてもこれくらいはできると、ご同輩らに伝わったら嬉しいという主旨だ。

 走るとストーマの尿に血が混じるから断念したと、この8日主治医に伝えた。最後に走ったのは、5月28日。ストーマの「擦れ」から尿に血が混じるのは普通のことで、問題はその量。僕の場合は多いようだから、腎臓へのダメージを考えてランをやめたということだ。
 以降、身体の若さをキープするためいろいろやっている。保った「若さ」が、ギターや同人誌、庭仕事、ブログ、家事など、僕の生活(活動)の土台になっているのだから。結果分かったのだが、自転車や階段往復では尿の色はほとんど変わらない。これには本当にほっとした。

 僕のロードバイクは、中学同級生男女による「青い山脈サイクリング」から始まって、ランよりもずっと歴史が長い。が、今回ばかりは初め恐る恐る、4日14キロから、26キロ、そして10日が36キロと難なく走れた。スピードも25キロ時弱に抑えているせいか事後疲労も血尿もなく、50キロ程度までは普通に行けるというのが、今の感触。26キロの日よりも、36キロの昨日の方が疲労が少なかったから、まだ鍛えられると分かったのは、望外の嬉しさだった。合間の階段往復、「所用は自転車」、孫との長い散歩なども良かったが、上半身の弱化対策は別に必要と感じた。
 そんなわけでロードバイクのチューブラータイヤを新たに2本買い込んできたものである。


 また、この3日間ほど庭の梅を収穫した。2本の木から実に7キロ。美味しい梅酒ができるだろう。去年から作っている「ブランディ―梅酒」がとても美味くって、今年の我が家ではもうこればかりにした。去年作ったこれは、ギターの先生などにもお分けしてきたが、まだかなり残っていて昨夜も楽しんだものだ。
 また、もう一つの庭の果樹、巨峰の葡萄が今年は豊作の見込みで、日々実が膨らむのを楽しんでいる。摘果をしても30房を優に超える勢いで、ちょうど二十年前に亡くなった母が遺した樹なのだなーと、大手術後の今年はさらにしみじみ。ちなみに、梅の樹1本も母の遺産である。これがなかったら、我が家の梅酒など考えられなかった。なんせ、名古屋のど真ん中、中区との境界線辺りの千種区の庭なのだ。ちなみに、斜め前の土地が先年、坪100万で売れるなど、子や孫はみんな財産に替えてしまう。後には、集合住宅か小分けした用地の3階建てで、庭など消えていくばかり。

 年を取ると、庭の自然がどんどん身近なものに感じられる。僕のような無宗教論者には、自然そのものが、近く僕がそこに帰っていく兄弟、日ごとにそう感じられるようになる。


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随筆紹介 チャットGPTは大人のカンニングペーパー  文科系

2023年06月09日 06時42分26秒 | 文芸作品
随筆紹介 チャットGPTは大人のカンニングペーパー  K.Yさんの作品

 日本の大学では、カンニングが頻繁にある。いきなり学生の品格が崩壊し、大半の人々その後の人生にも不勉強に変質していく。
 一部、要領よく大胆な知能犯がいる。大学時代に追試で追い込まれた友人がカンニングペーパーとして彼独自の小さな巻き物を作っていた。大量に不合格とする難解なテストには、私の横に座り、必死に表現を変えながら写していた。この友人は要領良さ、臨機応変の能力を発揮し、クラスで一番の出世頭で、銀行の副頭取まで昇りつめた。世界的に流行し始めたチャットGPTはまさに、他人の言論の寄せ集め。大人のカンニングペーパーである。大学の一部のカンニングが世界中に拡散され始めた。先進国では著作権の侵害となり、問題を引き起こしている。

 そもそもチャットGPTは膨大な知識、思想をAIに包含し、質問した課題に対し、関連する情報を瞬時にかき集め、それを文章に構築し、提供するもの。まさに、他人の知識、思想のカンニングである。このソフト開発には、どの知識、思想を集めるか、その選択によって回答が違ってくる。それよりも重要なことは、ユーザーの質問内容に対し、どう回答するかというその方向性をもAI会社が決めてしまうことである。

 本来、質問、回答に悩むことで、体験が生まれ、次の人生に活かせる。チャットGPTはまるで、現地を見ず、地図を見ず、ひたすらにナビゲーターに頼る姿に酷似する。しかし、ナビは個人が自己完結するのに対し、チャットGPTは、文章を他人に提示しようとするもの。カンニングだから、相手に内容を逆に質問されたらシドロモドロとなる。乱数を使わない限り、質問が同一なら回答もほぼ同一という事態もありうる。自分の言葉を無くする、自分の思想を無くし、GPTに依存する体質となる。いつの間にか、鍛錬されないひ弱な人間に形成されてしまう。自分だけのGPTを自分で汗をたらし構築する。それがベストだ。
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朗報、NATO東京事務所お流れ  文科系

2023年06月07日 10時21分20秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 イギリスのフィナンシャル・タイムズが5日、標記に繋がるニュースを流した。例えば、ワシントンの時事通信の見出しは、
『NATO東京事務所に反対 仏大統領、対中国で懸念』
 ロンドンの共同通信も同じ事を伝えている。マクロン大統領が反対しているのだから、全加盟国の支持が必要なNATOの決定はお流れになるはずだ。
 マクロン氏が、先週開かれた会合で、NATOは北大西洋の外に領域を拡大すべきではないとの考えを示したという。また、事務所開設がNATOと中国の緊張につながるとの懸念があるとみているとあった。

 ちなみに、マクロン大統領は先の訪中時に「ウクライナ問題を、台中問題と結びつけるのは反対である」とはっきりと述べて物議を醸した。この点はドイツも同様のようだから、NATO東京事務所はもう無理だろう。米がNATO事務局を動かして、先走ったことになるのか?
 
 いずれにしても、ウクライナ戦争を台中問題に結びつけるのは、類推というだけのコジツケである。歴史もウクライナ戦争前の「10年近い戦争状態」という現状も台中関係とは全く異なったものだから。こんな類推的形式論理の牽強付会が認められるならばこういう論理さえも使いうるだろう。
「ウクライナが目指す実効支配地併合が正しいから、中国のそれも正しい」

「武力による一方的な現状変更は認められない」って、いつからの「現状」変更を指しているのか。例えば、イラクやシリアの米軍駐留巨大要塞は? 近年歴史的にこれを最も多くやって来たのがアメリカではなかったか。
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ある還付金詐欺、その手口   文科系

2023年06月06日 02時55分35秒 | 国内政治・経済・社会問題
 ある友人から詳しく聴き取った標記のことを報告したい。こんな目に遭った人は恥ずかしくて隠すから、余計にこの詐欺が止まらないと考えてきた。実際にあったこんな話を広めるのは今や一種の社会福祉だと考える。

 その友人の妻がこの5月に郵便貯金残高50万円弱を丸々取られた。夫の方が、2日間にわたる電話などを聞いていて、「詐欺だよ。やめとけ」とか、「カードと暗証番号だけは気をつけろよ」と注意していたのに、夫が知らないうちにATMに出掛けていて、帰ってきたとたんに青い顔で、「詐欺だった。郵便局と警察に行く」である。こんな手口だったそうだ。

・詐欺に遭った前日に、市の医療保険関係者を名乗って「還付金がある。申請書類を送りたいけど・・」と電話があった。
・事実この還付金を何回ももらっている時だったし、夫婦の名前までちゃんと知っていたからすっかり信じ込み、乗ってしまったと、ご本人は後で語っていた。
・電話でATMに連れ出され、電話が言うままに「『その他』を押す」などの画面操作をしていった。そのときには、還付金請求書が出てくるものと信じこんでいたのだそうだ。そして、最後に暗証番号を押した時、預金明細書が出てきて残高ゼロになっていてもうびっくりという結末。
・「還付金詐欺は知っていた」し、還付金申請書類がATMから出てくるというのもおかしな話なのだが、最後まで「申請書類が出てくる」と信じこんでいたのだそうだ。申請書請求にカードと暗証番号というのも全くおかしな話なのだが、信じ込むって恐ろしい。

 なおこのご婦人は80歳過ぎだが、国立大学を出た元高校教師で、認知症の気もない方である。

 以上、こういうのを知らせ合うのは、デリバティブやクレディ・スイスの社債のような大損を知らせ合うのと同じで、今や社会福祉であると信じた報告の積もりです。


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中露ネット記事の酷さ例示  文科系

2023年06月05日 02時48分49秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ヤフーニュースを見ていると、ちょっと世界史に通じた人とか、ウィキペディアなどで調べ慣れた人ならばおかしいことだらけ。例を挙げてみよう。

『中国軍艦 台湾海峡で米軍艦に接近』
 アメリカでさえ「一つの中国」原則を歴史的に認めてきたというのは、世界周知の話。そして、国連代表権は大陸にあって、台湾はその一地方の実効支配地にすぎないと言う国連合意も同じもの。その間を中国海軍が通るのは当たり前。アメリカが通るのが今なら許可が要る程だろう。これがこの問題のここまでの外交原則である。

『露 ワグネル撤退で戦略の幅縮小か』
 ワグネルは、去年春から一年の激戦の末、この5月にバフムートを占領したから、ここを正規軍に受け渡して後景に退いた。ウィキペディアによれば、重要鉄道も高速道路も通っている交通の要をコンクリートで固めて戦車なども駐屯できる東部の要塞基地。だからこそ、1年もここで激戦が続いた。4月から「5月反転攻勢」をウクライナが連呼してきたのは、ここが奪われそうになっての戦意高揚策だったのではないかと思っていた。かなり前にバフムート司令官の撤退要請に対してゼレンスキーが許さず、死守せよと命じたというニュースも流れたことだし。
 1年続いた重要拠点要塞の激戦が決着付けば、そしてあらたな戦車基地としてロ側がここから出撃ができるようになったのなら、戦略が落ち着くのは当たり前である。
 むしろ、もう1か月以上叫び続けているウクライナ側の「反転攻勢」はいつ始まるのか? と観ていたらゼレンスキーがこんなことを言い出した。
『ゼレンスキー氏は本格的な大規模反攻の着手について、「準備はできている」と語った。一方で、現在の装備で反転攻勢に出ることになれば、「多くの兵士が死ぬだろう」と述べた』(読売新聞)」
 4月から言い続けた「反転攻勢」は「装備も足りない単なる願望」と認めたことになる。戦争で願望を事実のように書くのは「大本営発表」である。そもそも「反転」とは、旧日本軍の「転進」と同じで負けていることを示す言葉じゃないのか。2か月もこう叫んでいるのは、2か月も負けっぱなし?

 ロシアの開戦がいかに酷いからといって、何でも書いてやれということにはならない。ウクライナのG7サイド記事はこうして、ほとんどガセ? 
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少子化原因、国の誤魔化し  文科系

2023年06月04日 13時39分22秒 | 国内政治・経済・社会問題
 昨日観たように、あの家にもこの家にも生涯未婚が増え、孫の数もどんどん減っています。ところが、関係政府機関などがこの最大原因、「男性の貧困化」(昨日エントリーを参照)をぼかすことを通じて、相変わらず誤魔化していると、関連ネットを調べていて痛感しました。こんな具合です。

 内閣府のある調査とやらの結論は、以下二つが上位原因だそうです。「適当な相手に巡り会わぬ」、「自由や気楽さが欲しい」。反論。「適当な相手」って? 何歳まで気楽さが欲しい?

 財務省の研究所とやらの調査のまとめは、大変ややこしいもので、
「・女性が働き続ける、と考える人が女性でも男性でも増えている。
・女性のうち、結婚せずに働き続けることを「理想とする人生」として選ぶ人はわずか。しかし、「実際になりそうな人生」と考える人は増えている。理想と現実のギャップが生じている。
 仕事への理解、家事育児協力、妻の仕事を望んでも協力しない男性、女性の方があいての職業や経済力を重視する」

 そして、ある結婚相談所の結論は手前味噌よろしく、「出会いがないから」。どういう人と出会いたいのかをもっと述べれば良いのに・・・・。

 また、ヤフー知恵袋においては、「草食系男子増」とか「男性の自由な生活願望」とか。草食系は子どもが要らないの?


 さて、以上の調査なるものは「ちょっと見」の表層をさわっただけ。分析を深めるということをしていません。未婚男性の貧しさが原因なのに、そこを避けたり、ぼかしたりするやり方がほとんどに見えます。真実は、昨日述べたこれです。
『最大の理由は非正規男性社員の未婚率の高さです。上の2020年の「50歳時の未婚率」(この場合の未婚とは46歳~55歳まで一度も結婚したことがないという意味です。当然、離婚した男は含まれません)でこの高さを観てみましょう。正社員の男性は19.6%なのに、非正規(派遣、パート、アルバイト)社員では60.4%と6割を超えています』

 
 


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孫が減っている、その訳  文科系

2023年06月03日 15時45分16秒 | 国内政治・経済・社会問題
 周囲の高齢者から意識して聞いてみてきたのですが、未婚の子どもがあそこにもここにも無数にいると気づきます。必然、孫もどんどん少なくなり、孫ゼロという家庭も増えています。未婚者はどれほど増え、その原因は何なのでしょう? その最大原因だけを調べたので書いてみますと、この訳が分かってきます。

 政府統計に「50歳時の未婚率」というものがあって、これが従来生涯未婚率と呼ばれたもの。算出式はこうです。「45~49歳」と「50~54歳」未婚率の平均値から、「50歳時」の未婚率を算出します。そして、国立社会保障・人口問題研究所の「人口統計資料集(2022年)」によると、2020(令和2)年の「50歳時の未婚率」は男性が28.25%、女性は17.81%でした。前回調査と比べると、男性は約3.5ポイント、女性は約2.9ポイント上昇しています。この数値から2025年を推定すると男性31.75%、女性20.71%になります。これを平たく言えば、50歳まで結婚したことがない人が、男性で3人に1人、女性で5人に1人ということです。


 次に、どんな人が生涯未婚になるのか。最大の理由は非正規男性社員の未婚率の高さです。上の2020年の「50歳時の未婚率」でこの高さを観てみましょう。正社員の男性は19.6%なのに、非正規(派遣、パート、アルバイト)社員では60.4%と6割を超えています。それも、15年の国勢調査では50.7%だったのが、20年には約10ポイント上昇したことになります。25年には7割?などと思ってしまいますね。

 さて、男性がこうだから、女性も希望する結婚相手が見つからないままに、生涯未婚率がどんどん上がっているということになります。


 ちなみに、先進国では日本と並んで、日本よりも遙かに厳しいのが、韓国の少子化と未婚率。こんな数字があります。22年の合計特殊出生率(未婚者も含めて1人の女性が生涯に産む子どもの数)が0.78人、20年の30代未婚率が男50.8%、女33.6%とありました。

 日本と韓国を並べて、少子化、未婚化を調べ、考えてみますと気づくことが色々ありましたが、これの詳細はまたの機会に。日本と韓国はともに儒教(習慣)国で、韓国の方がこの家庭文化残存度がはるかに高い。だから韓国には例えば、こんな結婚習慣があるそうです。「結婚するにはちゃんとした家ぐらい男の側が用意してくれなくっちゃあ」。そんなわけで韓国政府の少子化対策は「若者の経済的状況の改善」が第1に挙がっているのでしょう。
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 ドル落日、また一沈・・・・   文科系

2023年06月02日 00時58分56秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 31日、以下のニュースがANNから流れた。

『ドルに対抗” 南米サミット 地域共通通貨を議論 5/31(水) 14:33配信 ABEMA TIMES 

 ブラジルで南米各国の首脳が集まるサミットが始まり、アメリカドル支配に対抗するため、地域共通通貨の創設が議論されます。
 議長国ブラジルのルラ大統領は30日、「貿易に利用する南米の共通通貨を創設に向けて議論を進めたい」と提案しました。
 共通通貨を導入したい背景には慢性的なドル不足があり、ブラジル政府はアルゼンチンとは既に議論を深めているほか、今年から中国とはドルへ両替することなく、レアルと人民元での直接取引を始めています。
 ルラ大統領はG7広島サミットで、ドル支配の現状に疑問を投げかけ、アメリカのウクライナ支援を批判するなど、中国シフトを鮮明化しています。
 南米では左派寄りの政権が相次いで誕生していて、アメリカ一強の構図が変わりつつあり、グローバルサウスの動向に注目が集まります。(ANNニュース)』


 米世界支配の最大根拠「ドル世界通貨体制」がアメリカのお膝元において崩れていく光景と言えよう。これから先、BRICS圏がドル取引と米国債を減らすなどの度合いにも応じて、ドルはゆっくりと本当の「実勢価格」に落ちていくのだろうか。国家累積赤字が日本よりも遙かに酷く、物貿易赤字も大きいこの国なのだから。と言うよりもむしろ、世界通貨ドルに暗雲が見え始めたからこそ、イラク戦争も起こったのだし、「新自由主義経済国・アメリカが保護貿易主義を暴力的に強行し始めた」のではなかったか。サウジがイランと結んだことによって、ドル貿易体制を支えてきた世界の石油取引もさらにアメリカの言うままにはならなくなるだろうし。ちなみに石油埋蔵量の多い国として、サウジは2位、イランが4位、そして南米サミットのベネズエラが1位である(この順位は、2012年のグローバル・ノートから)。

 こういう流れの中で今アメリカが励んでいることこそ、G8から追い出した国家、エネルギー資源国ロシアを潰すか、革命を起こさせることのようである。ウクライナへの兵器提供はアメリカの代理戦争という色彩をますます強めている。


 以下は、今朝の新聞による追加です。
 昨日1日、RBRICSの外相会議がケープタウンで始まった。この5国は世界人口の4割を占め、なお多くの国が加盟を求めている。アルゼンチン、イラン、サウジなど13カ国が公式に加盟申請をし、さらに6カ国から非公式要求があるという。イラク戦争有志参戦などアメリカが主導してきたG7はもはや力だけの組織として影響力をなくしていくはずだ。それとともに、世界がG20や国連をもっと尊重していくようになるだろう。
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八十路ストーマランナーの手記(464) ランナー断念  文科系

2023年06月01日 02時39分32秒 | #闘病
 自分でも信じられないが、いきなりランナー断念と決めた。前回に書いた「運動すると血尿が・・・」ということから、友人の腎臓専門医さんに「僕の腎臓の寿命診断」を相談した。すると、「腎臓自体は運動があまり好きではありません」「今は貴方の腎臓は機能の3分の1で全力投球している状態」に始まった「診断」結果として「ウオーキングとバイクに換えたら?」と言われた。

 さてそうなると、この「手記」は一体どうしたもんだろうということになる。「不整脈ランナー」で始まり、「カテーテル手術で慢性心房細動完治」なども経てきた464回が、ウオークかバイクのことを書いていくことになるのなら、もはや連載は不要だと思う。ギター記事と同様に、たまに随筆にする程度で十分だ。

 とても寂しい気持になっているが、この手記はこれで「さようなら」になる。最終的には、癌手術をやった名古屋市立大学病院泌尿器科の月例の診察・(癌に対する免疫強化剤・オプチーボ)投薬の日であるこの8日に決めることになるが、こちらは腎臓内科医(腎臓外科ではあるんだが)ではないから余程のことがない限り僕の心は決まっている。なお、セカンド・オピニオンをくださった医師の名を出すつもりはないともここに付記しておきたい。


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