たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

『地球の歩き方'07-08-スイスアルプス・ハイキング』より-「スイスの核シェルター事情」

2022年03月21日 16時18分29秒 | 本あれこれ
「永世中立国を宣言しているスイス。真っ白なアルプスと緑の牧場、お花畑などを眺めていると、この国だけは戦争などとまったく無縁のような気がしてきまあす。しかし、公共施設の場合は原罪も、一戸建てや集合アパートなど民間住宅の場合はつい最近まで、100%義務付けられていたのが核シェルターの設置です。

 では、実際に中がどんな状況になっているかご案内しましょう。私の住んでいた集合住宅の場合(地上4階建て、全部で12戸)、地下1階がシェルターのスペースになっています。エレベーターを降りた所が入口。扉は厚さ約30センチのコンクリート製で、中には厚さ1センチほどの鉄板が数枚入っています。ドアにはハンドルのようなものが付いており、潜水艦のハッチのようにグルグル回すと密閉できるような仕組みです。

 次に小さな部屋があって、その隣へも同じようなドアが備え付けられており、そこを入ると少し大きめの部屋になります。そこには簡易シャワーが3つ、簡易トイレが3つあり、棚には非常用の食糧が置かれています。(鍵のかかった箱で密閉されているので中身は何が入っているのか実際にみることはできませんでしたが)。そして空気清浄機、自家発電装置の機械もここに置いてあり、さらにもう1枚同じような扉を通ると広い部屋に出ます(ここまで扉は計3枚)。広さは役50畳くらいの窓のない地下室。万一の場合にはここが避難場所になるのでしょう。

 通常、この地下室は各住人の倉庫として利用されており、木枠で囲ってそこに自転車やスキー、冬用のタイヤなど細々としたものを置いたり、温度や湿度やちょうどよいので、ワイン倉庫や食料貯蔵庫として使っている人もかなりいます。

 実際にシェルターで過ごせる日数は、3~4日が限度という話も聞いたことがあります。最近になり、ようやく新築の個人住宅、アパートには設置義務はなくなり、代わりに公共施設の地下にもっとおお人数を収容できるものが造られるようになりました。」

 スイスの空港はいざという時には、飛行機の滑走路が軍用機の離発着に使えるようになっているとは高校時代に教師からきいた話、大昔のことですが今でもおぼえています。日本はどこまで自国を守れる体制が整っているのでしょうか、話し合いで解決しましょうが通用しないときの備えはできているのでしょうか、コロナではない、高齢者優遇のコロナ対策で脆弱さをあらわにした日本、目の前のことしかない為政者たちによって、その前に自滅ですかね・・・。
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