9月27日帝国劇場『モーツァルト』、ヴォルフガングが昇天した姿を発見したナンネールがアマデの大切にしてきた箱を開ける場面でスマホの着信音が鳴り響いたようです。ヴォルフガングの音楽が奏でられ、最後の重厚なコーラスへと繋がっていく直前の、劇場中が息をのんで見守る緊迫した場面、当然演者たちにも丸聞こえだったからナンネール役の大塚千弘さんのこのような発信となったようです。
「本日もご観劇ありがとうございました!初日から皆、体調管理をしながら誠心誠意毎日の公演に向き合って来ました!毎回お客様も集中して観て温かい拍手を下さり劇場って本当に素敵だなぁと感動しております。私達に電波を絶った3時間半を預けて頂けませんでしょうか
心を込めて精一杯お返し致します!」
舞台は演者と客席が一緒になってつくりあげるもの。客席の空気を感じ取りながら演じているのだろうと思います。自分も今まで全く迷惑をかけたことがなかったとは言い難いので、お互い気を使い合いたいものです。現実を忘れてファンタジーの世界にどっぷりと浸りたい3時間。スマホのことは忘れましょう。