ヴィリニュス 最初の見学は
旧市街地からネリス川沿いに東北にある
「聖ペテロ・パウロ教会」へ
この教会は、1655∼61年の対ロシア戦争後、
反乱軍に追われたパツァス将軍が、
廃墟になっていた教会に身を
隠して助かったことの返礼に、
この教会を造り寄進したという。
外装に7年、内装には30年も
費やされたという美しい教会で、
リトアニアバロックの真珠とも言われ、
最も傑出した建築様式の教会といわれている。
この教会の建設資金を拠出したのは、
当時の将軍パツァスであったが、
1682年に亡くなり、遺言に従い、
ラテン語で「ここに罪人眠る」と刻まれた墓石とともに、
教会入口の上がり段の下に埋葬された。
見事な教会を自らの廟として残すことは、
当時最も誉れの高いことと考えられていた。
また、正面入り口の上部
“ペテロの象徴”である教皇の冠と
“パウロの象徴”の剣を持つ天使像が
飾られている。