2021年4月4日(日)雨20.0 ℃7.8℃
『椿餅が桜餅になってしまった』
3月中に市内のあちこちで桜は咲いていたのだが、会津若松市の桜の開花は、鶴ヶ城内にある基準木のシダレザクラが咲き市長が開花宣言をしたときである(4月2日)。例年だと家族連れ、団体などで楽しく花見(飲酒を伴う)をしていたはず。今年はコロナ禍で感染防止策をこうじた静かな花見。椿餅食べ煎茶で家飲み。
椿餅は「つばいもちひ」あるいは「つばきもち」と呼ぶ。椿(ツバキ)は、花が咲き終わった後もつややかな緑の葉を残す。この葉で挟んだ餅が椿餅。平安時代にはあったそうだが、いつでも食べられるわけではなかったらしい。椿餅は和菓子の起源ではないか、という説があるそうだ。今ではだれもが手が届くお菓子だが、そのおいしさと見た目の美しさを愛した人が多かったという証拠だろう。
市内には昔から熊野屋、日本一本店、長門屋、吉田屋などの和菓子屋がある。懇意にしている日本一本店に椿餅を買いに行ったらなかった。代わりに桜餅を買った。桜の葉の塩味とあんこの甘味がぜつみよう。好きな和菓子だ。
暖かい陽射しがふりそそぐ庭には真っ赤な椿が咲いていた。