自作自演録音が残っている作曲家というと、ラフマニノフとか、プーランクとか、そういうかなり現代に近いところの人が思い浮かぶと思うんですけど…
←現代ピアノはいろんな人の発明のカタマリです
ブラームス演奏によるハンガリー舞曲第一番
なんと、ブラームスの演奏録音が残っているというんですよ。そんな時代なのか!?
シューマンさんは、エジソンによる蓄音機発明よりだいぶ前に亡くなってしまっていますが、ブラームスさんってシューマンより年下でそれにシューマンより長生きでしょ。だからブラームスが亡くなったのって、1897年…惜しい、あとちょっとで20世紀だったのに。
ブラームスが録音したときのいきさつは
ブラームスのピアノ自作自演
に詳しく載っていましたが、エジソンが蓄音機を発明してから12年後とのことです。残念なことに録音状態はよくない、というかエジソンの発明した蓄音機が悪いというより戦争でヒビが入ったりしたのはもったいない…
ま、ともかく、そのように作曲家が生きた時代と世の中の変化のからみというのはなかなかおもしろいけど、なにせ歴史に疎くて記憶力が悪いのでなかなか頭に入らない。
今朝、電車の中で読んでいたのは
「すぐわかる! 4コマピアノ音楽史 ロマン派~20世紀編」
という本で、上記のブラームスエピソードもそこにあったんだけど、この本の冒頭についてる年表(ざっくりわかる! ピアノ年表)をつらつら見てると面白い。
ピアノ関連の出来事、たとえばエラールがダブル・エスケープメントを発明したとかの欄と、
代表的な作曲家の生没年を示す矢印の欄と、
世界の出来事、たとえばナポレオンがフランス皇帝に即位したとかの欄と、
日本の出来事の欄が並んでいる。
たとえば、「シーボルトにより日本にスクエアピアノがもたらされる」と「リスト、パリに移住」は同じ年(1823)なんですよ。
山葉さんが日本初のピアノを製作したのは、ドビュッシーやバルトークが生きてた時代、と。
だから何、って感じかもしれませんが(^^;;
ピアノ曲の発展は、ピアノという楽器の発展とともにあるわけで、
仮に弾くことにしか興味がない人でも、知っていて悪いことはありません。
たとえば私が超無謀な挑戦をしたメンデルスゾーンピアノトリオ第一番一楽章、無謀な挑戦といってもピアノではなくバイオリンパートですが(ピアノパートはその頃まだ私の先生じゃなかったおゆきさん)、あれってテンポが付点二分音符が80というブットビな指定になってて、私はもうシビアな都合があるのでテンポ指定は丸無視していたわけですが、プロだってそんな速さで弾いてるのは聞いたことがないよ。
ところがこの本によれば、そのころ(1839)のピアノだとこのテンポがおかしくないっていうんです。木製フレーム、鹿皮で巻かれたハンマー、明快な発音と早い減衰。「この時代のピアノと、ガット弦が張られたヴァイオリンと、エンドピンを持たないチェロで演奏すると、速度表示が『まさしくそうあるべき』という説得力を持って現れます」…ほんとかしらん
ちょっと聞いてみたいですね(できれば生で)
…まぁそれがいくら説得力を持っていようが私はそのテンポで弾けないんですけどね(バイオリンでもピアノでも)
ところで今やピアノのハンマーといえば羊毛フェルトってのが当たり前ですけどこれもある時点で誰かが発明したからこうなっているので。発明したのはジャン・アンリ・パプさんといいます。あまり聞かない名前ですが、創業当時のプレイエルのピアノ製作に関わり、そののち自分の工房でピアノを作り、ここで修行したのがベヒシュタインの創業者というのですから、けっこうなキーパーソンです。パプさんは、羊毛フェルトのハンマーだけじゃなくて、137件ものピアノ関連特許を持っています。すごっ。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
「発達障害グレーゾーン まったり息子の成長日記」ダイヤモンド社
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ブラームス演奏によるハンガリー舞曲第一番
なんと、ブラームスの演奏録音が残っているというんですよ。そんな時代なのか!?
シューマンさんは、エジソンによる蓄音機発明よりだいぶ前に亡くなってしまっていますが、ブラームスさんってシューマンより年下でそれにシューマンより長生きでしょ。だからブラームスが亡くなったのって、1897年…惜しい、あとちょっとで20世紀だったのに。
ブラームスが録音したときのいきさつは
ブラームスのピアノ自作自演
に詳しく載っていましたが、エジソンが蓄音機を発明してから12年後とのことです。残念なことに録音状態はよくない、というかエジソンの発明した蓄音機が悪いというより戦争でヒビが入ったりしたのはもったいない…
ま、ともかく、そのように作曲家が生きた時代と世の中の変化のからみというのはなかなかおもしろいけど、なにせ歴史に疎くて記憶力が悪いのでなかなか頭に入らない。
今朝、電車の中で読んでいたのは
「すぐわかる! 4コマピアノ音楽史 ロマン派~20世紀編」
という本で、上記のブラームスエピソードもそこにあったんだけど、この本の冒頭についてる年表(ざっくりわかる! ピアノ年表)をつらつら見てると面白い。
ピアノ関連の出来事、たとえばエラールがダブル・エスケープメントを発明したとかの欄と、
代表的な作曲家の生没年を示す矢印の欄と、
世界の出来事、たとえばナポレオンがフランス皇帝に即位したとかの欄と、
日本の出来事の欄が並んでいる。
たとえば、「シーボルトにより日本にスクエアピアノがもたらされる」と「リスト、パリに移住」は同じ年(1823)なんですよ。
山葉さんが日本初のピアノを製作したのは、ドビュッシーやバルトークが生きてた時代、と。
だから何、って感じかもしれませんが(^^;;
ピアノ曲の発展は、ピアノという楽器の発展とともにあるわけで、
仮に弾くことにしか興味がない人でも、知っていて悪いことはありません。
たとえば私が超無謀な挑戦をしたメンデルスゾーンピアノトリオ第一番一楽章、無謀な挑戦といってもピアノではなくバイオリンパートですが(ピアノパートはその頃まだ私の先生じゃなかったおゆきさん)、あれってテンポが付点二分音符が80というブットビな指定になってて、私はもうシビアな都合があるのでテンポ指定は丸無視していたわけですが、プロだってそんな速さで弾いてるのは聞いたことがないよ。
ところがこの本によれば、そのころ(1839)のピアノだとこのテンポがおかしくないっていうんです。木製フレーム、鹿皮で巻かれたハンマー、明快な発音と早い減衰。「この時代のピアノと、ガット弦が張られたヴァイオリンと、エンドピンを持たないチェロで演奏すると、速度表示が『まさしくそうあるべき』という説得力を持って現れます」…ほんとかしらん
ちょっと聞いてみたいですね(できれば生で)
…まぁそれがいくら説得力を持っていようが私はそのテンポで弾けないんですけどね(バイオリンでもピアノでも)
ところで今やピアノのハンマーといえば羊毛フェルトってのが当たり前ですけどこれもある時点で誰かが発明したからこうなっているので。発明したのはジャン・アンリ・パプさんといいます。あまり聞かない名前ですが、創業当時のプレイエルのピアノ製作に関わり、そののち自分の工房でピアノを作り、ここで修行したのがベヒシュタインの創業者というのですから、けっこうなキーパーソンです。パプさんは、羊毛フェルトのハンマーだけじゃなくて、137件ものピアノ関連特許を持っています。すごっ。
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「はじめての中学受験 第一志望合格のためにやってよかった5つのこと~アンダンテのだんだんと中受日記完結編」ダイヤモンド社 ←またろうがイラストを描いた本(^^)
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