たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『ウオルト・ディズニーの約束』

2014年03月28日 10時01分35秒 | 日記
メリー・ポピンズ』誕生に隠された感動の実話—

 ウォルト・ディズニー(1901−1966)——“ミッキーマウス”の生みの親にして、
“夢と魔法の王国(ディズニーランド)”の創造主、
そして記録的なアカデミー賞®受賞歴を誇る伝説の映画人。
世界中の誰もが彼の名前や作品を知っているのに、その“真実”を知る者はいない……。

映画製作50周年を経て、いま明かされる『メリー・ポピンズ』誕生秘話。
映画化に向けて情熱を燃やし続けるウォルト・ディズニーにとって唯一にして最大の障害——それは、映画化を頑なに拒む原作者P・L・トラヴァースだった。
誰もが不可能と思ったこの映画製作は、どのような“魔法”で実現できたのか? 
そして、ふたりの間に交わされた“ある約束”とは……? これは、初めてディズニーによる映画制作の裏側を描いた感動のドラマだ。


ストーリィ

「メリー・ポピンズ」映画化を目指すウォルト・ディズニーと、それを阻もうとする原作者のP.L.トラヴァース。ハリウッドにやってきた彼女は、ウォルトたち映画製作者が提案する脚本アイデアをことごとく否定する。なぜ彼女は頑なに「メリー・ポピンズ」を守ろうとするのか? その答えが、幼い頃の彼女と父親の関係にあると知ったウォルトは、映画化実現への最後のチャンスをかけてトラヴァースに“ある約束”をする…。

キャスト

ウォルト・ディズニー:トム・ハンクス
P.L.トラヴァース:エマ・トンプソン
ラルフ:ポール・ジアマッティ
リチャード・シャーマン:ジェイソン・シュワルツマン
ドン・ダグラディ:ブラッドリー・ウィットフォード
マーガレット・ゴフ:ルース・ウィルソン
ロバート・シャーマン:B.J.ノヴァク
エリーおばさん:レイチェル・グリフィス
トミー:キャシー・ベイカー
ドリー:メラニー・パクソン
ギン:ティアニー・ローズ・バックリート
ラヴァース・ゴフ:コリン・ファレル

スタッフ

監督ジョン・リー・ハンコック
脚本ケリー・マーセル&スー・スミス
製作
 アリソン・オーウェン
 イアン・コリー
 フィリップ・ステュワー
製作総指揮 
 ポール・トライビッツ
 クリスティーン・ランガン
 アンドリュー・メイソン
 トロイ・ラム
撮影 ジョン・シュワルツマン
プロダクション・デザイナー マイケル・コレンブリス
編集 マーク・リヴォルシー
衣装デザイナー ダニエル・オーランディ
音楽 トーマス・ニューマン




映画製作の過程に関わりながら幼い頃の父親との関係をたどりなおして苦しむトラヴァース夫人。



この場面で、ウオルト・ディズニーは、自分も幼い頃厳格な父親との関係に苦しんだこと、そして「罪の意識を背負って生きるのはつらすぎる」と苦しむトラヴァース夫人に語ります。

『メリー・ポピンズ』のハリウッドの映画の完成披露試写会に招待状がきていないのに自ら赴いたトラヴァース夫人は、バンクス氏と家族が凧あげをする場面を見ながらさめざめと涙を流します。
観ている私もまた涙がこぼれ落ちていました。

バンクス氏は、銀行員として失敗してアルコール依存症の末に、トラヴァース夫人が幼い頃に亡くなった父親の投影。

初老のトラヴァース夫人は幼い頃の父親との関係をやっと精算することができ、母親が隠したアルコールの瓶をさがして父親に渡してしまった自分の罪をを許すことができたのでしょうか。絶望した母親が湖に入水しようとするのを幼いトラヴァース夫人が引きとめる場面も緊迫感がありドキドキしました。

耳になじんでいる「Let,s Go Fly a Kite」には深い意味が込められていました。
トラヴァース夫人が、『メリー・ポピンズ』で描きたかったのは仕事には失敗したけれど、心優しかった父親。心優しくてお金・お金の銀行員にはなりきれなかった父親。


親との関係はいくつになっても終わらないし、罪悪感はどこかで精算し、何かの形で外に向かって表現しないと次に進むことはできないということでしょうか。本当に自分のために生きることはできないということでしょうか。


昨年9月に初めてアメリカに旅したので、ロサンゼルスを実感しながら観ることもできました。

今回は尻切れとんぼな文章になっています。
またあらためて、もう少し詳しく書ければと思います。


(プログラムを売り切れで買うことができなかったので、写真・本文ともにインターネットから転用しています。)