現代を生きる私たちの感覚でいうと、チェンバロって楽器に「音が大きい」って印象はないと思うのですが…
←つくづく、ピアノの「良さ」って幅広い
当時は、華やかな、大きな音が出る楽器だったんですよね。
ピアノのご先祖的な楽器として、チェンバロとクラヴィコードがあるとして、演奏会向きというか音の大きい楽器はチェンバロ、そして小さな音でパーソナルな感じがするのがクラヴィコード。持ち運びや夜間の練習にも便利(笑)
ピアノという楽器の「定義」というものを
「鍵盤アクションによって動くハンマーが、箱の中に張った弦を打って発音する楽器」
としますと(「すぐわかる! 4コマピアノ音楽史 ピアノの誕生~古典派編」より)
チェンバロはピアノでなく(弦を打つんじゃなくてはじくから)
クラヴィコードはピアノ。
この二つは同時代に並んで愛用されていて、エマヌエル・バッハ(大バッハの次男)の著書「正しいクラヴィーア奏法第一巻」の中で、
クラヴィコードでは繊細な指の感覚を養い、
チェンバロでは指の力をつけることができる
と述べています(o_o)
チェンバロで指の力!?
かる~く、鳴っちゃう印象ですがね…
ま、ともかく、どちらも捨てがたい素敵な特徴を持つ楽器ですから、「すべての曲を両方の楽器で交互に練習するように」とエマヌエルさんは勧めているそうですよ。あなたもいかがです? って、チェンバロもクラヴィコードも持ってませんがな。
クラヴィコードの繊細な表現力はたいへん定評あるものだったようですが
「クラヴィコードはいかなるインスピレーションにも優しく反応してくれる。甘美な憂鬱、恋の悩み、別れの悲しみ、神との魂の交流、不吉な予感、優しく流れる涙」(ドイツの作曲家シューバルトさん)
でも演奏会で使うのはやっぱりチェンバロですから。この楽器がより強く、華やかな音が出るように進化したことで、ピアノに通じる「ハコ」の部分の形ができたわけで、そういう意味ではやはりチェンバロもピアノのご先祖さんですね。チェンバロは、確かに指の感覚で強弱をつけるわけにはいきませんが、それ以外のいろんな技術があって別に表現力に乏しい楽器ということではありません。
ただ、その豊かな表現力は、バッハまでのような多声音楽とかに向いていて、メロディー+伴奏のスタイル、たとえば
モツソナの「ドーミソシードレド」を弾いたら左手が(相対的に)うるさい。
ドソミソドソミソ…
チェンバロでいうと、音数が多いすなわち音が大きいみたいなものですから、左手でコレやってると
ドーーーミーソーシーードレド
が負けちゃいますね。
「ドソミソドソミソ」がうるさくない、
そして旋律を「歌う」ことが自在にできる楽器として登場したのがピアノ。
なのに演奏会でもばーんと主役をはれちゃう!!
そう思うと、チェンバロとクラヴィコードのいいとこどりなんですねほんとに。
ピアノ音楽史は、ロマン派以降のやつだけ持ってたんですが、結局古いほうも読みたくなって買っちゃいました。
そしたら、上記のようなことをあらためて整理できちゃったわけです…
「ドソミソ」をうるさく弾いてて、
旋律を歌えなくて弾いてたらもう、
ピアノで弾く意味がない(o_o;; って言われちゃいますね!!
弾き方もいいとこどりできれいにいきたいものです。
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当時は、華やかな、大きな音が出る楽器だったんですよね。
ピアノのご先祖的な楽器として、チェンバロとクラヴィコードがあるとして、演奏会向きというか音の大きい楽器はチェンバロ、そして小さな音でパーソナルな感じがするのがクラヴィコード。持ち運びや夜間の練習にも便利(笑)
ピアノという楽器の「定義」というものを
「鍵盤アクションによって動くハンマーが、箱の中に張った弦を打って発音する楽器」
としますと(「すぐわかる! 4コマピアノ音楽史 ピアノの誕生~古典派編」より)
チェンバロはピアノでなく(弦を打つんじゃなくてはじくから)
クラヴィコードはピアノ。
この二つは同時代に並んで愛用されていて、エマヌエル・バッハ(大バッハの次男)の著書「正しいクラヴィーア奏法第一巻」の中で、
クラヴィコードでは繊細な指の感覚を養い、
チェンバロでは指の力をつけることができる
と述べています(o_o)
チェンバロで指の力!?
かる~く、鳴っちゃう印象ですがね…
ま、ともかく、どちらも捨てがたい素敵な特徴を持つ楽器ですから、「すべての曲を両方の楽器で交互に練習するように」とエマヌエルさんは勧めているそうですよ。あなたもいかがです? って、チェンバロもクラヴィコードも持ってませんがな。
クラヴィコードの繊細な表現力はたいへん定評あるものだったようですが
「クラヴィコードはいかなるインスピレーションにも優しく反応してくれる。甘美な憂鬱、恋の悩み、別れの悲しみ、神との魂の交流、不吉な予感、優しく流れる涙」(ドイツの作曲家シューバルトさん)
でも演奏会で使うのはやっぱりチェンバロですから。この楽器がより強く、華やかな音が出るように進化したことで、ピアノに通じる「ハコ」の部分の形ができたわけで、そういう意味ではやはりチェンバロもピアノのご先祖さんですね。チェンバロは、確かに指の感覚で強弱をつけるわけにはいきませんが、それ以外のいろんな技術があって別に表現力に乏しい楽器ということではありません。
ただ、その豊かな表現力は、バッハまでのような多声音楽とかに向いていて、メロディー+伴奏のスタイル、たとえば
モツソナの「ドーミソシードレド」を弾いたら左手が(相対的に)うるさい。
ドソミソドソミソ…
チェンバロでいうと、音数が多いすなわち音が大きいみたいなものですから、左手でコレやってると
ドーーーミーソーシーードレド
が負けちゃいますね。
「ドソミソドソミソ」がうるさくない、
そして旋律を「歌う」ことが自在にできる楽器として登場したのがピアノ。
なのに演奏会でもばーんと主役をはれちゃう!!
そう思うと、チェンバロとクラヴィコードのいいとこどりなんですねほんとに。
ピアノ音楽史は、ロマン派以降のやつだけ持ってたんですが、結局古いほうも読みたくなって買っちゃいました。
そしたら、上記のようなことをあらためて整理できちゃったわけです…
「ドソミソ」をうるさく弾いてて、
旋律を歌えなくて弾いてたらもう、
ピアノで弾く意味がない(o_o;; って言われちゃいますね!!
弾き方もいいとこどりできれいにいきたいものです。
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