ある人に「好きなピアニストは誰ですか?」と聞かれて、そういえば考えたことがなかったなと思った。
←気分にピタッと合う曲、合う演奏。そりゃ、幸せ。
いろんな人のいろんな演奏が好きで、特定の誰というふうにはあまり思わなかった。
つまり、人が違うと演奏が違う…いろいろだ、というところがおもしろいので、たくさんの人が同じ曲を違うふうに弾いてくれるのがとてもいいな、と思う。
プロのピアニストでなくても、それこそ下手でも(^^;; あぁこの演奏好き、と思うことも多い。プロが「すっと弾いちゃう」のとはまた別の魅力があると思うし。
ランランがけれんみたっぷりの演奏をしたら、それはそれでおもしろいし(しかし好きというのとは違うかも)。
グールドがうなりながら弾いてるバッハも、すごいと思うし(しかしやっぱり好きというのとは違うかも)。
日本に来て法外なチケット代を取りながら「ヒビの入った骨董品」とまでいわれたホロヴィッツもなかなか味があったと思うし(好きというのとは違うが)。
あえて私の「原点」を挙げるならば、ダン・タイ・ソン。なぜかというと、彼がショパンコンクールで優勝して、その演奏が何度もテレビやラジオで流れたときに、それをきっかけにしてクラシック(特にピアノ曲)を聞く習慣ができたから。
つまり「ピアニスト」として、最初に強烈な印象を残したのがダン・タイ・ソンで、そうやってちゃんとした演奏(母のところに習いに来ている子どもたちのちょぼちょぼした発表会じゃなくて)を聞く原点としての曲はショパンの24の前奏曲。
ダン・タイ・ソンがその24曲目の最後の音を弾くのに、両脇のキーをそっと押さえてから全力の「げんこつ」で鳴らしていたビジュアルを覚えているくらいだからよっぽど印象に残ったのだと思う。
そんなわけで…というか、自分でも弾ける曲がけっこうあるからという事情もあるけれど、前奏曲のCDはやたら持っている。
ダン・タイ・ソン
アルゲリッチ
ポゴレリチ
ポリーニ
ソコロフ
清水和音
ルービンシュタイン
内藤晃
みんな違ってみんないい(違)
けど、アルゲリッチ、ポリーニ、ルービンシュタインさんはわりとどうでもいい(そんなに好きじゃない)。ダン・タイ・ソンは好きとか嫌いとかいうより、私が持っている「この曲ってこういうもの」というイメージどおりに弾いてくれる…というか、話は逆で、私がそれの「刷り込み」を持ってるということだ。ソコロフさん、なかなかいいと思う。こってり系。ときどき聞きたくなる。
いちばん好きといえば「内藤晃」かな。
今朝、乗り換え駅から、いつもならぎゅうぎゅうの急行に乗るところ、間違えて各駅に飛び乗ってしまった。そしたら、いつになく体の周りにゆとりがあり(座れるほどじゃなかったんだけれど)、そのとき携帯プレーヤーでたまたまかかっていた内藤晃によるヤナーチェクとかチャイコフスキー四季を聞きながら車窓に移り変わる景色を見ていたら(つまり本とかを読まず)、なんかとても不思議な気持ちになって…
ゆったり、幸せ。ちょっとだけね。すぐ現実(これから会社いく…)に引き戻されたけど。
たぶん、いちばん「好き」といえば内藤先生の演奏だと思う。でもなぜそう思うようになったかというと、先生の演奏がとてもいいから、だけではなくて、一回とはいえレッスン(Cantabileの公開レッスン)してもらったり、何度も生で演奏を聴いたり、トークを聞いたりというストーリー込みだと思うの。逆に、そういう思い入れなしに純粋に演奏についてだったら、世界中のあまたいるピアニストの中で、誰が好きとか決められない。決められるほど、自分の求めるものがはっきり見えてないから。
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いろんな人のいろんな演奏が好きで、特定の誰というふうにはあまり思わなかった。
つまり、人が違うと演奏が違う…いろいろだ、というところがおもしろいので、たくさんの人が同じ曲を違うふうに弾いてくれるのがとてもいいな、と思う。
プロのピアニストでなくても、それこそ下手でも(^^;; あぁこの演奏好き、と思うことも多い。プロが「すっと弾いちゃう」のとはまた別の魅力があると思うし。
ランランがけれんみたっぷりの演奏をしたら、それはそれでおもしろいし(しかし好きというのとは違うかも)。
グールドがうなりながら弾いてるバッハも、すごいと思うし(しかしやっぱり好きというのとは違うかも)。
日本に来て法外なチケット代を取りながら「ヒビの入った骨董品」とまでいわれたホロヴィッツもなかなか味があったと思うし(好きというのとは違うが)。
あえて私の「原点」を挙げるならば、ダン・タイ・ソン。なぜかというと、彼がショパンコンクールで優勝して、その演奏が何度もテレビやラジオで流れたときに、それをきっかけにしてクラシック(特にピアノ曲)を聞く習慣ができたから。
つまり「ピアニスト」として、最初に強烈な印象を残したのがダン・タイ・ソンで、そうやってちゃんとした演奏(母のところに習いに来ている子どもたちのちょぼちょぼした発表会じゃなくて)を聞く原点としての曲はショパンの24の前奏曲。
ダン・タイ・ソンがその24曲目の最後の音を弾くのに、両脇のキーをそっと押さえてから全力の「げんこつ」で鳴らしていたビジュアルを覚えているくらいだからよっぽど印象に残ったのだと思う。
そんなわけで…というか、自分でも弾ける曲がけっこうあるからという事情もあるけれど、前奏曲のCDはやたら持っている。
ダン・タイ・ソン
アルゲリッチ
ポゴレリチ
ポリーニ
ソコロフ
清水和音
ルービンシュタイン
内藤晃
みんな違ってみんないい(違)
けど、アルゲリッチ、ポリーニ、ルービンシュタインさんはわりとどうでもいい(そんなに好きじゃない)。ダン・タイ・ソンは好きとか嫌いとかいうより、私が持っている「この曲ってこういうもの」というイメージどおりに弾いてくれる…というか、話は逆で、私がそれの「刷り込み」を持ってるということだ。ソコロフさん、なかなかいいと思う。こってり系。ときどき聞きたくなる。
いちばん好きといえば「内藤晃」かな。
今朝、乗り換え駅から、いつもならぎゅうぎゅうの急行に乗るところ、間違えて各駅に飛び乗ってしまった。そしたら、いつになく体の周りにゆとりがあり(座れるほどじゃなかったんだけれど)、そのとき携帯プレーヤーでたまたまかかっていた内藤晃によるヤナーチェクとかチャイコフスキー四季を聞きながら車窓に移り変わる景色を見ていたら(つまり本とかを読まず)、なんかとても不思議な気持ちになって…
ゆったり、幸せ。ちょっとだけね。すぐ現実(これから会社いく…)に引き戻されたけど。
たぶん、いちばん「好き」といえば内藤先生の演奏だと思う。でもなぜそう思うようになったかというと、先生の演奏がとてもいいから、だけではなくて、一回とはいえレッスン(Cantabileの公開レッスン)してもらったり、何度も生で演奏を聴いたり、トークを聞いたりというストーリー込みだと思うの。逆に、そういう思い入れなしに純粋に演奏についてだったら、世界中のあまたいるピアニストの中で、誰が好きとか決められない。決められるほど、自分の求めるものがはっきり見えてないから。
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