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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【余禄】:「アダム以来最も孤独」と評されたのは…

2021-05-09 02:01:20 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【余禄】:「アダム以来最も孤独」と評されたのは…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:「アダム以来最も孤独」と評されたのは…

 「アダム以来最も孤独」と評されたのは、1969年に人類初の月面着陸に成功したアポロ11号の宇宙飛行士、マイケル・コリンズさんだ。月を周回する司令船からアームストロング船長とオルドリン飛行士が月に降り立つのを支援した▲司令船が月の裏側に回ると、交信が完全に遮断された。コリンズさんは「反対側には30億人(当時の地球の人口)プラス2人、こちら側は1人プラス神のみぞ知るという状態だった」と振り返っている▲コリンズさんが90歳で死去した。月に一歩をしるす栄誉は得られず「忘れられた飛行士」とも呼ばれた。だが、本人は「他の2人と同様に必要な存在だ。完全に満足している」と語っていた。バイデン米大統領は訃報に「偉業に向けた協力の必要性を気づかせてくれた」とたたえた▲飛行士退任後、ワシントンのスミソニアン航空宇宙博物館館長として世界最大級の施設をオープンさせた。アポロ計画関連の展示も多く、今も宇宙に憧れる子どもたちに人気がある▲コリンズさんによれば、宇宙から見た地球は「小さく、光沢があり、穏やかで青白く、はかない」そうだ。晩年は地球環境の悪化を心配し「指導者たちが宇宙から地球を見れば、考え方が根本的に変わるはずだ」と指摘していた▲宇宙航空研究開発機構(JAXA)は今秋にも13年ぶりに日本人宇宙飛行士を募集する。米国との協力で月面着陸の機会もあるというから夢がある。若い世代がコリンズさんらに続く偉業に加わることに期待する。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2021年05月01日  02:02:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:人類で初めて月に降り立ったのは「小さな一歩」のアポロ11号…

2021-05-02 07:21:20 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【筆洗】:人類で初めて月に降り立ったのは「小さな一歩」のアポロ11号…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:人類で初めて月に降り立ったのは「小さな一歩」のアポロ11号…

 人類で初めて月に降り立ったのは「小さな一歩」のアポロ11号、アームストロング船長である。続いて、オルドリン飛行士が歩いた。二人が月面で活動していたその時、ひとり司令船で、月の周回軌道にいた人物は、印象が薄い。「忘れられた宇宙飛行士」「歴史上最も孤独な男」「第三の男」と語られるマイケル・コリンズさんだ▼月の裏側に入ると、地球が見えない。生まれ育った星と人々、そして仲間から、通信も含め、切り離された時空を経験している。再び見えてきた地球は「青と白の宝石」だったそうだ▼<そこには国境などはなく、人種のちがいや、大都市と農村の区別もなかった>と述べている。<一面とてもこわれやすそうに見えた>とも。月面に足跡を残す栄誉にあずかった同僚らよりも、神秘に触れ、思索にひたることができた人だったかもしれない▼コリンズさんが九十歳で亡くなった。地球帰還後、公職も務めているが、メディアのインタビューなどにはあまり応じていなかったという。「忘れられた」といわれる理由の一つであろう▼世の政治指導者たちが同じように地球を見ることができればいいのに。そうすれば「劇的に考えが変わるはずだ」とも語っている▼母なる星を見た人はつい先日、「地球ほど美しく、こわれやすいものは多くない。ともに守ろう」とネットで呼びかけたばかりでもあった。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2021年04月30日  08:04:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:宇宙船の中に一人、「イヤな奴(やつ)」がいる。他の隊員にケ…

2021-04-29 07:53:10 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【筆洗】:宇宙船の中に一人、「イヤな奴(やつ)」がいる。他の隊員にケ…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:宇宙船の中に一人、「イヤな奴(やつ)」がいる。他の隊員にケ…

 宇宙船の中に一人、「イヤな奴(やつ)」がいる。他の隊員にケンカの種になるようなことばかりをする。隊員たちはこの男を嫌って、結束するようになる。藤子・F・不二雄さんのSF漫画「イヤなイヤなイヤな奴」である▼実は、「イヤな奴」は宇宙船を所有する会社が雇った「にくまれ屋」。長い宇宙旅行の中では隊員同士のいさかいも考えられる。共通の敵として「にくまれ屋」を忍ばせておくことで隊員たちの結束を維持するという話だった▼そこまでではないにせよ、宇宙ステーションという閉ざされた空間での共同生活にはわれわれの想像もつかない苦労があるだろう。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の星出彰彦飛行士を乗せた新型宇宙船クルードラゴン2号機は国際宇宙ステーションに無事到着。星出さんは船長(コマンダー)として五カ月間、ステーションでの任務に入る▼二人目の日本人船長である。同じく船長を務めた若田光一さんがクルーとの関係について語っている。意見の違いは出てくると▼そういう場合、ささいなことでもしこりを残さぬため「時間のある限り、十分に話し合う」のだそうだ。なるほど、船長とは気働きの求められる仕事なのだろう▼宇宙ステーションが地上から肉眼で小さな流れ星のように見えることがある。あの流れ星の中で今度は星出さんがどんな活躍をするか。任務の成功を祈る。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2021年04月26日  07:15:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:「ねえ、あなた考えたことない…

2021-04-24 02:02:30 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【筆洗】:「ねえ、あなた考えたことない…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「ねえ、あなた考えたことない…

 「ねえ、あなた考えたことない――第三惑星(地球)に人が住んでいるか」。米SF作家ブラッドベリの名作「火星年代記」で火星人の妻が夫に聞く。だが夫は地球は酸素が多過ぎて生命は存在しないと答えた▲「でも、もし人がいるとしたら、面白いんじゃない? それで、その人たちが船みたいなもので宇宙旅行しているとしたら」――。逆に、もしそんな火星人がいたとしたら、この間のジェゼロクレーターでの出来事をどう見ただろう▲ジェゼロクレーターは米火星探査車パーシビアランスの着陸地である。先日のパラシュートと逆噴射ロケットを使った着陸は火星人には一大スペクタクルだったろう。そして今度は火星初のUFO(未確認飛行物体)?の出現である▲パーシビアランスが搭載していたヘリコプター「インジェニュイティ」が、火星での初飛行に成功したという。ちなみに火星の大気の密度は地球のわずか100分の1。むろん人類が地球以外の天体で飛ばした初の飛行機となった▲重さ1・8キロ、翼長1・2メートルの同機の初飛行は地上3メートルでの30秒間のホバリングだった。このささやかな一飛びも、人類にとっての偉大な一飛びと語り継がれるのか。少なくとも今後の火星探査では飛行体が使えることが確認された▲「あなたが夢見るものはすべてフィクション、達成するものはすべてサイエンス、人類の全歴史はサイエンスフィクションにほかならない」はブラッドベリの言葉だ。火星のUFOは今、歴史となった。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2021年04月21日  02:02:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【筆洗】:「ゴルゴンの蛇の髪のように群生する触手」「おれにいわせると…

2021-02-21 07:07:40 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【筆洗】:「ゴルゴンの蛇の髪のように群生する触手」「おれにいわせると…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【筆洗】:「ゴルゴンの蛇の髪のように群生する触手」「おれにいわせると…

 「ゴルゴンの蛇の髪のように群生する触手」「おれにいわせるとタコだ」−▼英作家、ウェルズの『宇宙戦争』(一八九八年)から地球に襲来した火星人の姿の描写を抜き出した。火星人と聞けば今もタコのような怪物をつい想像するが、この古典SF作品の影響らしい▼地球人を攻撃する怪物の姿には古代からの火星へのおそれもあったか。火星はかつて不吉な星と考えられていた。ローマ神話では戦争の神であり、中国でも火星の接近に戦争や飢饉(ききん)の兆しを見たというから火星の不吉さが醜悪な怪物を人類に空想させたのかもしれぬ▼不吉どころか、火星ひいては生命の秘密をひもとくカギを得るチャンスとあらば人類には大いなる吉兆だろう。米航空宇宙局(NASA)の探査車「パーシビアランス」がおよそ七カ月間の宇宙の旅を経て、火星に無事に着陸した▼数十億年前は温暖で水もあったと考えられる火星。そこに生命が存在した痕跡を約二年をかけて探査するという。地球以外にも生命がいるのか。探査結果によっては科学上の大きな謎が一気に解明に向かう可能性がある。はっきりすれば、われわれはあのタコの怪物からも解放されよう▼帰還は二〇三〇年代と聞く。「パーシビアランス」とは「忍耐」「不屈」の意味だそうだ。結果を待つ、こちらも期待と好奇心を抑えるのに忍耐が必要なほど胸おどる探査である。

 元稿:東京新聞社 朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【筆洗】  2021年02月21日  07:09:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【見上げてごらん】:大統領と月の石=永山悦子

2021-02-08 12:21:30 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【見上げてごらん】:大統領と月の石=永山悦子

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【見上げてごらん】:大統領と月の石=永山悦子

 米大統領の執務室は、一般に「オーバル(楕円(だえん)形)オフィス」と呼ばれる。最初に楕円の形をした部屋を使ったのは、タフト大統領(1909~13年在任)だった。それまでの大統領はホワイトハウスの別の場所で仕事をしていたが、「側近の近くで仕事しよう」と机を移動したのだそう。

   バイデン新大統領の執務室に置かれた月の石=NASA提供

 その後、火災や改築を経ながら、執務室は大統領交代に合わせて模様替えされてきた。トルーマン大統領は大きな地球儀や複葉機の絵を置き、レーガン大統領はウエスタン風のアート、オバマ大統領は公民権運動の指導者、キング牧師の胸像を飾った。トランプ大統領はカーテンを金色にした。

 バイデン新大統領が就任初日に取り寄せたのは、月の石だった。72年にアポロ17号で採取した332グラムの石。貸し出した米航空宇宙局(NASA)は「米国が現在進める月から(将来の)火星への探査のサポート」になるという。

 ※この記事は有料記事です。「ご登録日から1カ月間は100円」 いますぐ登録して、続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京夕刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【見上げてごらん】  2021年02月08日  12:21:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【ひと】:岡田光信=衛星を使った宇宙ごみ回収に挑む

2021-01-01 02:15:30 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【ひと】:岡田光信=衛星を使った宇宙ごみ回収に挑む

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【ひと】:岡田光信=衛星を使った宇宙ごみ回収に挑む

 ■岡田光信(おかだ・みつのぶ)さん(47)

 役目を終えて地球周回軌道を漂う人工衛星などの「スペースデブリ(宇宙ごみ)」を回収するため、3月に民間で世界初の実証衛星をカザフスタンから打ち上げる。

 東京大農学部を卒業後、大蔵省(現財務省)に入省。花形部署の主計局で約4年勤務した後、IT企業を経営した。だが、40歳を前に人生が無意味に感じる「ミッドライフクライシス(中年の危機)」に陥った。40代で偉業を成し遂げた阪急電鉄創業者の小林一三ら尊敬する先人に思いを巡らせた時、「震えるものに、まだ出合っていない自分に焦りを感じた」。

 転機は自宅の本棚で見つけた一枚の紙片。高校時代、米航空宇宙局(NASA)のイベントで、宇宙飛行士の毛利衛さんが書いてくれた「宇宙は君達(きみたち)の活躍するところ」というメッセージだった。「自分は宇宙が好きだった」。学会や国際会議に足を運び、デブリの問題を知った。

 ※この記事は有料記事です。「ご登録日から1カ月間は100円」 いますぐ登録して、続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【ひと】  2021年01月01日  02:10:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【春秋】:たかが砂、されど砂

2020-12-27 10:43:00 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【春秋】:たかが砂、されど砂

『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【春秋】:たかが砂、されど砂 

 人の世のはかなさや自身の満たされぬ心を「砂」に例えたのは石川啄木。明治晩期に異彩を放ち、26歳の若さで逝った彼の第1歌集「一握の砂」は現代でも版を重ねている

 ▼小説や詩を志しながら期待した評価は得られなかった。多額の借金を抱え、職や居を転々とした。そんな啄木の挫折感は作品に深く投影されている。<いのちなき砂のかなしさよ/さらさらと/握れば指のあひだより落つ>

 ▼こちらは使命を見事に果たした。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」。52億キロの旅を経て地球に帰還させたカプセルの中に小惑星「りゅうぐう」で採取した砂粒が“どっさり”入っていた

 ▼量は約5・4グラム。一握りにも満たぬが、想定の0・1グラムを大きく上回った。宇宙の成り立ちや生命の起源の解明につながるとの期待も膨らむ。たかが砂、されど砂-と形容すべきか

 ▼<ふるさとの山に向ひて/言ふことなし/ふるさとの山はありがたきかな>。岩手県の山村で生まれ育った啄木は故郷への思慕を断ち切れなかった。コロナ禍で帰省もままならない今年の列島。故にこの一首にも改めて心を引かれる

 ▼「一握の砂」が発表されたのは1910年12月。それから110年後の今月、はやぶさ2が地球に「玉手箱」を届け、再び宇宙探査の旅に出た。人の営みの過去と現在と未来は不思議につながっている。そんな感慨も覚える年の瀬である。

 元稿:西日本新聞社 朝刊 主要ニュース オピニオン 【春秋】  2020年12月22日  10:40:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【国立天文台】:木星と土星400年ぶりの大接近、天体ショーが観測

2020-12-21 22:19:30 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【国立天文台】:木星と土星400年ぶりの大接近、天体ショーが観測

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【国立天文台】:木星と土星400年ぶりの大接近、天体ショーが観測

 東京都などで17日夜、木星と土星が隣り合うように接近して見える天体ショーが観測された。

木星(下)と土星(上)の2つの惑星が397年ぶりに大接近する様子が観測できた=17時28分、東京・中央区(撮影・井上学)木星(下)と土星(上)の2つの惑星が397年ぶりに大接近する様子が観測できた=17時28分、東京・中央区(撮影・井上学)

 木星と土星は星空の見かけ上の見え方が、満月の直径に近いほどの近い位置に近づいて見えた。

 国立天文台によると1623年以来約400年ぶりの大接近という。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・天文・宇宙】  2020年12月21日  22:19:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【JAXA】:はやぶさ2カプセルから黒い砂粒状のサンプルを確認

2020-12-14 22:44:30 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【JAXA】:はやぶさ2カプセルから黒い砂粒状のサンプルを確認

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【JAXA】:はやぶさ2カプセルから黒い砂粒状のサンプルを確認 

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、小惑星探査機「はやぶさ2」が地球に持ち帰ったカプセル内から、小惑星「りゅうぐう」由来と考えられる黒い砂粒状のサンプルを確認したと発表した。

スコープカメラで撮影したカプセル内部の様子(C)JAXA

 スコープカメラで撮影したカプセル内部の様子(C)JAXAスコープカメラで撮影したカプセル内部の様子(C)JAXA

 はやぶさ2が採取した小惑星の地表と地下物質を収納したカプセルは8日、日本に到着し、分析作業を行っていた。JAXAはサンプルの取り出しと分析作業を行う。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・宇宙航空研究開発機構(JAXA)・小惑星探査機「はやぶさ2」】  2020年12月14日  22:44:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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《社説②》:はやぶさ2の帰還 人材育てる挑戦続けたい

2020-12-12 02:02:40 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

《社説②》:はやぶさ2の帰還 人材育てる挑戦続けたい

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:《社説②》:はやぶさ2の帰還 人材育てる挑戦続けたい 

 探査機「はやぶさ2」が、小惑星リュウグウから持ち帰ったカプセルを無事、地球に届けた。

 6年間52億キロにわたる旅は、担当チームが「100点満点で1万点」と評した通り、完璧だった。高い精度での2度の着陸に加え、人工クレーターを造って地中の物質を採取する難業もやり遂げた。快挙をたたえたい。

 これらを含め七つもの「世界初」を達成したはやぶさ2は、別の小惑星へと向かっている。トラブルに見舞われた初号機の教訓が存分に生かされた。

 カプセルは着地した豪州から日本に運ばれた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)で開封され、国内外で詳細な分析が始まる。46億年前に太陽系が誕生した当時の様子や、地球に生命がもたらされた謎に迫る発見が期待される。

 成功を支えたのは、若い世代の底力だ。チームを率いる津田雄一さんは39歳の時に抜てきされた。ベテラン陣のアドバイスを取り入れながら、徹底的な議論と訓練を繰り返して失敗の芽を摘んだ。

 初号機の奮闘に刺激されて加わったメンバーもいる。今回、はやぶさ2の活躍を見守った子どもたちや大学生から、研究者や技術者を志す若者が出てくるだろう。

 長期的な視点に立った着実な投資が必要だ。挑戦の機会が増えることで人材が育ち、日本の実力の底上げにつながる。

 日本の宇宙関連予算は3000億円あまりで、欧米に比べ、けた違いに少ない。有人計画も含めた資金確保が課題となる。

 はやぶさ2のミッション成就は異分野協働のたまものでもある。

 太陽系の成り立ちを知りたいという理学研究者の知的好奇心に工学の専門家が全力で応えた。それを民間企業の技術者たちが独創的な機器を開発して支えた。

 地球以外の天体から試料を持ち帰る「サンプルリターン」に、諸外国も追随し始めた。米航空宇宙局は10月、小惑星での試料採取に成功した。今月には中国が月面での物質採取に挑んだ。

 宇宙を知ることで人類の活動の地平が広がる。中でも無人探査は日本の独壇場だ。蓄積した知見を十分に生かせる。海外とも連携し、さらに野心的な計画に挑んでもらいたい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【社説】  2020年12月12日  02:02:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【土記】:はやぶさ2、よい旅を=青野由利

2020-12-12 02:02:10 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【土記】:はやぶさ2、よい旅を=青野由利

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【土記】:はやぶさ2、よい旅を=青野由利 

 <do-ki>

 種子島の温泉宿のタオルが手元にある。もちろん、GoToで行ったわけではない。

 ちょうど6年前の12月、「はやぶさ2」の出発を種子島で見送った。久々の打ち上げ取材だったが、天候不良で2回延期。混み合う島での宿探しが大変で、電話をかけまくったのを思い出す。

 だが、白状すれば、いってらっしゃいと見送ってからは、宇宙のどこを旅しているのか、ほとんど気に留めていなかった。

 昨年、小惑星リュウグウでサンプル採取した時には「やるね、はや2」と思ったが、帰還の旅は再び気に留めず。我ながら薄情だ。

 ※この記事は有料記事です。「ご登録日から2カ月間は100円」 いますぐ登録して、続きをお読み下さい。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【土記】  2020年12月12日  02:02:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【余禄】:「玉手箱」を辞書で調べると…

2020-12-05 02:01:30 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【余禄】:「玉手箱」を辞書で調べると…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:「玉手箱」を辞書で調べると…

 「玉手箱」を辞書で調べると、身の回りの物を入れる手箱に美称の玉をつけた言葉と説明されている。だが、その語源の欄を見ると、「タマデバコ(魂出匣)の意か」という古い辞書の説を紹介していた▲昔、魂を身の外に出して保存すると不死身になるとの信仰があった。「外魂(がいこん)」信仰というそうだ。浦島太郎が玉手箱を開けて老人になったのも、自分の魂の入った箱を知らずに開けた話と解釈することができる。つまり魂出箱である▲こちらの小惑星リュウグウから持ち帰る玉手箱からは何が出てくるか。探査機「はやぶさ2」が6年ぶりに地球に戻ってきて、リュウグウで採取した物質が入ったカプセルを地上に届ける。カプセルの着地はあすの未明3時前の予定だ▲思い出すのは、10年前に感動のミッション達成の末に燃え尽きた初代「はやぶさ」の帰還劇である。だが2代目はさしたる故障もなく、精度60センチの小惑星着陸はじめ世界初の難任務をそつなくこなしてきた。ゆうゆうたる帰還である▲そのうえ今回は、カプセル分離後にまた別の小惑星探査にむけて帰らぬ旅に立つかっこよさだ。初代の教訓も生かしてのみごとな飛行を成功させてきた技術陣に敬意を払いつつ、きょう午後からあす未明のミッション完遂を祈りたい▲リュウグウは予想以上に炭素を多く含む小惑星で、カプセル内の物質からは地球の生命誕生の謎解明につながる有機物が見つかる可能性が大きいという。私たちのルーツが秘められた魂出箱の無事到着を待とう。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2020年12月05日  02:03:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【余禄】:百人一首の選者である藤原定家の日記「明月記」は…

2020-12-02 02:01:30 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【余禄】:百人一首の選者である藤原定家の日記「明月記」は…

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【余禄】:百人一首の選者である藤原定家の日記「明月記」は…

 百人一首の選者である藤(ふじ)原(わらの)定家(さだいえ)の日記「明月記」は、超新星爆発をはじめ世界的にも貴重な天文記録があることで知られる。その定家は治承4(1180)年9月に、京で巨大な火球を目撃して記録している▲「夜半ばのころ、天中に光り物が現れた。大きさは、鞠(まり)のほどか。色は燃えるようで、躍るように南西から北東へ飛び、しばらくすると炉を打ち破ったように破裂した。火は空中に散って消えたが、もしや大流星か。驚き怪しんだ」▲先日の未明、東海から近畿、四国の広い範囲で映像にとらえられた火球とよく似た描写である。今回の火球は燃え上がって破裂した瞬間に空全体を明るく照らし出した。専門家によれば、満月と同じ程度の明るさだったと推定される▲振り返れば、今年7月には関東や東海で大火球が目撃された後、千葉県習志野(ならしの)市などで火球のものと思われる隕石(いんせき)の破片が発見された。火球の目撃と隕石本体の発見が同時になされたのは国内初というから、今年は火球の当たり年か▲習志野隕石もそうだが、隕石はその多くが太陽系誕生当時の様子を伝えるタイムカプセルだといわれる。そういえば、この6日未明には「はやぶさ2」が太陽系の成り立ちを伝える小惑星の砂を地球に送り届ける予定にもなっている▲目前のコロナ禍に追われる今年だが、空気の冷たく澄んだ夜には視線を遠く星空に放ってはどうだろうか。私たちはどこから来てどこへ行くのか。次々にやってくる「宇宙からの便り」がそう考えさせてくれる。

 元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 社説・解説・コラム 【余録】  2020年12月02日  02:06:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【米国】:9年ぶり有人宇宙飛行 初の民間船打ち上げ

2020-05-31 05:51:10 | 【科学・物理・理工学・先端、応用科学・理化学・その他の学術】:

【米国】:9年ぶり有人宇宙飛行 初の民間船打ち上げ

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【米国】:9年ぶり有人宇宙飛行 初の民間船打ち上げ

 米スペースXは30日午後3時22分(日本時間31日午前4時22分)、米航空宇宙局(NASA)の飛行士2人を乗せた新型の宇宙船「クルードラゴン」を、フロリダ州のケネディ宇宙センターからファルコン9ロケットで打ち上げた。12分後に宇宙船を切り離し打ち上げは成功。米国からの有人宇宙船の打ち上げは2011年に退役したスペースシャトル以来9年ぶり。初めて民間が開発した有人船が国際宇宙ステーションに向かった。

ファルコン9ロケットで打ち上げた新型の宇宙船「クルードラゴン」(ロイター)ファルコン9ロケットで打ち上げた新型の宇宙船「クルードラゴン」(ロイター)

ファルコン9ロケットで打ち上げた新型の宇宙船「クルードラゴン」(ロイター)ファルコン9ロケットで打ち上げた新型の宇宙船「クルードラゴン」(ロイター)

ファルコン9ロケットで打ち上げた新型の宇宙船「クルードラゴン」(ロイター)ファルコン9ロケットで打ち上げた新型の宇宙船「クルードラゴン」(ロイター)

 同日深夜にステーションに到着、1カ月以上滞在する。今回は試験機で、地球帰還まで無事に果たせば、8月にも予定される次便が運用段階の1号機となる。日本人飛行士の野口聡一さん(55)がNASAの飛行士3人と共に乗り組む。

 シャトルの退役後、ステーションへの飛行士の輸送をロシアのソユーズ宇宙船に頼っていた米国にとって、有人宇宙開発の実力を示し、民間を活用した新たな時代の幕開けとなる。トランプ政権が掲げる24年の飛行士の月面着陸「アルテミス計画」の推進にも弾みがつきそうだ。

 搭乗しているのは、ダグラス・ハーリー(53)とロバート・ベンケン(49)の両飛行士。地球への帰還ではパラシュートを広げてフロリダ沖の大西洋に着水する予定だ。(共同)

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・北米・宇宙開発】  2020年05月31日  05:51:00  これは参考資料です。転載等は各自で判断下さい。

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