アンダンテのだんだんと日記

ごたごたした生活の中から、ひとつずつ「いいこと」を探して、だんだんと優雅な生活を目指す日記

またろうのロボコン最終章

2010年11月23日 | ピアノ
またろうが中二のとき、国技館までロボコン全国大会を見に行き、その魅力に「やられた」またろうは、「いつかあの一階席(参加校応援席)に座らせてやる」という宣言をしたのだった。

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それから本当に、高専に入学して、ロボコンゼミに入り、そして全国大会へ。よくここまで来たものだと思い、感無量だった。しかし同時にほろ苦い気持ちも…

またろうと私は、一階席ではなく二階一般席に座っていた。一階席は数に限りがあるので、ロボコンゼミの学生と、それから、ピットメンバーの保護者ということになっていた。だから、私が二階席なのは当然なのだけれど、またろうが一階席に行かなかったのは、みんなと顔を合わせるのが気まずいから?? またろうは、この全国大会観戦を最後に、ロボコンゼミを辞めようとしている。

それはここまでの流れを見ていれば当然、予想できたことで、またろうからそのことを言われたときは特に意外には思わなかった。元々、体育会系ノリのゼミの中で、参加したい日の参加したい時間帯だけ参加し続けられるほうが不思議で、もっと中心へ飛び込んで行くか、さもなければ幽霊か、二者択一と考えるのが自然だ。またろうはしばらく前から居心地の悪さを感じていて、だからこそ次の居場所を求めてゲームサークルという話にもなったのだろう。

またろうは、表面上いたってふつうで、隣の見ず知らずの高専保護者には自分の知っている範囲で解説をしたり、私を相手にして予想に興じたり、ロボットについて論じたりしている。


全国大会では、地区大会と違って、アシモくんが一部の司会をしたりして愛嬌(?)をふりまいてくれる。同じ二足歩行といっても、アシモくんのなめらかさは高専謹製手作り品なんぞとは比べ物にならない(もっとも、かかっている金額もそりゃ半端ない(^^;;)。あのゆっくりした、でも本質的に人間の歩行と同様の歩き方をさせるのって、めちゃくちゃ難しいわけですよ。ゼンマイじかけでジージーいって動く人形みたいな、横に倒れないくらい幅広いつっかえ棒がついたやつを交互に出して歩くのは比較的できることのようですが。

でも、あえてアシモ型にこだわったチームもあって、「Accel(岐阜高専)」のロボットが、「アシモくん歩き」を始めたときにはえぇーっ(o_o)と思った。なかなかしっかりした歩き振りで、難なく合体ゾーンへ。そしてさらに思いもよらなかったことには、そのロボットを横倒しにして、「バイクの前半分」みたいのに組み込むんです。なんのこっちゃ。

さっぱりわからないと思いますが私の筆力の限界です。とにかく、そっからは「二足歩行バイク」になって進んでいくんです。二足歩行バイクったらいったい何、と思うでしょうけど、さっきのアシモくん歩きロボットの、肩あたりに二本足がもう一組ついてたと思ってください。それで、バイクみたいな音が出るの。これは、バイク音を出すために余分なモーターを積んでるっていうから念の入ったことです。

ところで、今回のルールって、なかなか相反する要求が悩ましいように作ってあって、ロボット単独で歩くところだけ考えれば、軽く小さくしたほうが速そうだけど、それじゃ人間が乗ってるのをひっぱる「リキ」がない。それと、背を低くしてしまうと、鍵を穴に通すのに苦労するしね。それで、高いの立てちゃうと今度はバランスで苦戦するってわけ。だいたい、鍵が一発で入るか入らないかというのが、ある程度偶然に左右されるつくりになっているのがふつうで、その可能性が高いところと低いところ、もっというなら、ダメだったときのリカバリー力に差があったという感じなんだけど…

昨日書いた奈良高専のロボットはそこを奇抜なやり方でクリアして百発百中にしてしまったわけ。もうひとつ思いもよらない方法で百発百中を実現したチームがあって、それが「Aruyo=Aruyo(仙台高専)」。発想自体はシンプルで、射出型にすれば高いアームとかが不要ってことなんだけど…え?? 射出型じゃ百発百中にならないでしょって?? そう、ほかにも射出型ってのはあって、地区大会ではいくつか見たけど、「ロマン」はあるけど確実性はないっていうかね。

それが、射出型で百発百中を実現しちゃったわけ。鍵の少し手前から、45度くらいに打ち出すんだけど、キューピットの矢みたいに、引っかかると戻らない感じにうまいこと作ってある。そうはいっても、しっかり狙わないといけないんだけどね?? 照準合わせの仕組みが、ほんとよくできてて、モニターを見て合わすと、百発百中いけるらしいんです。

ま、実際に百発やったらどうか知らないけど。実際、地区大会でも全国大会でも、全部一発クリアしてるんだからすごい。

今回のロボコン大賞はこの、百発百中マシン。アイディア賞は奈良、技術賞は岐阜ということで私の予想どおり(^-^) ほかは納得の行かない感じのところがいろいろあったけど…色モノ(プリン)で賞をもらったところがあって、だったらシンデレラ(東京高専)でもいいじゃんとか(^^;; シンデレラの衣装は地区大会からバージョンアップしていて、すごくよくできてたんですよ。

ともかく、これでまたろうのロボコンはすべて終了です。帰り、ロボットのことを熱く語るまたろうに、「心残りはない??」と聞いてみたら「もうすっきりしている」とのことで。熱中できるものに出会ってくれさえすれば、それがロボコンでなくてもノープロブレムですけど。またろうのロボコン最終章、完。そして次章へ。

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コメント (4)
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